人気アニソンはじめたっぷり16曲を熱唱! 「笠原弘子 歌手デビューうん周年スペシャルライブ~スローガラスの輝き~」レポート

2017年6月25日(日)、声優・笠原弘子さんがワンマンライブ「笠原弘子 歌手デビューうん周年スペシャルライブ~スローガラスの輝き~」を開催した。

今回のライブは、歌手デビュー30周年べストアルバム「Hiroko Kasahara 1987-1998」リリースにあわせて企画されたもので、アルバムに収録されているアニメソングを中心に、全16曲が生バンドの演奏で披露された。



作品の思い出とともに歌われるアニメソングの数々!


会場は、昨年12月に開催された「笠原弘子 Xmas スペシャルライブ~イヴの優しいちから~」と同じく渋谷・TAKE OFF7。会場前には、久しぶりに笠原さんに会える!という期待を胸に抱いた多くのファンが開演前から列を成していた。

そんな中、満を持してライブはスタート。キーボードの演奏にあわせて、しっとりと歌い上げられる「スローガラスの輝き」で幕が上がった。この曲は、今回のライブタイトルであると同時に、歌手デビューアルバムのタイトル曲という歌手・笠原弘子の原点とも言える1曲である。

また前回のライブでは、読み聞かせイベントも行っている笠原さんらしく、朗読劇や寸劇を交えた演出が印象的だったが、今回のライブでももちろんその演出は健在。「スローガラスの輝き」の後は、笠原さんをはじめ、事務所の後輩俳優らが登場し、楽曲の歌詞やイメージを連想させるモノローグが読み上げられていく。

いつしか会場は、笠原さんが歌手デビューした時代にタイムスリップ。ここから笠原さんのガイドとともに、彼女の音楽を巡る旅が始まる。

今回のライブは、「思い出をガイドする」ライブにしたいとブログやインタビューでも語っていたが、その言葉通りその当時の気持ちや状況も楽曲とともに語る笠原さん。まずは歌手デビュー曲「告白~愛しのジョゼ~」(漫画「シャンペン・シャワー」イメージソング)のレコーディングから自身の歌手人生が始まったと語ると、おもむろにライブは再開。声優として自身も出演した思い出のアニメソングが一挙に披露された。

王道アイドルポップスを思わせる「究極超人あ~る」のヒロイン・大戸島さんごのキャラクターソング「わたしのANDROIDくん」を皮切りに、アッパーなロックサウンドにテンションも急上昇のOVA「アッセンブル・インサート」OPテーマ「アッセンブル・インサート」のほか、アニメ「魔法のエンジェルスイートミント」OPテーマ「不思議の国のスイートミント」、アニメ「魔法騎士レイアース」鳳凰寺風のキャラクターソング「そよ風のソナチネ」と、控えめに言って「激アツ」な楽曲のオンパレードだ。

なかでも大きな盛り上がりを見せたのが、「不思議の国のスイートミント」である。ファンが一斉に「それはスイートミントだね」のかけあい部分をコールすると、思わず笠原さんの顔から笑みがこぼれる。一気に会場の一体感が増した瞬間だった。

そして、個人的にも感動的だったのがアニメ「ロミオの青い空」OPテーマ「空へ…」が披露されたことだ。異国情緒あふれるサウンドに乗せて、哀愁たっぷりに歌い上げるこの曲は屈指の名アニソンとして、今もなおアニメファンに愛されている。笠原さん自身も、「歌手」として歌ったこの曲には思い入れが人一倍ある様子(本作には、笠原さんは声優としては出演していないのである)。情感たっぷりに歌い上げ、会場を感動の渦に巻き込んでいった。

人気アニメソングばかりのライブ前半戦のラストを飾ったのは、OVA「沈黙の艦隊」主題歌「夢の渚 ~The Silent Service~」だ。バックコーラスと笠原さんのボーカルのみというアレンジだった原曲から一転、ムーディなバンドサウンドに生まれ変わった、この日だけのスペシャルバージョンとして披露された。

おすすめ記事