アニメ映画「虐殺器官」、2日目舞台挨拶のレポートが到着! 2月16日にはイベント「伊藤計劃の世界」も開催

公開中のアニメ映画「虐殺器官」より、2日目舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着した。



アニメ映画「虐殺器官」は2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃さんのオリジナル長編小説「虐殺器官」「ハーモニー」、残された30ページの序文を盟友として知られる芥川賞作家・円城塔さんが書き継いで完成させた「屍者の帝国」の3作品を順次劇場アニメ化する「Project Itoh」の1作。制作スタジオの経営破綻により制作中断・公開延期となっていたが、その後本作のチーフプロデューサー・山本幸治さんが設立した新スタジオ「ジェノスタジオ」が制作を引き継いでいた。
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2月4日(土)にTOHOシネマズ日本橋で開催された公開記念舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着したのでご紹介。クラヴィス・シェパード役の中村悠一さん、ジョン・ポール役の櫻井孝宏さんが本作の見どころを紹介する内容となっているので、まだ観ていないという方はぜひチェックしよう。
また、2月16日には本作のトークイベント「伊藤計劃の世界」が開催されるので、公式サイトもあわせてご確認を。



【オフィシャルレポート】(※敬称略)
■クラヴィス・シェパード役:中村悠一 
──ついに公開を迎えて、いかがですか
楽しみにしていたみなさんを長くお待たせしてしまいましたが、僕自身、早く見たかったし、劇場で見られるのが楽しみでした。昨日の初日に劇場に行こうかと思ったのですが、さすがに、初日に出ているヤツが劇場にいるのはどうだろうと思いまして、止めました(笑)。


──自身が演じたクラヴィスについて

職業は軍人ですが、彼も親友も舞台のメンバーも、一般的で現実的、ニュートラルな人たちです。映画を見ている人たちと同じ感覚を持つ人物だと思います。(櫻井さんが演じる)ジョン・ポールという人物に対し、単に任務として捕える対象としてだけでなく、(それがいいか悪いかはともかく)彼に惹かれていくところが、クラヴィスにはあると思います。彼にどう影響を受けていくのかが、『虐殺器官』というストーリーの“肝”になっています。


──この作品を一言で表現するとしたら?

最初に原作を読んで思ったのは「死」でした。死ぬことに対する思い、死生観…映画の中でもいろんな人が死に、それぞれに死に方があります。これはマイナスなことばかりじゃなく“死に対する考え方”が描かれてるんじゃないかと思うんです。僕自身、両親や友人など、近しい人を失ったことがなく、まだ死に対してボンヤリしている所もあるのですが、僕が演じたクラヴィスは、任務にあって「死」に、まさに向き合っているんです。


■ジョン・ポール役:櫻井孝宏
──ついに公開を迎えて、いかがですか
いろんなことがあったので、無事に公開し、ここに立てて、僕たち以上にホッとしている人もいると思いますが(笑)。アフレコは一昨年でしたので、感慨深いですね。大勢で見るのが映画館の醍醐味なので、ぜひ楽しんで見ていただきたいです。


──自身が演じたジョン・ポールについて
見終わった皆さんの感想や印象が、このキャラクターについてそれぞれバラバラになるんじゃないかと思います。劇中で“虐殺の王”と言われる謎の男で、その肩書から危険人物のように感じられるかもしれませんが、本質的に訴える、考えさせられる部分を担っています。僕も未だに「こういう人です」と端的に言えない多面性を持っている人物です。深読みすることもできるし、その言葉通りに受け取ることもできるキャラクターですね。


──
この作品を一言で表現するとしたら?

シリアスな言葉で表現しようと思っちゃうかもしれないけど、「本音」とかだったりするのでしょうか。頭の中で思っても、言わない言葉ってありますよね。そういう「本音」が見え隠れしている。それは、もしかしたら伊藤計劃先生の「本音」もあるのかもしれませんね。

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