【独占インタビュー】早見沙織・日笠陽子・嶋村侑・小清水亜美に聞く、アニメ「RWBY」の味わい方

アメリカ生まれの3DCGアニメ「RWBY(ルビー)」が、理想的なキャスティングで日本語吹き替えされたのが昨年の秋。今年秋、待望の続編「RWBY VOLUME 2」が前作と同じキャスティングで日本語吹き替えされ、第3弾「RWBY VOLUME 3<日本語吹替版>」の2週間限定イベント上映が行われた。
2016年12月3日の公開初日には、ルビー・ローズ役の早見沙織、ワイス・シュニー役の日笠陽子、ブレイク・ベラドンナ役の嶋村侑、ヤン・シャオロン役の小清水亜美の主演4人による舞台挨拶が行われた。舞台挨拶の直後、アキバ総研では第一線で活躍する4人の主演声優たちに、独占インタビューをお願いした。
個性豊かな4人の少女たちの爽快なアクションが話題の「RWBY」だが、声優たちによって掘り下げられた心理描写の繊細さ、奥深さを、この貴重なインタビューを通じて、感じとってほしい。


声優自らが語る、チーム“RWBY”の魅力


──これから「RWBY」を見る方のために、ご自分の演じているキャラクターを説明していただけますか?

早見 私の演じているルビー・ローズは天真爛漫で、物事とまっすぐ向き合う女の子です。ヤンというふたつ年上のお姉ちゃんがいて、飛び級でヤンと同じハンター養成学校(ビーコン・アカデミー)に入学します。ビーコン・アカデミーに入ってからは、ワイス、ブレイクを加えた4人のチーム“RWBY”のリーダーとして、さまざまな事件に立ち向かっていきます。


日笠 まず、「RWBY」という作品は、学園に4人の女の子たちが集まってチームを組むところから始まります。チームを組むことで、それぞれの過去、未熟な部分をお互いに補填しあって、それぞれが成長していく物語です。私の演じるワイス・シュニーは、典型的なお嬢さまで、「自分以外の人たちは自分以下」「優秀な私がリーダーになれないのはおかしい」と思っています。だけど、少しずつルビーの影響を受けていきます。家柄に押さえつけられていた自分の“素”を、ビーコン・アカデミーに入学し、ルビーたちとチームを組むことで発見していくんです。ですから、ワイスはVOLUME 1~3までの間に、かなりイメージの変わるキャラクターだと思います。


嶋村 「RWBY」の世界には、獣と人間が合わさったような“ファウナス”という人種がいます。私の演じるブレイク・ベラドンナも、ファウナスの女の子です。だけど、ファウナスの一部は“ホワイトファング”という組織をつくって、人間たちと対立しています。ブレイクは“ホワイトファング”に属していた過去を隠し、みんなとオープンに接することができず、ひとりの世界を抱いたまま、ビーコン・アカデミーに入学してきます。ちょっと内向的でクールな女の子です。ストレートに感情表現はできないけれど、心の内に確かなものを秘めたキャラクターです。


小清水 私の演じるヤン・シャオロンは、ルビーのお姉ちゃんというだけでなく、チーム“RWBY”全体のお姉ちゃんです。お姉ちゃんだから女性的なのかというと、そうではないんです。小学校高学年の男の子と同じようなメンタリズムというか、「弱い者を悪から守れたら、それはそれでヒーローじゃん? イェイ!」みたいな志向が強い。彼女の中での正義は筋が通っているんだけど、周囲との関わりあいで少しずつ、内面が変化していきます。基本的には、思っていることをハッキリと言葉に出す、強い女の子ですね。

おすすめ記事