オリジナルTVアニメ「ハマトラ」、劇場版とSDアニメシリーズの制作が決定! 「Re:␣ハマトラ Fes.2015 Spring」レポート

TVアニメ「ハマトラ」より、劇場版とSDアニメの制作決定が発表された。


「ハマトラ」は、2014年1月~3月に放送されたオリジナルアニメ。横浜を舞台にコンビ探偵と警察官が「ミニマム」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちによる事件を解決していく様子を描いたバトル群像劇で、第2期が2014年7月~9月に放送されるなど、人気を博した。

今回、3月8日に舞浜アンフィシアターにて行われたイベント「Re:␣ハマトラ Fes.2015 Spring」で新情報が解禁に。初の劇場版となる「劇場版ハマトラ」とSDアニメシリーズの制作が決定したことが明かされ、キャストもファンとともによろこびを爆発させた。以下、夜の部レポート。


ステージ上には、「Re:␣ハマトラ」オープニング映像を想起させるような煉瓦模様の壁。そのセンターには、「Re:␣ハマトラ」のタイトルロゴが大きく描かれている。イベントの幕開けは、そのタイトルロゴがペイントされた扉が左右に開き、キャストそれぞれが演じるキャラのセリフを言いながら舞台へ登壇。キャストが登場する度に、会場は多くの女性ファンからの黄色い声と割れんばかりの歓声に包まれ、大盛り上がりの中、イベントがスタートした。


全キャストがステージに出揃うが、一人だけライオンのマスクを被って登場したスリー役の村瀬さん。ハニーからの命令で、本イベントのMCを担当することを発表すると会場からは拍手が沸き起こった。


早速、MC村瀬さんの紹介で、各キャストからの挨拶が行われるが、最後に、本日出演していないレシオの全身スタンディが舞台上に登場。別途用意されたボイスレコーダーから、レシオ役の中村悠一さんの挨拶が再生され、湧き上がる客席。他にも、ボイスレコーダーには中村さんの声が複数収録されており、これから始まるイベント中に披露されるとのこと。操作ボタンは、相方であるバースデイ役の福山さんに託されることになった。


そして最初のコーナー「Re:␣ハマトラ名シーンセレクション」に移り、数々の名場面が登場した「Re:␣ハマトラ」の中でファンがセレクトしたお気に入りのシーンを上映した。


気になるシーン①は第1話より、「はま♡とら」(仮)パートが上映される。CVを担当したキャストが大変豪華だった「はま♡とら」に関して、音響監督の細部へのこだわりについて、緒方さんが明かした。


続いてシーン②は第7話より「ムラサキが入院しているシーン」が選ばれた。「ハマトラ THE ANIMATTION」のOPテーマである「Hikari」をフル活用された思い出を羽多野さんが語る。


そしてシーン③も、第7話より「バースデイが滑る場面」。ここでは、「おまえ、逃げる気か!?」「負けるなバースデイ」など、レシオのボイスが多用され、会場を沸かせた。


シーン④は、フリーマムの鈴木の映像。逢坂さんが「鈴木のことは、現場でも、みんな気になって話題にしていた。」と語ると、「マスクを脱ぐと、超イケメン」という裏設定があると、司会の村瀬さんが明かした。


続いてのコーナーは、「ハマトラ調査ファイル!今だから言えるこんなこと」。オリジナル作品であるがゆえにお蔵入りになったマル秘資料がたくさんあるというハマトラの裏話を初公開。来場者のほとんどがファンブックやパーフェクトファイルを持っているという中、更なるエピソードに期待が高まった。まずは、キャラクターの初期設定と新規設定の比較から始まった。


最初に、コネコの設定が登場。現在よりも大人っぽい、サングラス姿の設定が披露される。「お金が大好きな設定は変わらないが、最初は探偵の卵という設定だった。」とコネコ役の安野さんが語る。


続いて、マスターの初期設定と新設定の比較。初期は犬人間であり、髪の毛もある設定画に、キャスト一同から驚きの声が上がる。

次に、マオの初期設定。「おじいちゃんの設定で、最初は、どう演じようかと戸惑っていたが、少しづつ現場で作っていった。」と明かす江口さん。


次に表示されたのは、バースデイ。福山さんからは、「レゲエっぽいお兄ちゃんだなというのが第一印象。最初は、ただのイベント屋で名前も無かった。タトゥーの位置など、細かいところは変わったが、基本は変わってない。」と語る。「福山さんに寄せて行ったそうです」と村瀬さん。


