【アニメコラム】アニメライターが選ぶ、2016年春アニメ注目の5作品を紹介!
2016年春放送予定のアニメは60本以上。作品一覧ページをスクロールするだけで日が暮れてしまうほどの大ボリュームだ。そこで今回はエイプリルフールの嘘ニュースを読み過ぎて現実と空想の狭間に迷い込んだアニメライターが、春アニメの注目作をセレクション!
ノイタミナのオリジナルアニメ「甲鉄城のカバネリ」、人気ファンタジーの外伝「マギ シンドバッドの冒険」、青春バイクコメディ「ばくおん!!」、分割2クールが発表済みの「文豪ストレイドッグス」、食とクラブカルチャーをミックスした「とんかつDJアゲ太郎」の5作品をピックアップした。
甲鉄城のカバネリ
2016年春のノイタミナ最新作は、生ける屍・カバネに立ち向かう人類を描いたサバイバルアクション。カバネは心臓を撃ち抜かない限り決して死なず、噛まれた者も感染するというゾンビに似た性質を持つ。物語の舞台は蒸気機関が発達した島国・日ノ本。戦国時代のまま産業革命を迎えたような世界観が鮮烈で、和のテイストを盛り込んだスチームパンクに期待がふくらんでいく。
3月には「甲鉄城のカバネリ 序章」が1週間限定で先行上映され、血と蒸気にまみれたハードな展開が絶賛された本作。ノイタミナがTVアニメの先行上映をしたのは10年以上の歴史の中でも今回が初めて。作品に賭ける意気込みがひしひしと伝わってくる。監督は荒木哲郎、音楽は澤野弘之、アニメーション制作はWIT STUDIOが担当。「進撃の巨人」を手がけたスタッフによるオリジナルアニメをお見逃しなく!
マギ シンドバッドの冒険
冒険ファンタジー「マギ」シリーズの外伝がアニメイズムに登場。七海の覇王として君臨するシンドバッドの少年時代を描く。本編の30年前からスタートする前日譚でありながら、キャストを続投したのがポイントだ。主演の小野大輔をはじめ、豪華声優陣がキャラクターたちの若かりし頃を熱演する。なかには本編とまったく性格が異なるキャラもおり、難しい役柄をどう演じきるのか注目したい。
テレビアニメ版は原作コミックスのOADを再構成し、新作を交えて全13話のエピソードをつむいでいく。OADの好評からテレビアニメ化が決定しただけに、そのクオリティは折り紙付き。先日開催された「AnimeJapan 2016」ではサプライズで朗読劇が披露されるなど、声優陣も気合いが入っているようだ。OADのテンションをそのままに1クールを突き進んでいく。
ばくおん!!
「ヤングチャンピオン烈」連載の学園バイクコメディー。自転車通学を諦めてバイク免許に挑む佐倉羽音や、ライダースーツからこぼれそうな巨乳の鈴乃木凜など、個性豊かなバイク部の女子高生がよりどりみどり。そんな彼女たちに目が惹かれてしまうが、バイクにも尋常ならざる情熱が注ぎ込まれている。
バイクはもちろんヘルメットまでメーカーと協力し、実機と同じデザインを採用。さらに車種ごとに実機の音まで収録したというこだわりっぷり。オンエアに先駆けて、映画館で爆音上映会を開催したほどだ。監督は「true tears」「グラスリップ」の西村純二、制作はトムス・エンタテインメントが行う。「弱虫ペダル」の大ヒットが記憶に新しいチャンピオン×トムスのコンビが、自転車からバイクに乗りかえて疾走する!
文豪ストレイドッグス
危険な任務を専門とする異能者集団・武装探偵社の活躍を描くバトルアクション。登場人物は実在の文豪がモチーフで、人喰い虎のせいで放浪の日々を過ごす中嶋敦、自殺マニアで美女との心中を夢見る太宰治など、本人や作品を巧みに翻訳した。彼らが持つ異能力も同様で、太宰治は人間失格、芥川龍之介は羅生門と、小説のタイトルが名付けられている。イケメンキャラクターとして描かれる文豪たちが一体どんな能力を発揮するのだろうか。
「ヤングエース」にて連載中の原作コミックスは累計250万部を突破し、アキバ総研の「2016春アニメ期待度人気投票」では大差で1位を獲得。ファンの熱い視線が注がれている。監督は五十嵐卓哉、シリーズ構成は榎戸洋司、アニメーション制作はボンズと、「桜蘭高校ホスト部」のスタッフが再集結した。アクションの充実ぶりはPVを見れば一目瞭然。あとはどこまで人気を伸ばしていくかだけだ。
とんかつDJアゲ太郎
WEBアプリ「少年ジャンプ+」にて連載中のグルメ音楽コミックをアニメ化。とんかつ屋の三代目・勝又揚太郎がとんかつとクラブの類似性に気付き、とんかつDJアゲ太郎として家業とDJの両立を目指す成長物語だ。異色の組み合わせゆえにキワモノと思われがちだが、友情・努力・勝利と「ジャンプ」三大原則が詰まった王道の展開が魅力。仲間たちの力を借りてスキルを磨き、客と豚をアゲまくるDJプレイに酔いしれてほしい。
監督は「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」や「ギャグマンガ日和」で知られるギャグアニメの名手・大地丙太郎。原作を完全再現したタッチが早くも注目を集めており、2人の太郎の邂逅が未体験のグルーヴを生み出していく。イベントではアゲ太郎そっくりというか、下半身がそのまま人の被り物が出現したことも話題に。
(文/高橋克則)
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