アーティスト活動5周年を彩った、色鮮やかなツアーファイナル! 「竹達彩奈 LIVE 2016-2017 」東京公演レポート

「あやち」の愛称で親しまれる人気声優・竹達彩奈さんが、2016年11月にリリースされた3rdアルバム「Lyrical Concerto」を携えて、およそ2年ぶりとなるワンマンライブツアー「竹達彩奈 LIVE 2016-2017 “Lyrical Concerto”」を開催。2016年12月25日の大阪公演に続き、1月15日に中野サンプラザホールにて東京公演が行われた。

今年はアーティストデビュー5周年というメモリアル・イヤーの竹達さん。今回のステージは、そんな彼女の思いがいっぱい詰まったライブとなった。



ダンスにハードロック……今までとひと味違うニューあやち!

今回のツアーは「不思議の国のアリス」をモチーフとしたストーリー仕立てとなっており、アリスに扮した竹達さんが不思議な国に迷い込んだところからライブはスタート。まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなカラフルなポップチューン「SWEETS is CIRCUS」が、オープニングを華やかに彩った。続く「♪の国のアリス」で、紫のドレスからアリスを思わせる衣装にチェンジすると、会場からは大きな歓声が上がった。

最初のMCでは、お正月に食べたお雑煮の話題で盛り上がる竹達さん。食べることが大好きな彼女らしいトークに、会場もなごやかな雰囲気に包まれるが、竹達さんは「2017ニューあやちを感じてほしい!」と宣言。ここから「Lyrical Concerto」収録の楽曲を立て続けに披露する。

疾走感あふれるTVアニメ「ランス・アンド・マスクス」エンディング「Little*Lion*Heart」でフロアを盛り上げたかと思うと、「かっこいい曲がほしい」という竹達さんのオーダーで生まれたというハードなロックチューン「AWARENESS」で観客を圧倒。バンドメンバーも、ここぞとばかりにテクニカルな演奏を披露した。

2度目のMCを挟んで披露されたのは幻想的な世界観のギターロック「キミイロ モノローグ」、そしてエレクトリックなダンスナンバー「ナナイロ⇔モノクロ」だ。「ナナイロ⇔モノクロ」では、「竹達さんの分身」ことナナイロちゃんとのダンスに挑戦。楽曲ごとに(時には楽曲の中で)様々な歌声やパフォーマンスを披露する竹達さんの、まさにナナイロなステージングに会場も大きな盛り上がりに包まれた。

こみ上げる気持ちに思わず涙……のカバーゾーン

前半を歌い終え、カバー曲ゾーンに突入。ここで竹達さんは、堀江由衣さんの「翼」(TVアニメ「シスター・プリンセス」エンディング)をカバーした。アーティスト活動5周年を迎えたこともあり、自身が声優を志す中で希望ともなったという思い出の曲を歌いたいと思ったとのことで、歌唱中には思わず感極まって涙を流してしまう一幕も。そして、みずから「封印曲」と語る「じゃじゃ馬 Way To Go」(TVアニメ「けいおん!」キャラクターソング)を熱唱。自身のルーツをたどるアニメソングがライブ中盤を彩った。

おすすめ記事