春アニメ「アトム ザ・ビギニング」、コンセプトワーク・ゆうきまさみインタビュー公開! 天馬午太郎とお茶の水博志の関係性とは

2017年春スタートのTVアニメ「アトム ザ・ビギニング」より、コンセプトワークを手がけるゆうきまさみさんのインタビューが公開された。



「アトム ザ・ビギニング」は、「月刊ヒーローズ」で連載中のマンガ作品で、手塚治虫さんが生んだ永遠のヒーロー“鉄腕アトム”の誕生までを描く物語。手塚眞さんの監修のもと制作されており、「鉄腕バーディー」のゆうきまさみさんがコンセプトワークスとして企画原案を、「RIDEBACK」のカサハラテツローさんがマンガ制作を担当している。
TVアニメは総監督を「踊る 大捜査線」「PSYCHO-PASS サイコパス」の本広克行さん、監督を「モーレツ宇宙海賊」の佐藤竜雄さん、シリーズ構成を「BLOOD+」の藤咲淳一さんが担当する。
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今回、公開されたインタビューでは「アトム ザ・ビギニング」の魅力の1つである天馬午太郎とお茶の水博志の若き2人の天才たちの関係性などが語られている。

以下、オフィシャルインタビュー。

【オフィシャルインタビュー】
――「アトム・ザ・ビギニング」に参加した経緯を教えてください。

ゆうきまさみ(以下、ゆうき) 手塚眞さんから連絡をいただいたのが最初です。手塚眞さんは、「究極超人あ~る」がお好きだということで、以前対談をしてから交流がありまして。お会いして、「鉄腕アトム」の前日談を新たに作るということでアイデア出しをしました。そのころはまだ誰がマンガを描くかは決まってなかったですね。

――ゆうき先生は、もともとコンセプトのみということだったんですか。

ゆうき はい。僕は今、週刊で「白暮のクロニクル」(「ビッグコミックスピリッツ」小学館)を連載していますから、マンガを描く余裕はなく、アイデアを出すくらいであればできますよ、と。ただその時点では、描く人は新人さんになる可能性もあって、もしそうなったら、それなりのバックアップは必要かなとは考えていました。

――オリジナルの「鉄腕アトム」についてはどんな印象を持っていましたか。

ゆうき 「アトム」を連載していた「少年」(光文社)の読者でしたから、子供のころから体に染みついている作品ですね。僕自身は、「鉄人28号」派ではあったんですが(笑)。当時は「アトム」も同時に読んでいて、カッパコミックス(光文社)も読んでいました。そうでなければ「究極超人あ~る」で、「あ~るがお化け屋敷に売られていた」なんていう「アトム」ネタを入れたりはしません(笑)。アンドロイドマンガを描くなら、やはりそこは避けて通れないだろうと。

――「鉄腕アトム」で印象的だったエピソードなど覚えていますか?

ゆうき 子供の頃読んだマンガは、やっぱり絵を鮮明に覚えているんですよね。今言われてパッと思いついたのは、巨大化したカタツムリのゲルニカ(「ゲルニカの巻」)とか「植物人間の巻」とかですね。「アトム」って、いい意味でちょっとグロテスクな雰囲気があるので、子供心に印象に残ったのかな。あとアトムと対峙するゲストのロボットたちがよかったですね。アトム本体は、優等生的なんだけれど、毎回のゲストのロボット側がデザインもドラマも印象的で、そこが原作の「アトム」の魅力なんだと思います。

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