TVアニメ「灰と幻想のグリムガル」、イベントオフィシャルレポート到着! メインキャスト7名や(K)NoW_NAMEが登壇

TVアニメ「灰と幻想のグリムガル」より、イベントオフィシャルレポートが到着した。



「灰と幻想のグリムガル」は、十文字青さんによるライトノベルを原作としたアニメ作品。主人公・ハルヒロが、お金も記憶も特別な力も持たずに迷い込んでしまった世界・グリムガルにおいて、"生きるために"過酷な環境や仲間との絆に向き合う姿を描いた青春群像×ファンタジー作画の美しさ、生死の瀬戸際に立たされた少年少女たちの心理描写などから支持を集め、アキバ総研が運営するアニメポータル「あにぽた」でも4.38(5点満点/記事掲載時点)の高評価を獲得している。
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6月19日にスペシャルイベント「灰と激奏のグリムガル -Grimgar, Live and Act-」が開催され、メインキャスト7名と主題歌・挿入歌・劇中音楽などを担当するクリエイティブユニット「(K)NoW_NAME」が登壇。朗読劇、アニメ映像、アーティストライブが融合したスペシャルステージを繰り広げた。以下、レポート。


「灰と激奏のグリムガル -Grimgar, Live and Act」が、2016年6月19日(日)に東京・かつしかシンフォニーヒルズで開催された。

イベントの出演者は、ハルヒロ役の細谷佳正、ランタ役の吉野裕行、マナト役の島﨑信長、モグゾー役の落合福嗣、ユメ役の小松未可子、シホル役の照井春佳、メリイ役の安済知佳らキャスト陣と、本作の主題歌・劇伴・挿入歌を担当したクリエイティブユニット・(K)NoW_NAME。

TVアニメでは通常、先に制作しておいた音楽をあとから本編の映像に合わせる。しかし今作では、実際の映像やシナリオ、絵コンテを元にして、各話ごとに物語の展開に合わせて音楽を作成するという形をとっていた。

このイベントでは、そうした本作ならではの音響面での特徴を、TVシリーズの物語の流れに即した朗読劇の合間に各話で使用された音楽を生演奏で挟むという形で、最大限に表現してみせていた。

まずは、ハルヒロがマナトの遺した手帳を手に取るシーンの朗読劇から、イベントはスタート。「Knew day」「Head Wind」の演奏を挟んで、パーティ結成直後のゴブリンとの戦闘、初めてゴブリンを手に掛けた瞬間の衝撃など、数々の印象的な場面が生の演技で披露される。

その後も朗読劇と演奏が交互に展開され、イベントは進んでいく。前半のハイライトとなったのは、アニメ本編でも印象的に描かれたマナトの死に関するエピソードだ。ここでは、これまで原作でもアニメでも描かれなかったマナトの複雑な心の動きが詳細に描かれていた。これは、原作者である十文字 青が、このイベントのシナリオをすべて手掛けたからこそ可能になった表現だろう。

その後、メリイのパーティへの加入から、マナトの死に繋がったゴブリンたちとの再戦、そしてマナトの墓前への報告……という流れで、前半戦は終了。休憩を挟んで、イベントは後半へと移る。

久々の休日を経て、そしてメリイにとってかつてのパーティでの苦い記憶の残る場所である、サイリン鉱山へとチャレンジを始めるパーティ一同。アンデッドと化したかつての仲間たちとメリイの「再会」や、強敵デッドスポットの襲撃、仲間とはぐれたランタの孤軍奮闘、そしてデッドスポットとハルヒロの一対一の対決などなど、名シーンが次々と再現され、客席のボルテージは最高潮に。

そして朗読劇は、ふたたび現在のハルヒロの目線に戻り、未来への明るい希望を語ることで締めくくられた。

そこから「Harvest」の生演奏、エンドロールを経て、舞台のカーテンコール的にキャスト陣、(K)NoW_NAMEのメンバーが壇上に勢揃い。小松の司会にうながされ、各々に観客への感謝を述べる。このコーナーでは、シリアスな内容が中心だった本編とは裏腹に、客席から大きな笑いが起こる瞬間も多く見受けられた。細谷が「会場の皆さんと一緒に作ったステージでした」とコメントの中で述べていたとおり、今作を取り巻く作り手とファンの空気の温かさが強く感じられるイベントだった。

イベントの締めの言葉は、細谷の音頭による「また、明日!」のひとことだった。その言葉どおり、パーティの、作品の今後も気になるところだ。

なお、2016年9月28日(水)には、本イベントのBlu-rayも発売される。

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