アニメ映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」、完成披露舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着!

2017年3月18日公開のアニメ映画「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」より、完成披露舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着した。



「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」は、「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズや「東のエデン」「精霊の守り人」などで知られる神山健治監督が自ら脚本を手がける最新作。2020年の東京オリンピック目前の岡山県を舞台に、神山監督らしいギミックたっぷりの演出で描く“ある家族の物語”だ。キャラクター原案は「猫の恩返し」の森川聡子さん、そしてロボットに変形するサイドカー「ハーツ」のデザイン原案は「ベイマックス」のコヤマシゲトさん、作画監督は「東のエデン」の佐々木敦子さん、アニメーション制作はシグナル・エムディ。
「攻殻機動隊S.A.C.」の神山健治監督最新作「ひるね姫」、2017年に劇場公開! キャラクター原案は「猫の恩返し」の森川聡子
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今回、2017年2月27日(月)に開催された本作の完成披露舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着したのでお届け。舞台挨拶にはココネ役の高畑充希さんをはじめ満島真之介さん、古田新太さん、前野朋哉さん、高橋英樹さん、江口洋介さんら豪華キャスト陣と、監督である神山健治さんが登場。それぞれの視点から作品の見どころや魅力について語っているのでぜひチェックしよう。
以下、イベントレポート。



【イベントレポート】(※敬称略)
“みつき~”という掛け声の中、主役の森川ココネを演じた高畑は、「みなさん今日は来て頂きありがとうございます。今から映画を見て頂けるとのことで嬉しいです。私も観ましたが、なんだかすごいことになっています。説明が難しいのですが、泣きそうになったり、鳥肌が立ったり、気持ちが忙しい映画になっていますが、アニメの力はすごいなと感じさせる作品です。皆さま、じっくり堪能して、帰ってください。」と本日初お披露目となる作品への思いを語り、アフレコについては「とても難しかったです。岡山弁が難しかったのと、ココネとエンシェンの2役を微妙に演じ分けようと、監督と相談し、ここも難しかったです。そして何より、普段は、相手ありきで演じているのですが、今回は相手の声がわからないまま想像しながら演じていたので、慣れなかったですね。」と苦労を吐露し、さらには「映画の中では、江口さんと親子なのですが…、今日初めてお会いしましたし。」と会場驚きのコメントが飛び出した。


モリオ役を演じた満島は、「真冬の寒くて毎日が眠い中、お越し頂きありがとうございます。僕は最近毎日眠くて、冬眠気分なのですが、「ひるね姫」絶対寝ない映画だと思います!アフレコの現場では、こちらの先輩方にお会いすることがなったので、今日は本当に「モリオ」みたいに緊張しています。この映画は、家族を大切にしたい作品になっていると思います。また映画の声優は初めてで、モリオという、僕とは真逆の理系でリアリストの男の子を演じました。高畑さんは先ほど「想像で全部やっていた」と言っていましたけど、現場で、僕とは一緒にやっているんですよ。それを、全くいなかったことにしましたね…!きっとモリオは、こんな距離感でココネと付き合っていったのだなと思いました。」と会場の笑いを誘った。


声優初挑戦でモモタロー役を演じた江口は、「アフレコはすごく難しくて、岡山弁は、すごくゆっくり話すんです。映画やドラマとは全く違う部分も多いですが、どこか似ているところもあると感じました。劇中でココネと食事をするシーンがあるのですが、最初に登場するオムレツが、とても美味しそうで!これが実写だったら、もっと違った面白さもあるんだろうな…とか考えながら、親子のシーンも演じていました。僕は、高畑さんの声を聞きながらアフレコできたので、家族愛のある、どこか頑固な親父を演じることができました。作品は、監督ならではのSF要素もありながら、家族の物語もきちんと描かれており、グッとくるものになっていると思います。」と語った。

一方渡辺を演じた古田は「いつも充希をいじめている悪者役の古田です。散々声優は散々やってきているので、チョチョイノチョイです! 今日は存分に楽しんでください!」とコメントし、会場からは笑いがあふれ、本作の舞台である岡山出身で雉田を演じた前野は「僕は、岡山出身なので、地元を知っている人間として、地元が見られて嬉しかったです。とても忠実に、綺麗に2020年の岡山が描かれています。岡山に興味を持って頂けたり、岡山の人が見てくれたら嬉しいです。」と地元愛を猛アピールして会場を盛り上げ、アフレコについては「長編アニメは初めてで、しかも僕の役どころが、僕より10歳以上年上で、顔も怖いし、なんとなく「仁義なき戦い」のイメージで、ドスきかせて演じました。」と語ると、満島から「方言をやらなかったところは、ずるいですよね。」と突っ込まれ、慌てる一幕もあった。

さらに志島会長を演じた高橋は、「私は偉い役を演じていますが、声のみで表現するのは難しい作業でした。声優は今回3回目で、怪物、ウマでしたが、今回は初めて人間をやりました。非常に楽しく演じました。ただ監督は、おとなしく、ネチネチと注文が多い方で、かなりしつこいご指導でした! 長い芸能生活でも、上位5人に入るしつこさでした。(笑)」と監督の熱の入った演出時のエピソードを披露した。

そして神山監督は、「こういう場に出ると、ものすごく緊張してしまいますね。これだけのキャストの皆さま、3年という制作期間を支えてくださったスタッフのおかげで、ようやく、この作品を皆さまにご覧いただける場に立つことができました。3年をかけてきたので自信もありますが、不安な気持ちもあります。こんなに緊張しているのは、久しぶりです。早く観て欲しいなと思います。」と完成した喜びと不安を語った。

今回、本作の「夢」に隠された秘密を探っていくストーリーにちなみ、キャスト全員が最近見た夢を披露し、その夢について診断してもらう夢診断を行った。高畑さんは、「稽古中だった舞台を本番直前で降ろされる」「仮眠中、ひたすら水を飲まされ続ける」という夢を見たと明かし、その夢の診断結果「自虐で打たれ強い」を聞いて「わりと打たれたら強い気がします。ドMなのかな?」とポツリ。また「打たれ強い、ひょうひょうとしている、というのは、まさにその通りですね。すごく緊張しているのに、緊張がばれなかったりします。しかも寝れば、大体のことは忘れますしね。ドMなのかな…? やだな…」と苦笑していた。

また満島は「人や動物がいるのを高いところから眺めている夢」を見たと披露し、その診断結果に「我が道を行きすぎている時、ありますね。達観しているかは、わからないですが、確かに、我が道を行きすぎて大変なところもありますね。このまま生きて大丈夫ですかね?迷惑かけないようにだけ気をつけます。」とコメント。さらに「最近見た夢をおぼえていない…」とコメントした神山監督の「今は脳も忙しい。」の診断結果に、キャストも会場のお客さんも一同納得の結果に、場内大爆笑だった。その診断結果を受けた神山監督は、「これはだいぶ、ぴったりですね。」と苦笑いしながらも、本人も納得の様子だった。

最後にキャストを代表して高畑から、「皆さま、ご覧になる前なので、あまりいろいろ話せませんが、エンドロールの映像もふくめ、本編だと思っていますので、最後まで席を立たずに楽しんでいただければと思います。そして、この映画を観終わって、気に入って頂けたら、死ぬほど広めてください。」と作品に対する思いを語り、終始和気藹々としたイベントは終了した。

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