ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第1回「人力車と花粉とさかなクン……バラエティ豊か過ぎるガチャの世界」

人生の大半をガチャガチャコレクションとともに過ごしてきた、“カプセリスト”ワッキー貝山が、「今、気になる最新ガチャ」を毎回チョイスしてレビューするというこの連載。記念すべき第1回スタートです。






No,1 人力車(エポック社)400円

シルバニアファミリーや野球盤などファミリー向け玩具で知られるエポック社は、カプセルトイの世界でも王道を歩んでいるのかと思いきや、ある種異彩を放つ存在となっているのはご存知でしょうか。その名の通り、誰も得をしない「誰得シリーズ」は生活のワンシーンを切り取るマニアックな構成となっており、万人受けはせずともこだわりを感じる造形の数々からは開発者の熱意や執念さえも感じます。
この人力車はその最たるもので、まさに我が道を行く(!?)商品。ラインアップは「桜」「朝顔」「紅葉」「梅」と4種類もあるのですが、素人が見れば全て同じ感じがします。はっきり言って違いがわからない……。それもこれも、本社が浅草という伝統ある場所に立地するエポック社ならでは。そこに妥協のないこだわりを感じます。

さあて、カプセルを見てみると、小さな球体の中にはバラバラのパーツがびっしり! それらをパチパチとはめて、あっという間に完成~。とても大きく立派な人力車ができ上がりました。「このカプセルに、このサイズが収まっていたのか」と驚きです。車輪部分は大きく、人力車を引く持ち手(梶棒)も長く10㎝はあります。また、細部に渡って施されたゴールド塗装のおかげで、プラスチック素材のキットにも関わらず何とも豪華絢爛。人力車を引く男たちの声が聞こえてきそうなクオリティです。

組み立てる前は400円という、ちょっぴりゴージャスな価格設定に驚いてしまう方もいるようですが、実際に完成品を見せてみると、たいてい「これ欲しい!」「これイイネ!」というリアクションが返ってきます。通常の玩具と違って、カプセルを開けて見てみないとわからないものが多いカプセルトイ。その魅力を世に伝えるうえでもこのコラム最高じゃね?なんて自負してみます。

ところでじっくり人力車を見てみると……あれ? これはサイズ的に、もしかするとシルバニアファミリーのキャラが乗せられる? そんな遊びもできそうなワクワク感があります。西洋風な世界に純日本風な人力車。あ、シルバニアだと人力じゃないね、動物力だよね。実際に他の玩具と組み合わせて遊ぶことで、ものすごい世界を生みだせる気がします。発想力、妄想力が養われますよ。ぜひ皆さんも挑戦してみてください!

そういえば最近のカプセルトイは、外国人旅行者に向けた日本文化ものが多くなってきているような気がします。実際に、成田空港などでは手軽に買える日本土産ということでかなり流行していると聞きます。2020年の東京オリンピックを向けて、ますますラインアップは増えることでしょう。この人力車はそんな方々にドヤ顔でお勧めできる素晴らしい一品です。

他のガチャフィギュアと組み合わせて、ディスプレイしてみたり……

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