冬アニメ「灰と幻想のグリムガル」、メインキャスト発表! 中日・落合GM長男の落合福嗣をモグゾー役に起用

2016年1月スタートのTVアニメ「灰と幻想のグリムガル」より、キャラ/キャストが発表された。



「灰と幻想のグリムガル」は、十文字青さんによるライトノベルを原作としたアニメ作品。突然迷い込んでしまった世界・グリムガルを舞台に、記憶すら持たない主人公が生き延びるために悪戦苦闘する様子を描いたファンタジー作品で、原作では、特別な力があるわけでもない主人公の葛藤や戦闘シーン、仲間との絆などが等身大で描かれている。監督・脚本は「ねらわれた学園」「あいうら」の中村亮介さん、キャラクターデザインは「ねらわれた学園」「あいうら」の細居美恵子さん、アニメーション制作はA-1 Pictures。

今回、メインキャラクターの設定画とキャストが解禁に。主人公・ハルヒロは細谷佳正さん、お調子者のランタは吉野裕行さん、リーダー的存在のマナトは島﨑信長さん、おっとりしているモグゾーは落合福嗣さん、天真爛漫なユメは小松未可子さん、引っ込み思案なシホルは照井春佳さんが演じる。ちなみに、落合福嗣さんは、選手時代に3度の三冠王を獲得した中日ドラゴンズGM・落合博満さんの長男で、2015年4月からは青二プロダクションで声優として活動。アニメ作品のメインキャストに起用されるのは、おそらく今回が初。

以下、各キャストに対する監督コメント。



・ハルヒロ(CV:細谷佳正)
目立たない存在で、普通であることを誰よりも自覚している。聞き上手な一面があり、チームで唯一のツッコミ役。主に偵察や、短剣での側面支援などを担う。
中村監督コメント
細谷くんは指名でキャスティングしました。自分が脚本を担当した別作品のアフレコで、細谷くんの収録を生で見て、集中力の高さと、その結果リラックスした自然な芝居が印象に残りまして。演技をしているように見えない、つまりそれは素晴らしい演技だということなわけですが、ハルヒロというこの作品の語り手・主人公として、彼しかいないとずいぶん初期の頃から考えていました。


・ランタ(CV:吉野裕行)
お調子者でよくしゃべる。口が悪く周囲を怒らせてしまうことが多々ある。使用武器は長剣で、目立ちたがり屋ゆえに派手な戦闘スタイルを好む。
中村監督コメント
実は一番むずかしい役だと思っていまして。というのはランタという役柄が、一見ステレオタイプにとらえられがちだという点ですね。吉野さんにお願いしたのは役者としての総合力が決め手で、実は一番奥深く、さまざまな要素を演じ分ける必要があるランタという役柄を、吉野さんとならば作って行けると思いました。


・マナト(CV:島﨑信長)
パーティのリーダーでまとめ役。聡明で優しい。どこか陰があるようにも見える。回復魔法による後方支援だけでなく、前衛での近接戦闘も担う。
中村監督コメント
オーディション時に、島﨑くんに役柄や作品についてあれこれ質問されたのですが、その的確さや、収録が始まってからのディレクションに対する、反応の勘の良さが印象に残りました。とてもイケメンなお声で、もちろんそれもキャスティング理由なわけですが、この作品の他の役すべてがそうであるように、マナトも単純な一面だけではないので、彼と一緒にこのキャラクターを掘り下げていけるのが、今から楽しみです。


・モグゾー(CV: 落合福嗣)
身体が大きくおっとりしている。料理上手。動きは少し遅いが、大剣を振りかざして最前線で戦う、チームの盾役。変わった叫び声をあげる。
中村監督コメント
キャスティングの決め手は存在感です。ねらってできる部分ではないですね。実は事前の候補出しのオーダーからは外れた声のゾーンだったのですが、モグゾー本人としか思えない説得力に、もう一度モグゾー役について先入観を外して再考しまして。あらためてモグゾーは彼だと思いました。そう思わせるだけの何かがあったのだと思います。プロデューサー陣は驚いていました。


・ユメ(CV:小松未可子)
明るく天然で、飾らない性格。関西弁のような言葉で話す。弓を使用し、対象を後方から狙い撃つ役割だが、かなり苦手。剣鉈での近接攻撃のほうが得意。
中村監督コメント
ユメというキャラクターはいわゆる天然なわけですが、その天然さを視聴者にアピールする芝居よりも、自然とそう見える演技を求めていました。天然という言葉を記号的な意味より広く解釈して、身近にいそうな感じ――と言いますか。この身近さという距離感も、ユメというキャラクターにとって大事な要素だと思っています。他に清潔感、りりしさ、柔らかさ、やさしさ、ユメにとって必要な全てがあると思いました。


・シホル(CV:照井春佳)
引っ込み思案。臆病だが、真面目で頑張り屋さん。魔法による遠距離からの攻撃を狙うが、性格が災いして、詠唱に失敗することも。
中村監督コメント
シホルもステレオタイプな解釈になりやすい役柄でして、そこを意識するとオーバーアクトしやすいキャラクターでもあります。監督が第三者的な立場からシホルに求めるものは多いのですが、それをねらわずに芝居に没頭して、結果的にシホルになっていた照井さんをキャスティングさせて頂きました。実はオーディションのあるシーンが決め手になったのですが、それは本編のお楽しみということで。僕も収録が楽しみです。

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