「あふれ出たものを全部ぶち込んだ」 ミニアルバム「Revolution 【re:i】」リリース記念、喜多村英梨ロングインタビュー! 後編

トムス・ミュージックに移籍し、本日、2017年3月22日にリリース第一弾となるミニアルバム「Revolution 【re:i】」をリリースした、「キタエリ」こと、人気声優の喜多村英梨さん。これまでのキタエリを感じられつつ、新しいキタエリも感じられる。何より5曲中3曲で作詞を手がけており、より彼女の表現したいことが具現化した作品とも言えるだろう。ライブを意識して制作されたという本作だが、4月2日にはプレミアムライブも開催されるということで、その目で耳で、そして体中で本作を体感できる日はそう遠くはない。

音楽活動再開までの思いや、HAKUEIさん(PENICILLIN)との共演について語っていただいた前編に続き、後編ではその他の収録曲やこれからの音楽活動への展望を語っていただいた。
「HAKUEI(PENICILLIN)の力という翼を受けて飛び越えていけるイメージ」ミニアルバム「Revolution 【re:i】」リリース記念、喜多村英梨ロングインタビュー!前編


男性ファンも女性ファンも、「バラユリxxxx」で一緒に盛り上がりたい

──引き続き2曲目以降のお話もうかがいたいと思います。今回は激しい曲も多いのですが、共通しているのは、どの曲もメロディがキャッチーなところですよね。

喜多村英梨(以下、喜多村) 楽曲をテーマごとにコンペで集めたときに、バンドサウンドだったり、ラウドなものだったり、いろいろあったんですけど、聴き心地として中毒性があるという意味でのキャッチーさは欲しいというのがありました。コンペで集まった曲も、私は結構サビに行く前のメロディが好きなので、そこでどこまで「サビ来たー!」って自分を上げることができるか、みたいなところを今回は重視しながら、スタッフと一緒に選ばせていただきました。

──2曲目は「バラユリxxxx」というタイトルです。

喜多村 「xxxx」は読みません。この曲はデモを集めていたとき、「FORTiTUDE」と同じコンペでいただいていた曲で、落選するかもしれないトラックでした。でもどうしてもこの曲を生かしたいし、キタエリライブの十八番にしたいから作詞をやらせてほしいと強く願った楽曲なんです。

──ファンのことを歌った歌詞ですね。

喜多村 喜多村ファンのことをキタエリストと言って、男性を「薔薇組」、女性を「百合組」と、オフィシャル的に言わせていただいているんですけど、この薔薇百合がいてくれて私がある、みたいな「キタエリ国家」を作りたいと思っているんです。だからこの「xxxx」はキタエリって入るようになっているんですけど、歌では、“バラユリキリトリ”って歌ってます。でもキリトリはキタエリと言わせたい。だけど、それを書いたらダサいじゃないですか(笑)。あとはご当地で遊べる曲にもしたかったんですよ。関西だったら“たこ焼きダイスキ”とか、“キタエリダイスキ”とか。アンコールにやってもいいですよね。「何歌う?」ってなったときに、「やっぱ『バラユリxxxx』やる?」みたいな。それで、「あそこの部分何て言う?」みたいなやり取りができたらいいですよね! って、まとまりのない長文LINEをプロデューサーに送ったら、「いいと思います、楽しそうですね」って返ってきて。すごく甘やかされちゃってます……(笑)。

──確かに盛り上がりそうです。

喜多村 そのくらい惚れ込んだデモだったんです。あともうひとつ理由があって、「何このAメロ、いつブレスすんだよ」ってくらい音符が詰まっていて、声優魂に火がついたんです。これはテクニカルなボーカルさばきができたらカッコいいなと。声優だとそういう曲も歌うので、こういうのもやれるぞっていうのを見せられるのかなと。声優のお仕事で得てきたことも盛り込んでこその喜多村英梨の楽曲なのかなという願いも込めて、無理矢理、推し曲にさせようと目論んでいるライブ用スルメ曲です。

──その光景が目に浮かびますね。

喜多村 この曲はライブ用の振り付けも考えました。バンギャもホイホイしようぜ!っていう曲なんです。この曲はぜひ全部覚えてほしい。

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