「秋のヘッドフォン祭2015」で行われたトークセッションに、声優であり、5pb.Recordsのアーティストである今井麻美と原由実が登場。オーディオライター・野村ケンジ氏の司会のもと、みずからが使っている製品の感想や、今後の活動について語った。今回はトークセッションの模様とともに、イベント収録後に行ったインタビューも掲載する!(インタビューはこちら!)
イヤモニ体験を熱く楽しく語る、今井麻美&原由実
2015年10月24日、25日の2日間にわたって、中野サンプラザでおこなわれた「秋のヘッドフォン祭2015」。各メーカーのブースにはさまざまな製品が並び、直に体験できるとあって、ポータブルオーディオファンが大勢詰めかけた。
また、期間中はトークイベントも各ブースで開催。Westone正規代理店であるテックウインド株式会社のブースには、25日に、WestoneのカスタムIEM(インイヤーモニター)ユーザーである今井麻美さんと原由実さんが登壇。レコーディングやライブで使用しているみずからのイヤモニについて、トークを繰り広げた。司会を担当したのは、オーディオライターの野村ケンジ氏。また、5pb.Recordsプロデューサー・濱田智之氏も登壇し、女性2人の発言をフォローした。
会場に現れ、詰めかけたユーザーに挨拶をした2人は、私物であるイヤモニをケースから取り出して、まずは披露。Westoneの「ES60」というモデルで、今井さんはメタルゴールド、原さんはメタルブロンズのボディに、それぞれのアーティストロゴが刻印されている限定モデルだ。
ライブで使った感想を聞かれた2人は、
原 「密閉感がすごいです。温めてやわらかくした状態で耳に入れると、より密閉感が増して、音に没頭できます」
今井 「音がまろやか。繊細な音がおだやかに聞こえます」
と、それぞれの実感を素直に表現。
野村氏によると、体温でやわらかくなるフレックスカナルは、WestoneのIEMのセールスポイントだという。
今井 「長時間、耳に入れていても痛くならないんです」
デザインやカラーも、2人はかなり気に入っているようで、
原 「製品のバリエーションが多くて悩んだんですけど、珍しい形だなと思って、これ(ES60)にしました」
今井 「今までは青いイヤモニを使っていたんですけど、これのいいところは衣装を選ばないところなんです」
原 「華やかでありながら、品があるデザインなんです。それに自分のロゴを入れてもらえて」
今井 「私はさりげないのが好きなので、(ゴールドのボディに)シルバーっぽい灰色のロゴで、極力目立たないようにしてもらいました」
原 「私は花のようなデザインになっている自分のロゴがお気に入りなので、目立たせたくて、ブロンズに白で見やすくしていただきました」
ES60のもうひとつの特徴は遮音性の高さ。
今井 「これを作った時、音量をそれほど上げないでも済むようになりますよと言われて。私、爆音体質で(笑)、けっこう音漏れをさせているタイプだったんですけど、初めて自分が使っているオーディオ機器の音をめっちゃ小さくしました」
原 「麻美さんの家に行ったら、テレビの音が大きくて(笑)」
この発言から、2人の家のテレビの音量で盛り上がるという脱線トークへと、しばし突入することに。
プロ用のイヤモニで、最低限大事なことは「鳴りやすいこと」と、解説する野村氏。パワーのない再生環境でも、しっかり聞こえることが求められるという。
今井 「iPhoneで聴いたりもするんですけど、正直、ビビリました。(普段使っているイヤホンとの)あまりの差に」
フレックスカナルであることの密着性、遮音性、あるままを再生してくれる王道のサウンドバランスがWestoneの特徴。
今井さんが「じゃあ、ツッコんじゃいますが、ここを改良してほしいというポイントは?」と尋ねると、
「低域の解像感を上げる方向で、ハイレゾに対応していくというリクエストはあるかも」と野村氏。
ユーザーならではの今井さんの直球の質問に、オーディオの専門家が真摯に答える場面もあった。
今後の発展に期待しつつも、今持っている「ES60」を愛し、聴衆にも自信を持ってすすめるふたり。
原 「女の子は彼氏と一緒に貯金して買うのもいいかも」
今井 「カスタムだから、2人で共用はできないですからね。耳型を取るから」
そこからさらに、耳型を取る時の意外な心地よさや、耳掃除についてに話題が広がり、会場は笑いの渦に。生のイベントならではのストレートな発言や、かわいいボケが飛び出して、終始、なごやかなトークセッションだった。