ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第3回「ゴジラとお米、かゆいところに手が届く!? ガチャならではのニクい新商品」

人生の大半をガチャガチャコレクションとともに過ごしてきた、“カプセリスト”ワッキー貝山が、「今、気になる最新ガチャ」を毎回チョイスしてレビューするというこの連載。第3回のスタートです!



Vol.6 シン・ゴジラ「ちびっとシン・ゴジラ(第2形態)」バンダイ 200円

バンダイの十八番のキャラもの! 昨年公開され、大ヒットした映画「シン・ゴジラ」のデスクトップ・フィギュアが登場しました!

しかも、見た目のインパクトが絶大で気持ち悪さMAXの第二形態です! 米国大使役で出演していた石原さとみの美しさと、真逆の第二形態…。果たしてどんな造形になるのか楽しみにしていた私ですが、こんなにも滑稽な姿でお目にかかるとは! さすがカプセルトイ。しかも指先に乗るってよっ。

内容は全4種と比較的コンプリートが容易なラインアップ! まずは何と言っても「ゆびのりver.」! 尻尾部分が指にからみつくのがかわいらしく、造形もなんだか愛着が湧いてきそうな仕上がりです。人差し指だけではなくほかの指にも巻き付かせたい欲望が沸きワキワッキー! バンダイの公式サイトでは、透明な指のイラストとともに遊び方をイメージさせてくれています。また、映画では蒲田で大暴れしたということで、ミニブック内でも蒲田の交通標識と一緒に載っており芸が細かい! 

そして「ぶらさがりver.」と「ひっかかりver.」は、まさしく「コップのフチにひっかかろう」というアイツと同じ楽しみ方ができるわけですが、「ひっかかりver.」はフチに尻尾で引っかかるかと思いきや、顎でひっかかります! こういう遊び心がカプセルトイの魅力なんですなぁ。気づかなきゃスルーっすよ!

そして一番謎に満ちているアイテムが、「乗り越えver.」! ペンを乗り越える? なんじゃそりゃ。実はほかのデスクトップ・フィギュアを乗り越えたりもできるみたいです。それにしても、こいつをじっと見ていると、映画で街をのらのらと動き回る姿が思い出されますね。映画のファンには、これが一番しっくり来る第二形態だと思います。顔を近づけ眺めると、「これから日本がどうなるのか?」という恐怖感と、ダイナミックな迫力をひしひしと感じることができます。お勧めです。

そんな「ちびっとシン・ゴジラ」ですが、ここまで読んでいただいておわかりの通り、もはや日本を沈没させるような緊迫感はありません。むしろ、このコミカルなフィギュアを手にする時、シンの平和を感じることすらできてしまいます。

子どもの頃に初めて第1作目の「ゴジラ」を見た時、私は怖くて震えていたものです。ゴリラとクジラを足したという外見のインパクト! しかもモノクロ映像という点が、「見てはいけないものを見てしまった」雰囲気をかもし出しており、トラウマになりそうな恐怖を感じたことを覚えています。そんな記憶もあって、90年代に入り2頭身のSDゴジラがガチャで登場したり、コミカルなアニメ絵のゴジラなどが登場した時は、正直に言ってとまどいがありました。とはいえ、すでに映画でも「シェー」をするゴジラが登場していたし……、と私なりに「これもゴジラの世界観なのだ」と悩みながらも付き合ってきました。そんな経験を積み重ねた結果、知らぬ間に免疫がついてしまったのでしょうか? 「ちびっとシン・ゴジラ」も、そんなに違和感なく受け入れられる自分がいます。

先日は待望のBlu-ray&DVDも発売されたということで、映画を見ながらゴジラがぶら下がるコップに注いだハイボールをグビグビと……。そんな至福の時間のお供にもよいアイテムかもしれません。

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