ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第4回「水をつかんだり、三輪車で遊んだり、何でもありなガチャ事情!アトランジャーもいるよ!」

人生の大半をガチャガチャコレクションとともに過ごしてきた、“カプセリスト”ワッキー貝山が、「今、気になる最新ガチャ」を毎回チョイスしてレビューするというこの連載。第4回のスタートです!



No.8 つかめる水!実験セット アイピーフォー株式会社 200円

今回は異色のアイテムをご紹介します。それはズバリ! 実験アイテム! 懐かしの「学習」と「科学」でしたら後者のほうです。

さて本題に入る前に、このカプセルトイを扱うアイピーフォーについてご説明しましょう。元々同社はキャラクターのライセンスを扱う会社で、2014年にカプセルトイ業界に参入。ウッドパズルや知恵の輪、汚れない不思議な砂「ムービングサンド」など、脳に刺激を与えるような商品が得意な会社なのです。

ということで本題!

まず「つかめる水」という子供心をくすぐるネーミング、いいじゃ~ん。がっちりハートをワシづかみされた娘と一緒に実験することにしました。カプセルの中身に入っているのは粉が入った小袋が2つだけ。実験を楽しんでしまえば、後にはカプセルしか残らないというのがコレクター泣かせです。

ともあれ気持ちに整理をつけ、やるぞっ! と思いきや、なんと説明書には「用意するもの」という指示が……! 空のペットボトルにボウルなどの容器2個、ラーメンに使うレンゲ、そして新聞紙などの敷くものが必要とのこと。カプセルの内容物よりも、こちらで用意する物のほうが多い気が……。

とはいえ、テーブルいっぱいに必要な道具を広げると、一気に実験ムードが出てきて、否応なくワクワク感が高まります。まずペットボトルに水と「つかめる水のもと」の粉を入れ、10分以上振り続けるという二の腕エクササイズ! そして……「気泡が無くなるまで静置します」「4~5時間程度で気泡がなくなります」ですって。

待ちますよ。待ちますとも。だってそのドSな文言の後に「泡が無くなってから作ると、きれいな『つかめる水』ができます」って注釈されてますもの。

娘と少し長めの買い物から戻ってくると、なんとそこにはキレイな透明の液体が! 「つかめる水のもと」は、水に溶かすとピンク、ブルー、イエロー、クリアーの4種類のいずれかの色になるようです。

もうひとつの粉(乳酸カルシウムというらしい)が入った袋は、外出中にシリカゲルと間違えられてゴミ箱に入れられていた……なんてちょっとした家庭内の事件を乗り越えつつ、この乳酸カルシウムを容器に注いだ水道水に溶かします。そして先ほど5時間かけて作った液体をレンゲに注ぎ、それを乳酸カルシウム液にイン! このまま2分ほど待つと……、レンゲに乗った液体が玉状の物体になりました。今度は水道水が入った別のボウルへ移し替えると、なんと薄く幕が張ってあるカエルの卵のようになりました!(この例えナイス!)

……水がつかめるよっ!!

長い時間待った甲斐がありました。ぷにぷに触っていると、なんだか愛着が湧いちゃうやわらかさです。水風船みたいに遊ぶこともできますし、破裂した後も風船の残骸が出ないので環境にやさしい~。でも余った水を排水溝に流すと、詰まってしまう恐れもあるので気をつけましょ!

というわけで、子供と一緒に楽しめるし、科学に対する好奇心も刺激してくれるということで、こんなにも学べるアイテムはないなと感心した逸品でした。

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