【アニメコラム】アニメライターが選ぶ、2017年冬アニメ注目の5作品を紹介!

2017年冬の新作アニメの総数は40本以上。早い作品では1月2日から初回がスタートするという正月休みも無視した怒濤のスケジュールだ。今回はその中から見逃せない5作品を紹介。学園ファンタジー「リトルウィッチアカデミア」、アクションアドベンチャーゲーム原作の「AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-」、アニメイト30周年記念作品「ハンドシェイカー」、「アマガミ」と同じ学校が舞台の恋愛ストーリー「セイレン」、人形劇「がんこちゃん」のショートアニメ「がん がん がんこちゃん」をラインアップした。


TVアニメ リトルウィッチアカデミア

文化庁の若手アニメーター育成事業「アニメミライ2013」から生まれた人気ファンタジーがテレビアニメ化。クラウドファンディングで目標金額の4倍を超える62万ドルを調達し、2015年には続編が劇場公開されて、海外からも注目を集めた本作。テレビアニメ版では物語を仕切り直し、主人公・アッコが魔女育成名門校のルーナノヴァ魔法学校に入学するところから新たなストーリーを紡いでいく。
キャストは主演の潘めぐみを筆頭に、おなじみの声優陣が集結。監督は「新世紀エヴァンゲリオン」や「天元突破グレンラガン」でバトルシーンを手がけた吉成曜が続投する。テレビアニメのスケールを超えたド派手な魔法少女アクションが楽しめそうだ。アニメーション制作はトリガーが担当。同スタジオ制作のショートアニメ「宇宙パトロールルル子」では毒物マニアのルームメイト・スーシィがゲスト出演していた。



AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION-

敵の服を脱がしながら戦う意欲的なバトルシステム・ストリップアクションが話題になったゲーム「AKIBA'S TRIP」シリーズが原作。アニメでは世界観を踏襲しつつも、キャラクターやストーリーは完全オリジナルで映像化に挑む。
監督は「それが声優!」の博史池畠。ゲームでは秋葉原のリアルな街中を散策できたため「秋葉原のよりディープな側面を見せたい」と意気込みを語っている。アニメ、ゲーム、メイド、アイドル、パソコン、ラジオ、無線など、あらゆるものが詰め込まれたアキバをどう描くのだろうか。主人公・伝木凱タモツ役の石谷春貴は本作が初主演。音楽ユニット・イヤホンズの高橋李依、高野麻里佳、長久友紀もアニメで久々に勢揃いする。


ハンドシェイカー

アニメ制作会社のGoHands、アニメイトグループのFrontier Works、出版社のKADOKAWAがタッグを組んだオリジナル企画。パートナーと手を握ることで生まれる武器・ニムロデを駆使するハンドシェイカーたちが死闘を繰り広げていく。そのタイトルに相応しく、PVではキャラクターが手を繋ぎ合う瞬間を細やかに表現した。ニムロデは扱う者によって能力や形状が異なっており、アクションシーンも圧巻の仕上がりだ。
本作の舞台は大阪で、プロジェクト発表時には道頓堀の大型ビジョンでティザー映像を流すというユニークなプロモーションを行った。キービジュアルでは大阪の街並みを広告まで再現しており、背景美術も注目の作品になるだろう。


セイレン

恋愛シミュレーションゲーム「キミキス」「アマガミ」のキャラクターデザインを手がけた高山箕犀が原作を担当。本作ではシリーズ構成とキャラクター原案も兼任し、「アマガミ」の舞台となった輝日東高校で新たな青春を描く。ストーリーはヒロインごとのオムニバス形式で、同級生でクラスのアイドル・常木耀、ゲーム好きの先輩・宮前透、幼なじみの優等生・桃乃今日子の3人を各4話ずつオンエア。エンディングでは佐倉綾音、下地紫野、木村珠莉とそれぞれのキャストが歌声を披露する。
公式サイトでは3人を含めたヒロインたちのキャラクターPVを配信中。誕生日をはじめ、プロフィールの詳細を確認できる。監督は「アマガミSS+ plus」の小林智樹、キャラクターデザインは「はたらく魔王さま!」などの監督作も持つ細田直人が務める。


がん がん がんこちゃん

NHKの人形劇「ざわざわ森のがんこちゃん」が放送20周年を記念して初のテレビアニメ化。2020年からタイムマシンでやってきた人間の少年・ゲンくんが、ざわざわ森に住む恐竜の女の子・がんこちゃんと出会い、電気・ガス・水道も何にもない世界で大騒動を巻き起こす。実は「がんこちゃん」は人類滅亡後の超未来が舞台というヘビーな設定。いまだ謎の多い世界観が解き明かされるのだろうか。
キャストは人形劇のメンバーが続投。アニメーション制作は10GAUGEが行う。「モブサイコ100」や「おそ松さん」のスタイリッシュなPVで人気を博したスタジオが、5分間のドタバタコメディを送り出す。


(文/高橋克則)

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