1stシングル「にじゆめロード」＆3rdアルバム「夢現∞タイムトラベル」リリース記念！　いかさんロングインタビュー【後編】

初の実写ジャケットに込められたメッセージとは

──シングル「にじゆめロード」に続き、3月1日には3rdアルバム「夢現∞タイムトラベル」がリリースされます。何と言っても実写ジャケットが目を引きますね。まさかの「いかさん」と「たこさん」の共演です。

いかさん　とうとう「たこさん」をやってしまいました（笑）。もともと「たこさん」のビジュアルイメージはあって、今までもイラストを描いてもらう際は、はかないイメージを持たせつつ、「タコ」ということもあってピンク髪とか赤色のイメージを伝えていました。今回のジャケットにはちょっとしたこだわりがあって、たこさんは目を閉じています。というのも、けっこう自分は眼光が鋭いので、目を開けるとはかない感じが出ないんじゃないかなと思いまして。

──今回、どのような経緯があって、実写とイラストの2種類のジャケットになったのでしょうか。

いかさん　以前から「3rdアルバムは実写をやろうね」という話は出ていたんですが、自分としてはけっこう抵抗があったんです。もともと人前に出るのが苦手でしたし、アルバムのジャケットなんてお店に並んだらいろんな人から見られるじゃないですか。しかも真正面からドーン！なんて……。それに、これまでのジャケットがイラストだったということもあり、今回、完全に実写のジャケットにしてしまうというのはどうなのかなと。ということで、自分が育ってきたニコニコ動画的要素であるイラストと実写を共存させたかったんです。

──アートワークにはどんなコンセプトがあるのでしょうか。

いかさん　今回は「タイムトラベル」というテーマがあって、イラストのジャケットが中世の世界のイメージで、「過去」を表現しているんです。そして実写のほうが「未来」。自分の姿で未来を表現することに意味があると思って、このようなジャケットになりました。3rdアルバムでは、これまで応援してくれた人に対して新しい自分を見せていきたかったんです。同じことばかりやっていても面白くないですからね。それに元々ツイッターで自撮り画像をアップしたりもしているのに、匿名アーティスト的な方向性で活動するのもおかしいと思っていたし、自分はミステリアスなキャラというわけでもないので、自分の姿をちゃんと見せていきたかったんです。そういった理由があり、実写とイラストのジャケットになりました。