ゲームコーナーや新作スピンオフ朗読劇など盛りだくさんの2時間半! 劇場版の制作発表も! 「ユーリ!!! on STAGE」夜の部レポート

2017年4月29日(土)、テレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」の集大成となるスペシャルイベント「ユーリ!!! on STAGE」が開催された。会場となった舞浜アンフィシアターのステージには総勢12名のキャスト陣および、原案・ネーム(脚本原案)・キャラクター原案を担当した、「モテキ」などの作品で知られるマンガ家・久保ミツロウさんが登壇。トークやゲーム、生アフレコに朗読劇など盛りだくさんの内容で大いに盛り上がり、最後にはなんと完全新作劇場版の制作決定が発表。会場が興奮の渦にまきこまれることとなった。



イベントは昼の部と夜の部の2回開催。さらに全国のライブビューイング会場の136劇場180スクリーンの前で、全国のファン約5万人超がこの日のイベントを一緒に楽しんだ。こちらでは、暴走気味の盛り上がりを見せた夜の部について紹介しよう。

キャスト陣大暴走で大盛り上がり! トーク&クイズ

夜の部は19時、会場に流れるオープニングテーマ「History Maker」からスタートした。MCの呼び出しに応じ、主人公・勝生勇利役の豊永利行さんを筆頭に、諏訪部順一さん、内山昂輝さん、野島健児さん、日野 聡さん、羽多野 渉さん、安元洋貴さん、本城雄太郎さん、小野賢章さん、村瀬 歩さん、土岐隼一さん、福山 潤さんら、総勢12名もの豪華声優陣が、各キャラクターの名セリフとともに次々と登場。観客席の熱気は早くも上がり始めた。マッカチンのぬいぐるみを抱いた諏訪部さんは、ヴィクトルの18スケールフィギュアを意識したという衣装でポーズを取るなど、最初からハイテンション。その後登場した久保さんの「ユーリ!!! on STAGEというジェットコースター、最後まで振り落とされないように楽しんでください」というコメントがその後の盛り上がりっぷりを予感させつつ、スペシャルイベントは開幕した。

最初のコーナーは「自分を好きになって… ポポーヴィッチのカラボスの部屋」。MCはもちろん、ギオルギー・ポポーヴィッチ役の羽多野 渉さん。久保さんとともにキャラクターたちをグループ分けし、それぞれのキャストが選んだお気に入りシーンについて、貴重な裏話などもありのトークが展開された。

はじめは「ただただ可愛いチーム」として本城さん、村瀬さん、土岐さん、安元さんが登場。南 健次郎やレオ、グァンホンのかわいさをそれぞれが語り、ラストは“お尻がかわいい”という理由でこのグループに選ばれたクリストフ役の安元さん。本編中の作画でも、クリスの尻へのこだわりを感じたという感想を述べると、久保さんは「まぁ、そうですね」とあっさり肯定した。まず尻の位置を決めるところから作画したという衝撃の告白に対し安元さんは、「じゃあ尻をピカピカに磨いておきますね」と答え、会場を大いに沸かせた。

次のグループは「唯我独尊!マイペース!チーム」の諏訪部さん、小野さん、日野さん。入場からしてマイペースすぎる3人が席につくと、さっそくお気に入りシーンが上映された。その中で、ピチット・チュラノン役の小野さんが選んだのは、“お揃いの指輪をした勇利とヴィクトルを見かけて、いきなり「結婚おめでとー!」と声をかけたシーン”。理由を聞かれて、「あのセリフをあんなに純粋に言えるのはピチットくんらしいなと思った」と素直な感想を述べた。さらにはこのセリフを見たときに「絶対に話題になる」と思ったので、特に気合いをいれて演じたのだというコメントに、観客席からは笑いがこぼれた。

最後のグループは「ギャップにドキッ!チーム」の豊永さん、内山さん、野島さん、福山さん。内山さんが選んだ“ユーリが勇利にカツ丼ピロシキを渡すシーン”では、ユーリが見せるめずらしい笑顔に、客席からも思わず歓声が。内山さんはこのシーンについて「ひと息入れたような、ほっとするシーン。後半は試合の緊迫感が続いている中、ああいうシーンをもっともっと見たいと思わせてくれる場面で、思い入れ深いシーンです」と語った。

お次のコーナーは、「超超超超がんばらんば!カツ丼ピロシキ争奪!ワールドクエスチョン!」。キャスト陣がA、B、C、Dの4つのチームに別れてクイズに答え、優勝チームには“カツ丼ピロシキ”が賞品として贈呈されるのだ。注目のクイズ問題は、ロシア語で朗読される作中のシーンがどこのシーンかを当てるというもの。さすがにロシア語は難しいのか答えが出ない一同に、ヒントが出されることとなった。そこで登場したのはなんと、ジャン・ジャック・ルロワ役の宮野真守さんからのサプライズVTR。ヒントとしてセリフ中のとある単語が“おじいさん”であると教えてくれたのだが、その後はJJソングを歌おうと観客を煽り、流れる音楽とともに会場は大合唱となった。

ヒントはその後も次々と示され、一同はすぐに答えを察したもののなかなか正しい答えを言おうとはせず、なぜか大喜利をはじめる始末。収拾のつかない大暴走は一向に止まらず、正解が出ないまま時間切れとなってしまった。最終的に、すっかり笑い疲れた久保さんの判定によりCチームが優勝を勝ち取り、Cチームの豊永さん、本城さん、小野さんの3人がカツ丼ピロシキを賞味することとなった。

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