「攻殻機動隊ARISE」、4月から地上波TV放送! 「攻殻機動隊 新劇場版」に繋がる完全新作エピソード2話を加えて順番も再構成

アニメ「攻殻機動隊ARISE」より、4月から地上波TV放送を行うことが発表された。


世界的人気の名作SF「攻殻機動隊」シリーズの最新作として2013年6月より全4章が劇場上映された「攻殻機動隊ARISE」。攻殻機動隊結成前夜を描いたストーリーで、若き日の草薙素子がいかにして攻性の特殊部隊=攻殻機動隊を創設するに至ったかが描かれている。総監督・キャラクターデザインは黄瀬和哉さん、シリーズ構成は冲方丁さん、アニメーション制作はProduction I.G。

今回、シリーズ最新作となるアニメ映画「攻殻機動隊 新劇場版」が2015初夏に公開となることを記念し、「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE(オルタナティヴ アーキテクチャ)」と題してTV放送を行うことが決定。TVシリーズは、従来の全4話を前後編に再編集し、映画に繋がる完全新作エピソード2話を加えて放送される。さらに、エピソードの放送順は、シリーズ構成の冲方丁さんによる初期案に基づいた流れで再構成するという。完全新作エピソードのスタッフ&キャストは後日発表。


放送は、TOKYO MXが4月5日より毎週日曜22:30~、サンテレビが4月5日より毎週日曜26:00~、KBS京都が4月5日より毎週日曜23:00~、テレビ愛知が4月5日より毎週日曜26:35~、TVQ九州放送が4月9日より毎週木曜27:30~、北海道テレビが4月7日より毎週火曜26:50~、仙台放送が4月8日より毎週水曜26:42~、静岡放送が4月9日より毎週木曜25:48~、BS11が4月14日より毎週火曜24:30~。

・冲方丁(シリーズ構成)コメント
士郎先生の原作『攻殻機動隊』は掘れば掘るほど発見があります。国家が消えようとする直前の時期を題材にした舞台設定の秀逸さ。キャラクターの配置の巧みさ。サイボーグ&サイバーなデティクティブものというジャンルの魅力。四半世紀前に描かれた見事な原作を、博物館に眠る“古典”ではなく、現代の作品として映像化しなくてはならないという思いで今回の脚本に臨みました。そのためには素子たちメンバーの若き日を描く必要がありました。『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』は昨年末までに劇場にて上映された「border:1」から「border:4」までを再構成し、新エピソードを加えた新たなTVシリーズです。TVというメディアの特性に合わせ、お馴染みのメンバーが揃っている「border:4」のエピソードから始まり、やがて公安9課へと参加するメンバーが何故集まったのかを解き明かします。そして最後の新作エピソードでは、“ファイア・スターター”に感染したウィルスの信奉者であるパイロマニアが草薙素子と対峙します。彼は“個”についての考え方が素子とまったく異なる存在です。この作品に参加するにあたり、アクの強い9課のメンバーがなぜ素子に従うのかを考えました。彼らは素子が「混迷の時代における理想」を直感的に示していることをわかっているのだと思います。ネットで国家も個人も並列化が進む時代の中で、本作の素子は“個”というものにこだわります。その存在感が放つ光が人を惹きつけるのです。そして初夏に公開を控えた『新劇場版』は、その中心にいる素子の過去と内面にさらに迫った内容になっています。公安9課のメンバーが集まる過程を描いた『ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』では、これから新たに『攻殻機動隊』という作品に触れる人のためにもよい流れが作れたと思います。また、従来のファンの方には、原作、映画、『S.A.C.』に続く第4の『攻殻機動隊』として楽しんでいただけるとうれしいです。

<ストーリー>
企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程、情報化されてない近未来――西暦2027 年。高度化した電脳犯罪を前に、“攻性”の特殊部隊設立を望む内務省公安9課・荒巻大輔の前に現れる、陸軍501 機関所属・草薙素子三佐。生まれる以前に全身を義体化されたサイボーグであり、超ウィザード級のハッカースキルと、卓越したサイボーグ操作技術を併せ持つ草薙は、事件の影に潜む電脳ウィルス「ファイア・スターター」の謎に迫るが――。

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