続いては、レシオ。設定がスクリーンに映し出されると、ボイスレコーダーから「やめろ、照れるじゃないか」とレシオの声が再生される。「初期は、医者ではなくエリートサラリーマンだった。スーツのキャラクターが被るということで、スーツから白衣になった。」と村瀬さんが伝える。


最後に登場したのは、モモカ。スクリーンの下に、スカートの中を覗こうとする男性陣を制する緒方さん。最初の登場シーンは、バースデイにナンパされただけで、声が聞こえないくらいの感じだった。「モモカは、もう欲望がなくなってしまっているが、エゴがない人間が敵というのは、理にかなっているかも知れない。」と緒方さんが語る。


次のコーナーは、「ハマトラ!バトルクイズ」。1チーム2人でペアを組んでチーム対戦を行う形式で、同じチーム名を引いた者同士がペアになる設定。「チーム便利屋」を引いた人が、レシオのボイスレコーダーを自由に操れると聞いて、盛上るキャスト陣。一方、相方の福山さんがレシオと離れ離れになるのを惜しむと、レシオから「愛しているぞ」の台詞が飛び出て、客席からは歓声が上がる!。


決定したチームは、以下の通り。
チームハマトラ:神谷さん&羽多野さん
チーム乙女:緒方さん&加藤さん
チーム最恐:江口さん&安野さん
チーム便利屋:福山さん&逢坂さん


ここで、福山さんがレシオのレコーダーにあるマル秘ボタンの存在を明かすと、早速チーム便利屋となった逢坂さんがボタンを押し、「神谷さん、江口君のお尻をたたくの、やめてください」という声が再生される。それを聞いた途端、逃げまわる江口さんと追いかけまわす神谷さんの姿に、観客からは笑い声が起こる。さらに、「逢坂君、また踊っているんだって?」という声が再生され、今度は否応なしに、舞台で踊り出す逢坂さん。福山さんに対しても、「いつものキレッキレのだじゃれで、会場を沸かせてくださいよ」という台詞が再生され、ステージ前に出た福山さんは「いつもは横浜だが、ここが俺の地元になるぜ!舞浜~なんてな!」と会場を沸かせた。


バトルクイズの第1問。レシオのお見舞いとして、バースデイが持ってきた雑誌が映し出される。その号の特集はなんだったか?という問題。


画像の細かいところを記憶していた神谷さんを称え、チームハマトラに1ポイント。さらに、MC村瀬さんの独断と偏見で、チーム乙女にも1ポイント。


続いては、YKB84登場シーンの映像が流れ、「センターに居た人の決めポーズを再現してください」という問題。加藤さんのポーズが一番近かったということで、またしても、チーム乙女が2ポイント目をゲットする。


まだ、1ポイントも獲得していないチーム便利屋に向けて、「負けるなバースデイ」のレシオの声。


最後の問題は、トランカー君登場シーンから。お題は、「ハマトラのマスコット、トランカーくんをお描き下さい」というもの。シンキングタイムのBGMにあわせて、福山さんがダンスを披露する一面も。


個性的なイラストを披露したキャスト陣だったが、チームハマトラは、髭の数が正解で1ポイント。目が正解で、可愛く描けていたチーム乙女にも1ポイント。完成度の高かった便利屋は、2ポイント。最恐チームには、安野さんの方だけに1ポイント。


次は、ゴールデンボールを掛けた最後の問題。「かぐや姫」の求婚シーンが上映され、お題は、「会場の皆さんがキュンとくるプロポーズの言葉を考えてください」というもの。


羽多野さんは、「こんな素敵なステージに立てるなんて嬉しいな。今日は、君ひとりのために歌うから。聴いてください、Hikari」と、またしても自分の歌ったEDテーマにひっかけてプロポーズの言葉を披露。


加藤さんは、照れながらも「ずっと一緒にいたけど、もう一緒になってもいいかな。宜しくお願いします!」。会場からは、「可愛い~」という歓声があがる。


逢坂さんは「ずっと言いたかったことがあるんだけど、聴いてくれるかな。俺と一緒に、いつまでも付いてきてくれないか、はじめちゃん」とナイスの気持ちを代弁。それに応える形で、加藤さんが「ありがとう、ナイス君。」と答える。

