アニメ映画「デジモンアドベンチャー tri. 」、第3章EDは劇中バンド「KOD」が歌う! 細谷佳正インタビューも到着
9月24日公開のアニメ映画『デジモンアドベンチャー tri. 第3章「告白」』より、EDテーマ情報が発表された。
「デジモンアドベンチャー tri.」は、1999年に放送されたTVアニメ「デジモンアドベンチャー」の続編となる劇場アニメ。「デジモンアドベンチャー02」から3年後を舞台に、高校生となった主人公・八神太一や石田ヤマトら“選ばれし子どもたち”の物語を全6章で描く。監督は元永慶太郎さん、シリーズ構成は柿原優子さん、キャラクターデザインは宇木敦哉さん。
今回、第3章のEDテーマ「僕にとって」を、劇中で石田ヤマトが結成したバンド「KNIFE OF DAY(ナイフ・オブ・デイ)」が歌うことが明らかになった。以下、ヤマトを演じる細谷佳正さんのインタビュー。
── EDテーマを「KNIFE OF DAY」で歌うことになったときいたときの率直な気持ちを教えてください。
まだ歌う前だったんですけど、映画の終わりでテロップとともに曲が流れるんだなと思うと、ちょっと恥ずかしかったですね(笑)。最近は同じ声優の仕事をされている方でもアーティスト活動をされている方がたくさんいらして、その方々の音楽を聴くと、すごく本格的で……。僕は全然そういうことをしていないので、大丈夫かなという不安がありました。
── AiM さん、和田光司さんと、このシリーズでEDテーマが歌われてきましたが、それに対するプレッシャーはありましたか?
長く続いてきた作品で、第1章が劇場上映される際もすごいニュースになっていましたし、キャストが変わったこともあって、僕がヤマトを演じるということに対して、マイナス意見のほうが多いと思っていたんです。だから第1 章のアフレコの時は、気を張ってる部分がありました。でもその後、参加させてもらったデジフェスというイベントで和田光司さんの手紙が読まれて、会場には色々な年代の方がいらっしゃっていたんですけど、すごく涙している方が多かったんです。そのときに、好きなアニメが最終回になって、泣いていた自分の子供の頃を思い出して、あぁ、こんな純粋な方たちが見てくれているんだなと思ったら、第2章からプレッシャーに感じ始めました(笑)。今回歌わせてもらったEDの「僕にとって」は、デモを聴いた時にとても楽しい気持ちになったので、ただただ一生懸命歌って、その思いが伝わればいいな、響いてくれたらいいなと思いました。
── EDテーマ「僕にとって」はどんな曲ですか?
最初に聴いて感じたのは、ヤマトのガブモンに対する思いなのかなって。デジモンたちと離れ離れになってしまう展開があって、そのシーンのアフレコをした後だったので、余計にそう思ったんですよね。ただ、今まで自分が関わらせていただいたキャラクターソングというのは、セリフだったり展開だったりを直接的に歌詞にしたものが多かったんですけど、「僕にとって」はそうではなく、ストーリーの大きな流れを歌詞にしていると思ったし、具体的に語り過ぎてないところが多くの人に共感していただける曲になっていると思います。
── 楽しみなことというと?
劇場で流れるということで、規模は違うと思うんです。大掛かりにもなるし。キャラクターソングだけど、劇場のスケールに合わせた音質にもなっていくだろうから、そこは楽しみではありますね。
── カップリング曲の「WHICH」はいかがですか?
この歌詞がすごく好きで! この歌詞の主人公は、自分を探すことにあがいているんですよね。デジモンで言うと、太一や周りのみんなが大人になっていて、デジモンたちと共に戦うことで、自分たちの街を壊してしまうかもしれないと。これまで敵が出てきて、デジモンと戦うことが当たり前になっていたのかもしれないけど、普通の人からしたら、ビルが壊れたりしたら大変なことだし、そういうことを考え始めたみんなと、昔のように全力で熱く戦いたいんだっていうヤマト。変わらない彼だからこそ、周りが冷めているように感じてしまい、それにあがいているようなお話(歌詞)だなと思いました。
── 最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。
「デジモンアドベンチャー」という長い歴史のある作品の中で、EDテーマを歌わせていただくということは、アニメに関わらせていただいている者として非常に大きな出来事だと思います。石田ヤマトとして僕を選んでいただいたというのは、制作陣の方々、スタッフの方々など、いろんな人の意志があるし、EDテーマを歌うことを想定して選んでいただいたと思いますし、それはすごくありがたいし、感謝しています。ですがエンターテイメントは見られて、そして聴いてもらってなんぼなので、ここからだと思うんですよね。だからその第一歩として、『デジモンアドベンチャー tri. 第3 章「告白」』を見ていただいて、EDテーマを聴いたお客さんに喜んでいただけることが、僕を選んでいただいた方が望んでいることだと思うので、まずは劇場で、いい音響で作品の一部としてのEDテーマを楽しんでいただければと思います。そこで僕もやっと胸をなでおろせると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います!
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