アニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星」、アヌシー映画祭のオフィシャルレポートが到着!

2017年11月17日(金)に全国公開となるアニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星」より、静野孔文監督と瀬下寛之監督、古澤佳寛エグゼクティブプロデューサーの3人がフランスにて開催中の「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」に登壇した。




「GODZILLA 怪獣惑星」は、1954年に公開された特撮怪獣映画「ゴジラ」シリーズ初のアニメ映画作品。監督は、シリーズ最新作「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)」をはじめ、劇場版「名探偵コナン」シリーズを数多く手がける静野孔文さん。そしてTVアニメ「シドニアの騎士 第九惑星戦役」、アニメ「亜人」の劇場版、TV版にて総監督を務めた瀬下寛之さんの両者が担当。また、ストーリー原案・脚本は、TVアニメ「Fate/Zero」や「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ、「魔法少女まどか☆マギカ」を手がけた虚淵玄さん(ニトロプラス)といった実力派クリエイターがスタッフに名を連ねている。
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今回、6月12日(月)~17日(土)までフランスにて開催中の「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」内にて、公開前の長編作品の制作過程を解説するプログラム「Work in Progress」に選出され、静野孔文監督と瀬下寛之監督、古澤佳寛エグゼクティブプロデューサーの3人が登壇した。現地よりオフィシャルレポートが到着しているので、ご紹介しよう。

【オフィシャルレポート】
『GODZILLA 怪獣惑星』は、今後公開の長編新作の制作の途中経過を発表する「Work in Progress」というプログラムに招待され、本作でダブル監督を務める静野孔文監督(劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』)と瀬下寛之監督(『BLAME!』)が参加。さらに古澤佳寛エグゼクティブプロデューサー(以下EP)も急きょ登壇。

現地フランスの司会者からの強いリクエストで、ゲストは、「対ゴジラマーチ」を流しながらの登壇に! ヨーロッパ各地から集った、アニメーションファン約300名の大拍手の中、静野監督、瀬下監督、古澤エグゼクティブプロデューサーによる「Work in Progress」が始まりました。


冒頭、「本作への関わり方」について質問された静野監督は、「自分の役割としてはゴジラの知識が少なかったので、少ない知識の中で観客の立場にたって、ゴジラを知らない人でも楽しめるように、そうした視点で参加しています。」と答え、さらに瀬下監督は「アニメという文法に慣れ親しんだ方々にも観てほしいですね。」とアニメーションによって拡張可能なゴジラの世界への期待と想いを述べた。そして古澤EPは「63年の歴史があるゴジラをアニメにするのはプレッシャーですが、面白い作品を皆さんにお届けたい。」と決意を語った。

また、日本時間の前日に初解禁となったゴジラビジュアルもアヌシーで披露! スクリーンに映し出されたビジュアルに会場のテンションはさらに高まり、司会者の質問も矢継ぎ早に監督陣へ。「歴代最大のゴジラをアニメーションで描くということですが、ビジュアルへのこだわりは?」と聞かれ、静野監督は「ストーリー開発から、丁寧に、徐々に議論してこの形になりました。」と幾つものプロセスがあった経緯を明かし、瀬下監督は「王道のものとは違うゴジラへ。とにかく筋肉質!」と特に足の筋肉がポイントである点を明らかに。さらに古澤EPは「顔に関しても、このアングルからでは分かりませんが、正面からの見え方がこれまでのゴジラとは違うので、今後の情報に期待頂きたいですね。」とゴジラの顔について言及し、まだ隠される謎をほのめかした。


「Work in Progress」後半はQ&Aコーナーへ。「監督二人の役割分担は?」という質問に、瀬下監督は「得意なことがちょっと違って、補完し合っています。どちらかというとSFとプロダクションデザインが得意な僕に対して、静野監督は非常にポップなストーリーと編集、素晴らしいカッティングをお持ちです。それぞれの得意ジャンルがあるので、それを活かしながらやっています。」とエールを壇上で送りました。「ゴジラ映画を25本以上観ています!」という大のゴジラ好きのフランス人オーディエンスからは「どうやって、こんな壮大な世界観になったのですか?」という質問が。瀬下監督は<人類のものでなくなった地球>という設定からどんどん世界観が広がっていきました。」と初期構想を、静野監督は「虚淵さんのアイデアが素晴らしかったので、<それを基に、どう世界観を映像化で組み立てていくか>そういうチャレンジができる作品でもあります。」と虚淵玄氏へのリスペクトと本作への挑戦心を覗かせた。

イベントの最後は、ゲストによるフォトセッションを会場のオーディエンスと実施。フォトセッションのラストカットでは、なんと会場の300名がゴジラを模したポーズで監督陣へ賛辞を送りました!


大熱狂に包まれ、『GODZILLA 怪獣惑星』の「Work in Progress」は幕を閉じ、ゴジラのファン層の厚さを知ると同時に、アニメーションの可能性を再認識する、貴重な機会となりました。


【作品情報】
■「GODZILLA 怪獣惑星」
・公開日時:2017年11月17日(金)全国公開

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