安野さんは「毎日、私がちゃんとお皿洗いますから、毎日美味しいカフェラテ入れてくださいね!マスター!」と、まさかのマスターにプロポーズ。キャスト、観客から歓声があがる。


江口さんは「いやぁ、今日は寒いね。最低気温3度とか言ってたじゃん。寒い寒い!こんな寒いときは、おまえを温めることができたらいいのにな。君にとってのセーターのような存在でありたい。いやっ、セーターにずっとくっついている毛玉のような存在でありたい。」と独特のプロポーズを披露。


福山さんは、レシオの声を巧みに使い、フリップに文字を観客に読んでもらうことで、客席とレシオのやり取りを演出。


次に順番がまわってきた神谷さんは、まず観客に手を振りながら、ステージをゆっくりと闊歩。そして「今、手を振ってくれたみんな。愛してる。そんなことより聞いてくれ、Hikari!」それに応えて、歌いだす羽多野さんと神谷さん。そして、しっかりと抱き合うふたり。


緒方さんは「こんなとき、どうすればいいかわからないよ」と戸惑いながらも、客席から「がんばれ」の歓声が上がり、「それじゃぁ、モモカの性別を変えたバージョン。」と前置きした上で「30億あっても、心は空っぽなんだよね、暖めてくれる!?」とプロポーズの言葉を放ち、客席からは、最大級の大歓声が上がった。


その瞬間、優勝は、昼の部に続き、今回もチーム乙女に決定。賞品である「横浜中華街賞金権2万円」を緒方さん・加藤さんが手にした。


ここで、最後は、村瀬さんに締めてもらいましょうという神谷さんの声に、焦る村瀬さん。すかさず、「おまえ、逃げる気か」とレシオの声。


村瀬さんは、「今まで、さんざん皆さんにやらせておきながら、いざ、自分がやるとなると、こんなにつらいこととは思わなかった。」と弱音を吐きながらも、自らが本当にプロポーズの時に奥さんに伝えた言葉を披露。「お前を一生守れるやつが俺外にいるんだったら、連れてこいよ。ぶっとばしてやるから。」と言った後、奥さん役の逢坂を、自分の腕の中にを引き寄せる仕草を見せたが、あまりの恥ずかしさにステージに倒れこむ。


続いて、お待ちかねの朗読劇では、本日のイベントのために書き下ろされたオリジナルドラマが演じられた。タイトルは、「真っ白な夢」。会場に来ているお客さんは皆夢中で豪華キャストによる生アフレコを聞き入っていた。


ここで、いったんキャスト陣は降壇し、暗転の後、ライブコーナーに突入。


まず披露されたのは、kzさんで「Re:␣ハマトラ」OPテーマ「千の翼」。ステージ中央からkzさんがイントロにのせてステージに登場、抜群のパフォーマンスで、会場を大いに盛り上げた。


続いては、羽多野渉が「ハマトラ」EDテーマ「Hikari」を熱唱。会場のボルテージは最高潮に!ステージの端から端まで動き続け会場を盛り上げながら力強く歌い上げた。


このように魅力的な音楽もまた作品とシンクロしているのも、ハマトラシリーズの大きな特徴だ。


そして再び、本日の出演者がステージに勢ぞろい。ここで、重大発表がされた。


一つ目は本イベント「Re:␣ハマトラFes. 2015 Spring」がDVDとして発売が決定したというもの。そして、二つ目に、「劇場版ハマトラ」の制作、そして三つ目に、SDアニメシリーズの制作が決定!と発表され、会場のお客さんから本日一番の大歓喜の声が上がった。


さらに、昼の部では発表されなかったサプライズが。会場からは、バースデイソングが流れ、ステージにムラサキのイラストが入ったケーキが運ばれる。間もなく、誕生日を迎える羽多野渉のバースデイ・サプライズの演出に驚く羽多野。会場は、温かい拍手に包まれる。


