今だからこそ、届けることができた”Gift”。織田かおりが、4枚目のアルバムをリリース

女性向けゲームブランド・オトメイトの各作品の主題歌を中心に歌い、多くのファンを持つ実力派シンガー、織田かおりが、4thアルバム「Gift」をリリースする。今年は、ソロデビュー10周年。今回のアルバムには、近年、発表されてきたゲーム主題歌に加えて、経験を重ねたからこそ歌える新曲を揃えたという。中には、今までにない大人っぽいサウンドに挑戦した曲も。織田かおりが自信を持って、リスナーに届ける“贈り物”を、堪能したい。


等身大の私をお届けするアルバムになりました


──4thアルバム「Gift」は、どのような作品になりましたか?

織田 3rdアルバム「Make it」から約1年ぶりのアルバムですが、この1年で出会った作品もたくさんありましたし、私自身もいろいろな思いを重ねた1年間だったので、それを形にしたいと思いました。いつも私の曲をCDで聴いてくださったり、ライブに来てくださったりするみなさんに対して、私ができることは、いい音楽を作ってお届けすることだと思うんです。もちろん、今までもやってきたことなんですけど、ソロシンガーとして10周年を迎えて、この1年で精神的にも成長できたような気がして。今だったら、等身大の私をファンのみなさんにお届けできると思って、迷うことなく「Gift」というタイトルを選びました。

──成長を実感できたからこそ、このタイトルになったということですね。

織田 そうですね。1枚目の「PLACE」の時にはまだ、「ソロシンガーとしてやっていっていいの?」という気持ちがどこかに残っていて、自分自身にスポットが当たるということが、私の音楽活動にとっていいことかどうか、迷いがあったんです。でも、ここが今の自分の場所だからという意味で、「PLACE」というタイトルを付けたんですね。葛藤しながら、ソロシンガーとして経験を積んでいったのが2枚目の「Colors」で、3枚目の「Make it」でやっと、ソロとしての自分に自信が持てるようになったという流れがあって。それを経ての4枚目ということで、やっと自分自身の音楽をみなさんにお届けできるところまで来られたのかなと思っています。

──だからなのか、アルバム用の新曲は、大人っぽい雰囲気の曲が多いですよね。

織田 もともと好きで、影響を受けてきた音楽って、大人っぽい音楽だったんです。でも、それを自分がやるのは、まだリアルじゃないというか、背伸びした感じに見えてしまうように思っていたんですけど、今だったら歌えるんじゃないかなと。それで、今回のアルバムの新曲は今までと少し雰囲気が違うものになりました。

──新曲は全部で5曲。それぞれに違う魅力がありました。

織田 新曲を作るにあたり3人の作曲家さんにお願いしているんですけど、それぞれのコンセプトで織田かおりをプロデュースしていただきました。

──曲順は、織田さんが決められたんですか?

織田 はい。新曲を中心にどの曲もグルーヴを大事にしているので、曲順も前後で歌詞のストーリーがなんとなく繋がっていたり、サウンド面に共通項があったりというのを意識して並べていきました。曲間の空白の秒数も、それぞれ変えて。いろいろなタイプの曲があるので、順番を決めるのは今までのどのアルバムよりも難しかったんですけど、クリエイティブな作業をしているよろこびは、その分大きかったですね。

──では、1曲ずつコメントをよろしくお願いします。

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