運命と戦え! 西沢幸奏、待望の1stアルバム「Break Your Fate」は、力強いロックアルバムに

迫力のロックナンバーから思いをこめたバラードまで、デビュー以来、シングルを4枚リリースし、その度に注目度を高めてきた西沢幸奏(にしざわしえな)。多くのファンが待ち望んでいた1stアルバムが、ついに完成した! 「Break Your Fate」というタイトルは、リード曲の曲名でもあり、アルバム全体のテーマでもあるという。この2月に20歳になった彼女の、今だからこそ歌える、熱い思いがこの1枚に。


曲のタイトルだった「Break your fate」が、アルバム全体のテーマになっていきました


──1stアルバム「Break Your Fate」ですが、実際に音を聴く前に、アルバム用のビジュアルに驚かされました。髪をショートにして、すごく目ヂカラがあって。

西沢 アルバムを作るにあたって、まずタイトルを決めた時に、「Break Your Fate」ってものすごくメッセージ性が強い言葉だから、まずはそれに自分自身が負けないようにしなきゃと思ったんです。それに、激しい曲を歌う時のパフォーマンスの自由度を上げたいという理由もあって、髪を切ろうと決めました。

──金網のフェンスを前にギターを構えている写真は、めちゃくちゃかっこよかったです。

西沢 ありがとうございます(笑)。アメリカンな感じが出ていて、自分でも気に入っています。アルバムのブックレットには、ドイツで撮影した写真も使われているんですけど、あの異国感を、アルバム用のメインビジュアルでも出したくて。「Break Your Fate」のイメージ通りの写真になったと思っています。

──アルバムの制作には、どのように入っていったのでしょうか?

西沢 リード曲の「Break your fate」だけは、かなり前の段階でできあがっていて、他の新曲は去年の秋頃から今年の1月にかけて集中的に制作しました。

──新曲7曲は、すべて西沢さんの作詞ですね。期間が短い中での制作は大変だったのではないですか?

西沢 はい、大変でした(笑)。スケジュールだけでなく、私の中で、新曲の歌詞のテーマは、「Break Your Fate」ひとつに絞りたいと思ったんです。テーマに沿いつつ、別の世界観を持った歌詞を書いていくというのが、難しかったですね。

──まず、「Break your fate」という曲があって、それが、アルバム全体のテーマへと広がっていったということですね?

西沢 そうなんです。「Break your fate」は、「アラド戦記」というゲームのタイアップ曲で、私が歌詞を書いた時は、まさかアルバムのタイトルになるとは思ってもいませんでした。この曲を含めて、アルバムを作ることが決まった時に、「Break Your Fate=運命を切り拓け」というテーマで貫かれた1枚にしてみたら、面白いんじゃないかなとひらめいて。そこから、具体的なアルバム作りが始まっていきました。

──「Break your fate」は、まさにアルバムのリード曲ですね。歌詞は、どのようなイメージで書いていったのでしょうか?

西沢 「アラド戦記」は、荒々しい世界観がかっこいいゲームなんですけど、WEST GROUNDさんが作られた曲にも、同じ荒々しさを感じました。ですから、歌詞も、力強い言葉を叩きつけるイメージで書いていきたいなと。戦っている感じが出せればいいなと思いました。

──曲が、これまた、すごくかっこいいですからね。

西沢 そうなんです。WEST GROUNDさんの曲をいただいた時はいつも、ただただ純粋に「かっこいい!」と思って聴いちゃいますね。メロディやサウンドの世界観が強いので、歌詞も自然と連想できるんです。今回も、たとえば冒頭の部分は、絶対に英語で力強いことを言いたいなと。それで、「Break your fate」という歌詞が出てきました。

──それがそのままタイトルになったと。

西沢 はい。「Fate」、つまり「運命」と戦え、というのがこの曲の一番大きなテーマなんです。運命という言葉は、私にとっては「弱い心が生み出した逃げ道」というイメージがあって。悪いことや悲しいことがあっても、運命だから仕方ないって考えれば、がんばらなくてもいいじゃないですか。それって情けないことだなと思って。運命は、人の心が生み出したもので、つまりは自分自身の弱さだと思うんです。だから、「Break your fate」の本当の意味は、「自分と戦え」ということなんですね。私が夢を追いかけていく中で、くじけそうになった時、「戦え、戦え」って自分に言い聞かせていたことを思い出しながら、歌詞を書いていきました。

──今回のアルバムの力強さの秘密が、今の言葉からわかりました。

西沢 「Break Your Fate」をアルバム全体のテーマにしたいと思った時、アルバム用の新曲は、絶対にロックにしたいと思いました。それに、1stアルバムはアーティストにとって、名刺代わりとなる大事な1枚だと思うんです。そういう意味でも、ロックを歌いたいなと。

──新曲は、どれも確かにロックでした。

西沢 アルバムのために集められた曲が、私にとってはどれも魅力的で、「早く歌詞を書きたい!」と思いました。

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