神谷と福山からケーキを食べさせてもらう羽多野に、歓声が沸きあがり、ケーキ頬張ったまま、驚きと感謝の気持ちを述べる羽多野。


そのまま、イベントはいよいよ終焉を迎え、キャスト一人ひとりから御礼のご挨拶。


村瀬:「お客さんの中に、スリーが好きな人いますか?」との問いかけに一番早く手を挙げたお客様に、「心を籠めて作りました。」と、本日の登場時に付けていたスリーの被り物をプレゼント。


kz:シリーズを通してOP携わらせて頂き、感謝しています。なかなかこういう場で作品ファンの皆さんに触れ合える機会も少ないので感謝しております。「Hikari」という曲の強さを感じました。劇場版、SDアニメと「ハマトラ」の世界が広がっていくので、皆さんと一緒に楽しんでいきたいと思います。


緒方:昼の部のクイズで、ゴールデンボールを獲得して「チーム乙女」を卒業したつもりが、2つでは男気が足りなかったのか、夜の部で「チーム乙女」戻ってしまいましたが、また、ゴールデンボールを手に入れたので、今度こそ本当に卒業します!今後もハマトラシリーズを応援して頂けたら嬉しいです。


江口:皆さんの前で新作発表をしたこの場に入れたことが嬉しいです。マオはいったい何者なのか、僕が一番知りたいです。あれだけ人命にかかわる情報を持っているので、相当なミニマム能力を持っているはずなので、是非観たいです!引き続き、応援を宜しくお願いします。


安野:久しぶりに皆さんにお会いできて嬉しかったです。今日のイベントが終わったら、本当に「ハマトラ」を卒業しなきゃいけないのかなと思うと、しんみりしていましたが、劇場版やSDアニメが発表され、引き続き、皆さんと接点を持っていけるのが嬉しいです!また、「ノーウェア」でのみんなの日常を楽しみにしていてください。


福山:バースデイ役として「ハマトラ」にかかわらせて頂いて、オーディションから考えたら2年、皆さんとも長い付き合いですが、このように楽しいステージを作り上げることも出来て、劇場版、SDアニメと、まだまだ皆さんと作品作りが出来て嬉しい限りです。バースデイ的には、羽多野君の誕生日を祝えて良かったです。バースデイ的には、もう一つ、今日は親父の誕生日でもありました。おめでとう~!


神谷:袖からkzさんのカッコいいパフォーマンスや、羽多野くんの「Hikari」を観ていて、「ハマトラ」のいろんな思い出が走馬灯のように蘇りました。アートはまじめなキャラなので、面白いところには関わりにくかったのですが、今回の朗読劇は、夢の中のということで、アート幅の広さを見てもらえたのが嬉しいです。こうやって大勢のお客さんに来て頂いたということは、たくさんの皆さんに受け入れてもらっているんだなということが確認できて本当に幸せな時間でした。


加藤:久しぶりに、いろんなキャラクターに再会できてとても嬉しかったです。はじめは、始めから一番変わらないキャラクターでしたが、そんな変わらないはじめちゃんをずっと演じて行けるのが嬉しかったです。皆さまが支えて、育ててくれた結果だと思います。また、劇場版、SDアニメと決まりまして、皆さまと楽しい作品づくりを出来たら嬉しいなぁと思います。


羽多野:「ハマトラ」は音楽や、ラジオをやらしてもらったり、非常い深い出会いがあった作品でした。初期設定から変更を重ねてストーリーが出来あがって、全員が悩みながら、キャラクターと向き合っていた日々だったので、「Hikari」を歌いながら、そんな思い出が蘇えりました。ムラサキが面白キャラになっているのは、羽多野さんが演じてくれたからと言われたり、「Hikari」も羽多野さんが歌うことで面白い要素が組み込まれたと言われて嬉しかったです。また、キャラクターを通してお会いできるのを楽しみにしています。


逢坂:大先輩方ばかりの現場で、先輩方に、たくさんのアドバイスをもらい、色々と考えさせられる作品でした。あっという間でしたが、作品を通して、少しだけでも自分が変わったような気がしています。劇場版、SDアニメで、またナイスを演じられるのが嬉しいです。またこうやって全員揃ってお会いできることを信じているので、「さよなら」は言いません。「また逢いましょう!」


そして最後は、観客に向けて、キャスト全員からお礼の言葉「ありがとうございました~!」の掛け声で、大盛況のうちにイベントの幕が閉じた。

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