【秋の新作アニメ注目作品紹介】 Vol.3 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」「ワンパンマン」など、バリエーション豊かな新作ヒーローもの

いよいよ秋の新作アニメが出そろってきたわけだが、今期もその数はかなりのものになる。アキバ総研(あにぽた)では、これら秋の新作アニメの情報をいち早く網羅してまとめた「2015秋アニメ」を掲載しているが、9月16日時点で何と62本もの作品がピックアップされている。さすがに、これだけあると、どれを見ていいのか迷ってしまうという人のために、各テーマごとに分けて、注目作品を紹介していこうというのが、本シリーズの主旨である。


シリーズ第3回は、この秋アニメで意外に多い「新作ヒーローもの」について取り上げる。「ヒーローもの」とひと口に言ってもさまざまだが、ここではロボットアニメも含めた広義の意味でのヒーローもの、バトルものから、注目したい4作品をピックアップして紹介する。


なお、この秋始まるTVアニメ(秋アニメ)の一覧詳細は、こちらの「2015秋アニメ」をチェックしていただきたい。


■機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

言わずと知れた「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。昨年2014年は「ガンダム放映開始35週年」ということで、「機動戦士ガンダムUC episode 7『虹の彼方に』」「ガンダム Gのレコンギスタ」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」など、さまざまなガンダム作品が登場したが、今回の「鉄血のオルフェンズ」は、これらの作品とは雰囲気を新たにし、再度初心に立ち返り、少年たちの人間ドラマに焦点を絞った作品になるということで、ガンダムファンならずとも注目が集まるところとなっている。
監督、シリーズ構成は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の長井龍雪さん、岡田麿里さんがそれぞれ担当。メカデザインには、鷲尾直広さん、海老川兼武さんなど、ロボットアニメでおなじみのスタッフがそろう。

■ワンパンマン

「となりのヤングジャンプ」(集英社)で連載中の同名コミック(作:ONE/村田雄介)をアニメ化。趣味でヒーローを始めた男・サイタマは、あまりに強くなりすぎてしまい、どんな強敵が相手でもワンパンチで決着がつく。情熱と毛髪を失った平熱系最強ヒーローが本気になれる日は来るのか!?
元々はWebコミックとして作者ONEさんのホームページ上で掲載が始まった本作だが、クチコミでその噂が広がり一躍人気作に。「となりのヤングジャンプ」で掲載が開始されるとさらに人気が広がり、ついにコミックス累計発行部数500万部突破という、大ヒット作となっている。何とも変わった背景を持った作品だが、それだけに今回のアニメ化も期待が高まる。
アニメーション制作は「俺物語!!」「オーバーロード」のマッドハウス。

■コンクリート・レボルティオ~超人幻想~

「鋼の錬金術師」や「血界戦線」など多数のアクションアニメ制作で知られる、アニメ制作会社・ボンズが手がけるオリジナルアニメ。監督はボンズとは関係の深い「楽園追放 -Expelled from Paradise-」の水島精二さん、脚本は會川昇さんという、「ハガレン」や「エウレカセブン」など、人気のボンズ作品を手がけてきたいわば鉄板タッグだ。
本作は、これまで数々のフィクションで描かれてきた「超人たち」がすべて同時に実在する、架空の日本が舞台。厚生省の「超人課」に所属する人吉爾朗を主人公に、多彩な超人たちの饗宴が幕を開ける。ヒーローものを得意としてきた鉄板タッグが生み出す新たなヒーローアニメとは、どんなものになるのだろうか。興味津々である。


■ランス・アンド・マスクス

「ぽにきゃんBOOKS」(ポニーキャニオン)の同名ライトノベル(作:子安秀明)をアニメ化した作品。騎士団の末裔である花房葉太郎は、ピンチの女性を無意識に助ける「騎士道体質」で仮面のヒーローだが、そんな葉太郎がある日、仮面のヒーローに憧れる6歳の鬼堂院真緒に出会う。かくして、少年騎士と6歳の少女の不思議な共同生活が始まるのだが・・・。
内容としては、ヒーローものというよりむしろラブコメだが、スタッフとしては、監督に「四月は君の嘘」のイシグロキョウヘイさんが、アニメーション制作は、「結城友奈は勇者である」や「きんいろモザイク」などで最近その頭角を現してきた「Studio五組」が担当するなど、強力な布陣。キャストも、花房葉太郎役の山下大輝さんや、鬼堂院真緒役の小澤亜李さんをはじめ、豪華な内容になっている。


なお、本企画【秋の新作アニメ注目作品紹介】Vol.4では、この秋アニメの「ミステリーもの」の注目作をご紹介する予定だ。どうぞお楽しみに!

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