ニューシングル「愛の詩-words of love-」から、ファーストアルバム「TRY!」へ。千菅春香の軽やかな挑戦

「学戦都市アスタリスク2nd SEASON」の新エンディングテーマ「愛の詩-words of love-」を、6枚目のシングルとしてリリースする千菅春香。彼女が演じるシルヴィア・リューネハイムのキャラソンも収録された、「アスタリスク」づくしの1枚だ。さらに、ファーストアルバム「TRY!」のリリースも発表。今、グンと上昇気流に乗った感のある“ちっすー”にインタビュー!


華やかなサウンドと、文学的な歌詞を持った曲です


──「ソウルイーターノット!」の春鳥つぐみ役以降、TVアニメでのメインキャラクターの役が増えてきましたね。

千菅 ご縁に感謝するばかりです。作品との出会いと、応援してくださるみなさんとの出会いと、いつも支えてくれるスタッフさんとの出会いと。4年前(2012年)、「ミス・マクロス30コンテスト」に応募した時には、未来の自分がどうなっているのかまったく考えていなかったので、今過ごしている日々というのは、感慨深いです。

──「ミス・マクロス30コンテスト」はシンガー・ウィング(歌手部門)でのグランプリ受賞だったんですよね。もともと、声優というよりはアーティストを目指していたということですか?

千菅 アニメが大好きで、どうしたらその世界に飛び込めるかなと考えていたので、声優も歌も、両方に憧れがありました。ファーストシングルの「プラネット・クレイドル/ワンダーリング」が、ゲーム「マクロス30~銀河を繋ぐ歌声~」の主題歌で、ヒロインのミーナ・フォルテも演じさせていただいたので、最初から夢がかなって。

──それから何本もの作品に出演されてきましたが、声優のお仕事は、いかがですか?

千菅 すごく楽しいです。毎週同じメンバーで収録する中で、現場の空気がだんだんできあがっていく感じが好きなんです。いろいろな方から刺激を受けますし、あの場所に行かないとわからないことって、たくさんあるなと思います。

──「学戦都市アスタリスク」では、シルヴィア・リューネハイムを演じていますね。

千菅 はい。でも、本格的な出番はこれからなんです。1クール目の最後にちょっとだけ出させていただいて、2クール目も途中からの登場という感じで。とてもなごやかな雰囲気の現場だったので、スタジオに行く日が楽しみです。「学戦都市アスタリスク」には、エンディングテーマ、声優、キャラクターソングと、いろいろな形で関わらせていただけてうれしいです。

──エンディングテーマの「愛の詩-words of love-」は、千菅さんにとって6枚目のシングルになります。カップリングとして、シルヴィアのキャラソン3曲も収録されていて、「アスタリスク」づくしの1枚ですね。

千菅 たくさん歌わせていただきました。どの曲もラスマス・フェイバーさんの作曲・編曲で、華やかだったり女性らしさがあったりして、上品なサウンドになりました。

──「愛の詩-words of love-」の印象は?

千菅 リズムが心地よくて、女性らしいおしゃれな雰囲気の中にSFっぽいサウンド感もあって、「アスタリスク」の世界観にぴったりの曲だと思いました。1クール目のエンディングテーマ「Waiting for the rain」は、キャラクターたちの繊細な内面に迫るような、やわらかくて静かな曲だったので、今回はどうなるのかなと思っていたら、対照的に明るく開放的な曲になりました。でも、歌詞はとっても文学的なんです。

──作詞は山田稔明さんです。

千菅 ヒロインたちの心情を表現した、やさしい歌詞です。和風の雰囲気もあって、海外のパッションを感じさせるラスマスさんの楽曲に乗った時の化学反応が、すごく面白いなと思いました。

──千菅さんのボーカルには、大人っぽさを感じたのですが、いかがでしょうか?

千菅 「愛の詩-words of love-」が持つ、詩的な世界観に浸って歌ったら、自然とこんなボーカルになりました。歌詞も楽曲も、普段の私からすると、ちょっと大人っぽいんですよね。私は、この曲が持つ「美しさ」を、こういうボーカルで表現したかったんだなって。歌っている時にはっきり意識したわけではないんですが、できあがった曲を聴いたら、そう感じました。

──自分が曲に対してどう感じているか、歌ってみてわかったというか。

千菅 それはあります。1人で練習している時と本番のレコーディングでは、また気持ちが変わるので。私だけでなく、ディレクターさんやスタッフのみなさんの意見も合わせて、みんなで曲を作り上げていくレコーディングという作業は、とても好きです。

──ラスマスさんも現場にいらっしゃったんですか?

千菅 海外の方なので、仮歌を送ってアドバイスをメールでいただきました。それをもとに歌って、わからない部分があったら、その場でラスマスさんに電話して。でも、英語詞の「Lonely Feather」の時はスケジュールが合って、スタジオに来ていただけました。オール英語詞の曲は初挑戦だったので、ラスマスさんに直接、歌い方や発音をチェックしていただけて、よかったです。

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