ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第6回「あの伝説のキンケシが復活! そして、飛び出す標識も登場! 今月も見どころ満載のガチャ事情」

人生の大半をガチャガチャコレクションとともに過ごしてきた、“カプセリスト”ワッキー貝山が、「今、気になる最新ガチャ」を毎回チョイスしてレビューするというこの連載。第6回のスタートです!
徳井青空とワッキー貝山が夢の共演!! カプセルトイ情報番組「徳井青空のガチャガチャした話。」第6回配信開始!




No.12 キン肉マン キンケシ01 200円 バンダイ

キンケシが新規造形で復活! 新たなキンケシの歴史の幕開けです! ワクワクしますね~。

「キンケシ」とは、1970年代末から80年代半ばにかけてコミックやアニメで大人気を博した「キン肉マン」を題材にした、塩ビ人形シリーズのこと。1983年にその歴史は始まり、その後、約4年間にわたりパート30まで発売されました。その数は全418体! 映画で1回しか登場しなかった超人や、雑誌企画で読者からの応募で生まれた超人など、ありとあらゆるキャラクターがキンケシ化され、販売累計個数は実に1億8000万個!「キンケシ子守歌」なんて歌も制作されるほどの大ブームを巻き起こしました。

当時少年だった私も、よくキンケシで遊んだものです。イマジネーションをふくらませて、原作からかけ離れた自由すぎる妄想ストーリーを思い描き、独自の組み合わせでタッグマッチさせたりしていました。単色のキンケシは、私たちの頭の中では鮮やかなカラーになり、口からは異様な擬音を放ち、動くはずがない体を動かしていましたし、自分の顔をさまざまな角度から近づけることで生き生きとした躍動感を付けたりもしていました。そんな感じで、もう本当に飽きずに1日中遊んでいましたね。学校の友達と楽しく遊ぶのと同じ感覚で、キンケシも大親友のような存在になっていました。

そのいっぽうで、「あんなにあった当時のキンケシ、今どこにいったんだろ?」そんな話をされる事も多いキンケシ。大人になるにつれて、多くの方がいつの間にか卒業してしまったのかもしれませんね。まあ、今も青春を引きずる私の元には、まだ約300体のキンケシがありますが。

それにしても、キンケシって今見ても本当にいいですね! ということで34年前の初代キンケシと、今回の新キンケシを比べてみましょう。新キンケシは、全体的に初代よりも大きめにできています。これは遊び甲斐があるなあ。表情もいいね! 色はペールオレンジ(今はそう言うのね)と青と赤の3種。

第1弾は、やはり主人公のキン肉マンからスタート。これは初代と変わりませんね。その他はモンゴルマン、バッファローマン、ペインマンなど。そしてワザケシ(組み合わせて技が決まっているシーンを再現できるキンケシ)には、さっそく新超人のネメシスがラインアップ! ロビンマスクにパイルドライバーがさく裂しています。テリーマンにアシュラバスターを決めるアシュラマンも最高です。

キンケシには、まだ立体化されていない超人もたくさんおります。今回のシリーズ復活で、そういった超人もリリースされ、ついに長年戦わせたかった夢のマッチが実現したりして……。これで少年時代にやり残した事ができる!? タイムマシーン的体験ができるかもしれませんね。

ちなみにキンケシは、これまでも29(ニク)周年企画で復刻版が発売されたのをはじめ、何度か復刻しているのですが、それらは初代キンケシから金型を作成していたため、少し小さめのサイズでした。しかし、今回は初代キンケシ造形師を父に持つ廣田敬厚氏が新規造形を担当しています。ガシャポンの世代交代が起こっているのです! 長く生きているとこんな日も訪れるものなんですね~。

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