「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」、二日目舞台挨拶レポート! 中村悠一、木村良平も登壇
「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」より、二日目舞台挨拶のレポートが到着した。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」は、太田垣康男さんがビッグコミックスペリオールで連載中のマンガを原作としたアニメ作品。「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」を手掛けたサンライズ第1スタジオが制作を、「革命機ヴァルヴレイヴ」の松尾衡さんが監督・脚本を担当。2015年12月~配信中の全4話に新作カットを加えたディレクターズカット版「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」が6月25日~7月8日の2週間限定で劇場上映されている。
6月24日に行われた前夜祭舞台挨拶に続き、26日には二日目舞台挨拶が開催された。以下、レポート。
このたび、『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』の二日目舞台挨拶を行いました。当日は、イオ・フレミング役の中村悠一さん、ダリル・ローレンツ役の木村良平さん、監督を務めた松尾衡さん、漫画原作の著者である太田垣康男先生が登壇致しました。会場は、中村さん、木村さんのファンとみられる若い女性が多く、普段のガンダムイベントとは少し違う雰囲気の中行われました。そんななか、松尾監督の最後のコメントで「第1スタジオってすごいんですよ。普段取り上げられているクリエイターがいいとか、それだけでなく、トップの方たちが集まってもガタつくことはよくあるんです。なぜこれが1スタはガタつかないかっていうと、管理している制作たちが有能だからです。そういう人たちって普段脚光浴びることはないですし、取材を受けることもないし、ましてやこのような舞台挨拶に立つこともないんです。クレジットにもありますが、トータルでも10人近くいますが、この人達の管理能力とパワーが相当に優れていたからできたことなんだと、ちょっとだけ頭の片隅入れて頂いて、(1スタがある)上井草に向かってまあまあだぜって言ってやってください!」とサンライズ第1スタジオのスタッフにねぎらいの言葉を残し、会場は大喝采の中、幕をとじました。
中村:
(演じてみて)イオは良い人ではないので(笑)楽しくやらせていただいて、苦悩するとかの描写とかもあるんですが、そういうところはあまりお芝居入れずに、ずっと叫んで必死に戦っていましたね。(悪口も気にしないキャラクターだと言われて)僕は悪口言われたら気にしますよ(笑)。イオは自分の心の強さがすごいですよね。捕虜になって素っ裸でボコボコにされながらも最後まで折れないですからね。
(木村さんとは)思い返すとアニメってセリフで「殺す」とかって意外とないんですよ。だからなんか面白く収録してましたね。掛け合うところは一緒に収録していたので、必死にやって良平に乗っかってもらうと、ダリル(木村)はもっと落ち着いてやってなど言われてましたね。
(追加カットについて)収録の時にはなかったですけど、僕も見せていただいてからこういうシーンが追加になったんだと。戦闘シーンの追加なので大変そうだなって思いましたね(笑)。
(最後に)一応今回はここでひとくくりというところではあるんですが、先ほどから何度か言われている次回作をやっていただけると、新しいガンダムに僕は乗ることができるかなと(笑)。個人的には今回は宇宙空間での戦闘がメインになっていましたが、もし続編があれば地上になるんですね。作画はもっと大変になると思いますが、ぜひその時を観てみたいですね。
(演じてみて)僕は良い人の役だったので(笑)、戦っているところとか楽しかったですね。いっぱい叫んでましたね。
イオとダリルで全然違う強さがありますよね。ダリルを演じて、痛みや辛さってやっぱりあるんですけど、それよりも俺の生きる道はここって感じで、逆に充実感みたいなものがありました。だから最後の高揚感に繋がっていくのかなと思いましたし、最後飛べたときは気持ち良かったですね。
(中村さんとは)そこそこ共演しているけど直接対決したのは初めてかもしれないです。実際、戦っている時はコックピットで相手の声は聞こえてないんですよね。そういう意味では乗っかりすぎてはダメなんですけど、やっぱり、相手の声が聞こえていると臨場感とかテンションがあがるので一緒に撮れて良かったです。
(最後に)改めて全部つないで、追加まであって、なかなかハードルの高い上映だったと思うんですけど、入ってきた時に、ピリッとした空気を感じてなんか伝わったのかなという気がしましたね。
太田垣:
(キャラクターに声が入って)漫画は基本的に絵だけなので音も色も声もないわけですよ。原作は青年誌なので、自分の中ではもっとおじさん声のつもりでしたが、若返った感じがしましたね。とても新鮮な感じでしたね。普段は全部自分の声で脳内再生されてますね(笑)。
(エンディングについて)あれみるとここで終わらないですよね。個人的にはこの二人にまた声をあてていただいて、ぜひ続きを期待したいなって終わり方だったので、監督よろしくお願いします。
(見どころについて)一応登場するキャラクターは自分の中から出てきていますし、みんな好きですし、逆に嫌いな場面は作らないし、嫌いなシーンは入れないので、まるっと全部好きですね。どこかひとつ選ぶのは難しいですね(笑)。
(最後に)この作品は、地獄みたいな戦争で狂気みたいなものを描いている作品だと思います。飲み込みづらい映像だとは思うんですけど、それ故に今どきの映画とかアニメでは表現できないところに踏み込んでいるとてもパワフルな作品だと思いますので、たくさん人に観ていただきたいと思っております。
松尾:
(二人を選んだ理由)声を張り始めると男性ってちょっとずつ似てくるんですよね。オーディションの時から音の被りでどっちがしゃべっているかわからない危険性があるのがわかっていたのでそれもこの二人を選んだポイントですね。ただ、それより二人のスケジュールが合わないですよね(笑)。それが一番苦労しましたね。実際収録での苦労は全然ないですね。今回はプレスコ(声を先に録音する)をしたので二人の声をもとにキャラクターの表情とかが決まりましたね。二人の声に引っ張られましたね。
(追加カットについて)戦闘シーンを一分ぐらい足しましたね。配信の4話が終わってからの作業だったので一か月ぐらいしかなくて、間に合わないってなって死ぬ思いで作りましたね。僕は4話を全部繋げるからといって、きれいにつなげるための接着剤としてのカットを足していくんじゃなくて、雑かもしれないけどもう少し楽しめえるような映像を追加した方が、お客さん的にはいいんじゃないのかなっていう気分もあったので、それは僕的にはやって良かったかなと思いますね。
(次回作について)ドラマCDじゃだめですか(笑)。真面目な話をすると、僕も五十肩とかで右腕が全然上がらなくて、スタッフの高齢化が進んでおりますので、やるなら早くやりたいですね。
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