これが西沢幸奏! 新曲「The Asterisk War」で披露した、迫力のボーカルとパフォーマンス
「学戦都市アスタリスク」2nd Seasonの新オープニングテーマ「The Asterisk War」を、3枚目のシングルとして2016年5月25日にリリースする西沢幸奏。そのスピード感あふれるサウンドと力強い歌声には、TVでオンエアされると同時に称賛の声が上がっている。さらに迫力満点なのが、Youtubeで公開されている「The Asterisk War」のミュージックビデオ。ロックシンガーの風格を感じさせる、堂々とした出来になっている。デビューから約1年、大きく成長した姿がここに。
アスタリスクで戦うキャラクターたちの気持ちを歌いました
──「The Asterisk War」は、かっこいい曲ですね!
西沢 ありがとうございます。デジタルな要素も入ったロックで、私もお気に入りの曲です。「学戦都市アスタリスク」のオープニング映像も、曲に合わせてすごく動いていて。かっこよすぎて、何度も見ちゃいました(笑)。
──作曲と編曲は、前作「Brand-new World」と同じWEST GROUNDさんですが、この曲の第一印象はいかがでしたか?
西沢 最初に聴いたデモはオケだけだったんですけど、2本のギターがカッティングで別々のリズムを刻んでいるAメロからしてかっこよくて。これは絶対にいい曲になる!って確信しました。
──作詞のイメージもふくらんだのでは?
西沢 作詞はまだまだ難しいですけど、最終的には「楽しいー!」って気持ちのほうが大きくなっちゃいますね。「アスタリスク」の物語に思いを馳せるのと同時に、アニメのオープニングとして、私自身、どんな曲を聴きたいか考えながら書いていきました。最終的に思ったのは、アニソンってやっぱりいいなということでした。
──曲調に合わせて、歌詞もアクティブな言葉が並んでいると感じました。
西沢 「Brand-new World」は主人公の綾斗とヒロインのユリスの絆をテーマに書きましたが、今回はアスタリスク(6つの学園が覇を競う水上学園都市“六花”の別称)で戦うということは、どういうことなのかをテーマにしました。私が一番表現したかったのは、アスタリスクで戦う学生たちの精神的な強さと、いろいろな思いを背負ってそこに立っている覚悟です。
──それぞれに熱い思いがあって、でも戦うということは、勝者と敗者に分かれてしまうわけで。
西沢 戦いには、いろいろなドラマがありますよね。アニメを見ていると、どうしても主人公たちを応援したくなるんですが、対戦相手にもいろいろな感情や事情があるんだなとわかって。2クール目で主要なキャラクターが出そろったということもあり、今回の歌詞は、それぞれのキャラの気持ちを大事にしたいと思いました。
──歌詞で、特に気に入っているところはどこでしょうか?
西沢 サビの最後に「This is The Asterisk War」というところです。そこまで歌ってきたすべてが、アスタリスクでの戦いなんだと。メロディを聴いた時に、ここはこの言葉しかない!って直感したんです。それで言葉を当てはめてみたら、音符にぴったり合って。ディレクターさんにも、「いいね」と言っていただけた、自信満々の部分です。
──もしかして、歌詞はこの部分が最初にできあがったとか?
西沢 いえ、歌詞は頭から書いていきました。考え抜かないと出てこない部分もあって、いろいろ悩んで書き進めてきて、サビの最後になってパッと言葉が浮かんで。こういうことってあるんだなと思いました。
ギターアクションを、家で練習しました
──レコーディングはいかがでしたか?
西沢 すごく難しい曲でした。でも、「Brand-new World」を上回って、エモーショナルなボーカルにできたという実感があります。ひと言ひと言を噛みしめながら、力強く歌えたかなと。自分で書いた歌詞なのに、実はここの言葉にはこういう解釈もできるんだという発見もあって、レコーディングは楽しかったです。
──歌詞を書いた時から時間が経っていて、客観的になれるからかもしれないですね。
西沢 そうですね。「Brand-new World」も、書いたばかりの時は、頑張っている人の背中を押す力強い歌詞だと思っていたんですが、最近は聴いていると、なぐさめられているような気持ちになって…捉え方が変わっていくのが、作詞の面白いところなんです。「The Asterisk War」も、この先、もしかしたら歌詞の深い意味に気づくことがあるのかなと思いました。もっと大人になったら、あの頃は若かったって感じるかもしれないですね(笑)。
──大人になっても、歌い続けていってほしい曲です。現在、ミュージックビデオが公開されていますが、これまたかっこいいですね。
西沢 ありがとうございます。自分でも、「わー、かっこいい!」って思ったくらいの自信作です!(笑) 前作までは、ちゃんとしなくちゃという思いが勝っていて、自分はどう表現したいのか考える余裕がなくて。でも、今回は前作よりもスタッフさんともしっかりコミュニケーションが取れましたし、自分から積極的に、こう動いたらどうだろう?という提案ができるようになって。改めて、私も一緒に作品を作っているんだという気持ちになれました。
──西沢さんのこだわりポイントを教えていただけますか?
西沢 まず、ギターを持ってのパフォーマンスは、「Brand-new World」よりもずっとレベルアップしたと思ってもらえるようにしたなと。いろいろな女性アーティストの映像を見て、家で研究しました。
──家で、自主練したんですね。
西沢 はい、鏡に向かって。私は背が低いので、他の方と同じ動きをしてもハマらないことが多くて、同じような動きでも、ちょっと足の角度を変えてみたらいいんじゃないかな?とか、アクションを自分のものにしていく作業が楽しかったです。部屋で夢中になってやってました。
──ギターアクションもよかったですが、カメラを見つめる時の目ヂカラも増しているように感じました。
西沢 はい、目ヂカラもこだわりポイントでした。いかにカメラに視線を向けるか練習しました。こんなことでもないと、自分の顔とまじまじと向かい合うことはないので、面白かったです(笑)。サビに「強く刻んで行け」という部分があって、そこの「ざ」の音をレコーディングでは声を絞り出して歌っているんです。それに合わせて、アクションや目ヂカラでも迫力を出そうと意識しました。
──MVがファンの方々から好評を得ているも納得です。CDの2曲目「Brilliant Star」も「学戦都市アスタリスク」関連の曲なんですよね?
西沢 はい、こちらはPlayStation®Vita用ソフト「学戦都市アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛」の主題歌として使用されています。「アスタリスク」の曲らしく、激しい曲に仕上がりました。
──「Brilliant Star」も、ご自分で作詞されています。
西沢 プレイヤーが主人公になって、自分が選んだパートナーと仲よくなりつつ、フェスタ優勝を目指すというストーリーに合わせて、詞を書きました。テーマは「絆」です。
──同じ世界観が元になっている歌詞を、続けて書くというのは大変だったのでは?
西沢 大変でした(笑)。ボキャブラリーが豊富なら、そんなことはないんでしょうけど、毎作出し惜しみせずに書いていると、「あれ? 前の曲と同じ言葉が入っている」っていう壁にぶつかるのですが、最終的には、異なる全体のテーマを見つけることができて、「The Asterisk War」とは印象が違う歌詞になったと思います。
──楽曲の印象はいかがですか?
西沢 ロックでありつつ、きらびやかな感じがしました。シンセの音が多くて、SFっぽい要素のある曲になっています。
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