今年で9年目を迎えた大型アニメミュージックイベント「ANIMAX MUSIX」。その狙いをプロデューサーに聞いた

アニメ専門チャンネルとして知られる「アニマックス」が手がけるアニメミュージックイベント「ANIMAX MUSIX」(アニマックス・ミュージックス)。今年で9年目を迎えた同イベントだが、2016年11月23日(水・祝)に開催された横浜アリーナ公演のほか、2017年1月14日(土)には大阪城ホール公演も控えており、東西の大都市にてそれぞれ1万人を動員するほどの一大イベントとなっている。そんな「ANIMAX MUSIX」を始めたいきさつや狙い、そして今後の展開などについて、本イベントの総合プロデューサーである、株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパンの園田高志さんにお話をうかがった。



--そもそも「ANIMAX MUSIX」というのは、どういうイベントなのでしょうか?

園田:「ANIMAX MUSIX」は2009年から開催しているアニメミュージックのイベントですが、コンセプトはずっと変わらず「アニメミュージックの魅力を世界へ」ということでやっています。イベント会場に来ていただけるお客さんはもちろんですが、放送局であるアニマックスならではのメリットを生かし、その様子をケーブルTVやBS・CS放送などを通じて全国のアニメミュージックファンにご覧いただいています。また、ソニーピクチャーズ・グループのネットワークを生かし、世界中の「アニマックス」チャンネルで放送したりもしています。昨年は26か国でイベントの模様が放送されました。

--当初から世界への発信を目指していたのですね。

園田:そうです。2009年にイベントを始めたときは、1600人規模の会場でのスタートでしたが、その当初から「世界へ発信していこう」というのは目指していました。その後2010年から毎年、横浜アリーナで開催するのが定番になりました。過去には、2回ほど台湾で開催したこともあります。また、2014年からは、横浜アリーナに加えて大阪でも開催しています。これと同時に、東京・大阪で「ANIMAX MUSIX DJ Night」というDJメインのイベントも開催しました。

ANIMAX MUSIX 2016 横浜アリーナ公演

--今回の「ANIMAX MUSIX 2016-2017」の見どころを教えてください。

園田:11月23日の横浜アリーナ公演は、チケットが立ち見も含めて売り切れというほどの活況となりました。さらに、1月14日には、大阪で初の1万人規模の会場となる大阪城ホールでの公演が控えています。また、今年は「ANIMAX MUSIX NEXTAGE(ネクステージ)」という、次世代アーティストのためのライブイベントを2月25日に開催します。こちらは、デビューして間もないアニメミュージックアーティストが、今後、横浜アリーナ公演や大阪城ホール公演に出演していただくための登竜門的なイベントになる予定です。

--1万人規模の横浜アリーナが立ち見も含めソールドアウトというのはすごいですね。

園田:イベントのボリューム自体もすごいことになっていまして、正味6時間半にも及ぶボリュームのある長時間イベントになっています。ただ、お客様としては好きなアニメミュージックをたくさん聴けてうれしい半面、体力的には相当な負担をかけているかもしれませんね。ROCKフェスなどは、好きなアーティストのライブを見て、その他は食事をしたり、休憩したりという楽しみ方が一般的ですが、ANIMAX MSUIXの場合、お客様は基本的にずーっと立ちっぱなしでペンライト降り続けて、という感じなので、イベントが終わったときはヘトヘトになっている方が多いのではないでしょうか。

また、大阪についてですが、昨年までは出演者数が10組程度だったのを、今回はキャパが大幅に増えたので、横浜アリーナと同等16組が出演の予定です。公演時間も6時間ほどになる予定です。

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