藍井エイル、ツアーファイナル！　無数の青のライトが輝く中で披露した、珠玉の23曲

2015年6月27日(土)、東京・豊洲Pitにて、藍井エイルのライブが行われた。

「Eir Aoi LIVE TOUR 2015 “BEYOND THE LAPIS”」と題し、仙台から始まって出身地の札幌まで、全国8都市を巡ってきたツアーのファイナル公演。スタンディングの会場を埋め尽くした観客が青のサイリュームを振る中、ライブは「Lament」からスタート。イントロの演奏がスッと途切れた瞬間、エイルの美声が響き渡ると、会場からは大きな歓声が上がった。

続いて披露されたのは、心と心の距離を繋ぐ曲「ツナガルオモイ」。観客もハンドクラップやコーラスでエイルの想いに応え、会場はひとつに。続く「サテライト」ではみんなが音楽に合わせて手を左右に振った。

『D’AZUR』はフランス語で『青の○○』という意味で、私とあなたが作る青の世界ということをイメージしながら、アルバムを作りました」

「『D’AZUR』の新しい曲たちは、ライブを重ねることによって完成していくと思っているので、みなさんいっしょに成長させましょう！」

ここから『D’AZUR』の曲が本格的に披露されるという期待が場内に高まったところで、

「今日はスペシャルゲストをお呼びしています！」と、いきなりのサプライズ。

登場したのは、藍井エイルがトリビュートアルバムに参加した、女性ロックシンガーの大先輩、相川七瀬。

「トリビュートアルバムに参加させていただいて、ありがとうございます」とエイルが感謝の気持ちを伝えると、

「若い世代のシンガーにカバーしてもらいたかったんだけど、まさか自分のアルバムにも入れてくれるとは」と、相川七瀬も、返礼する。

ライブのハイライトは、アルバムリード曲「Britht Future」から始まる『D’AZUR』収録曲4連発。「IGNITE」では、青のサイリュームの何割かが赤に変わる。この曲ならではのファンの決めごとだ。

盛り上がる観客に、「また東京で大切な思い出ができて、うれしく思います！」と笑顔を見せるエイル。最後は力強さと切なさを合わせ持つデビュー曲「MEMORIA」を歌い上げ、一旦ステージを去った。

「えいえいるー！」の掛け声でアンコールを求める観客たちの声に応えるように、ツアーTシャツとスタッフジャンパーに着替えたエイルと、バンドメンバーが再び、ステージに現れる。

バンドメンバー紹介の後、アンコール1曲目は爽やかなポップナンバー「コバルト・スカイ」。会場みんなでタオルを振るのが定番の曲だ。

「ツアータイトルの“BEYOUND THE LAPIS”は、ラピスラズリの向こう側という意味です。そこには青の世界『D’AZUR』が広がっていて、その青い世界の中には大きな夢でもあった日本武道館でのワンマンライブがあります」

涙をこらえる彼女を、大きな大きな「エイル」コールで元気づける観客たち。

「どんなにどんなにありがとうと言っても伝えきれないから、私は歌に想いを全身全霊をこめて、これからも歌っていきたいと思います」

ライブは残すところ2曲。ノスタルジックなミッドナンバー「虹の音」では、七色のステージライトに照らされて温かい歌を聴かせ、ラストはガツンと盛り上がる「シリウス」！

アグレッシブな『キルラキル』オープニングテーマに乗せて、観客は手を振り上げたりジャンプしたり。これ以上ないテンションが、場内に蔓延した。

■藍井エイル「Eir Aoi LIVE TOUR 2015 “BEYOND THE LAPIS”」セットリスト

01. Lament

02. 空蝉アルティメット

03. KASUMI

04. ツナガルオモイ

05. サテライト

06. electric irony

07. 閃光前夜

08. End Of The Earth

09. Fade Into Black

10. Fairy Tale

11. GENESIS

12. リンドウの花

13. BREAK OUT! （feat. 相川七瀬）

14. シンシアの光

15. サンビカ

16. INNOCENCE

17. Bright Future

18. ラピスラズリ

19. IGNITE

20. MEMORIA

～アンコール

21. コバルト・スカイ

22. 虹の音

23. シリウス


（取材・文／鈴木隆詩）