アニメ映画「きみの声をとどけたい」、ついに完成! NOW ON AIR&三森すずこ&伊藤監督もかけつけた完成披露上映会レポート

2017年7月25日(火)、夏公開のアニメ映画「きみの声をとどけたい」の完成披露上映会が、TOHOシネマズ新宿にて開催された。



「きみの声をとどけたい」は、「時をかける少女」「ちはやふる」をはじめ、数々のアニメを手がけてきたマッドハウスが贈るオリジナル劇場アニメ作品。湘南を舞台に女子高生たちの青春を描く。監督は伊藤尚往さん、脚本は石川学さん、キャラクター原案はゆるキャラなどのデザインで知られる青木俊直さんで、キャストは2016年夏に開催された「キミコエ・オーディション」から誕生した新人声優ユニット「NOW ON AIR」と三森すずこさん。公開日は、2017年8月25日。

オリジナル劇場アニメ「きみの声をとどけたい」、2017年8月公開決定! 高校生たちが起こす小さな“キセキ”の物語

今回の完成披露上映会は、一般公開に先駆けての本編上映と舞台挨拶がセットとなったスペシャルイベント。本編上映前、「NOW ON AIR」メンバーの片平美那さん、田中有紀さん、岩淵桃音さん、飯野美沙子さん、神戸光歩さん、鈴木陽斗実さんのほか、三森すずこさん、伊藤尚往監督が登壇し、本作に寄せる想いを語りあった。

まずは本作のキーワードである「コトダマ」の話題から。

主人公・行合なぎさを演じる片平美那さんは、劇中の重要なシーンで登場するというカエルのぬいぐるみを握りつつ、「小学校の頃から、お母さんとかに歌って踊れる声優になりたいと言っていたので、絶対にコトダマはある!」と力強くコメント。

また、本編では「NOW ON AIR」と三森さんによる歌も披露されるということで、楽曲について問われると、「三森さんのソロが素晴らしすぎる!」「キャラの心の中を歌っているよう」と先輩声優・三森さんを大絶賛! 対する三森さんも、「NOW ON AIRメンバーはオーディションの時から歌が上手なので、(自分も)がんばらないと、とドキドキしながら歌った」と語り、メインキャスト同士で切磋琢磨していたことをうかがわせた。

また、「ラジオステーションを通じて高校生たちが小さな奇跡を起こす」という本作の内容にかけて、自身が体験した奇跡というトークテーマの際は、地方在住の神戸さんが本日のイベント出演のために新幹線に乗ろうとしたところ、準備に手間取り、乗り遅れそう……と思いきや、運よく(?)新幹線のダイヤが遅れたことで、結果的に1本前の便に乗ることができ、さらに予定よりも早く東京に着くことができたと、最新の奇跡を報告。また、伊藤監督は、「基本的に机で仕事をしているので、ここに立っていることが奇跡」と、この日、舞台挨拶に立てている喜びをかみしめながらコメントをした。

また、NOW ON AIRのリーダー・飯野さんは、無事に作品が完成し試写会までこぎつけたことに対して、「普通の学生たちがオーディションで選ばれていきなりプロになり、何もわからない6人が集まったからこそ、みんなで支えあってここまでこれたのかなと思います。そして、こんなに素敵な会場でみなさんに(映画を)最初に見てもらえるのが、本当に嬉しい」とコメント。万感の思いとともに語られたこの言葉に、会場からも暖かな拍手が鳴り響いた。

オーディション時から6人を見守ってきた三森さんと伊藤監督も、「涙が出そう。NOW ON AIRが、今、世界で一番いとおしい」(三森すずこ)、「オーディションでは、ほかの審査員の方と喧々諤々(けんけんがくがく)やりながら6人に決めさせていただいたので、ひとりひとりに思い入れがあります。そういう子たちにそれぞれ見どころがあるように、映画も作りました」(伊藤監督)と愛情たっぷりに語り、それを聞いたNOW ON AIRの6人も嬉しそうな表情をみせた。

最後に本作の見どころについて、「音楽やBGMにも注目していただきたい」(鈴木陽斗実)、「鎌倉・湘南の美しい景色が、目にしみるくらい美しく描かれています。また登場人物の私服も何パターンか出てくるので、鮮やかな絵に注目していただきたい」(飯野)、「7人の女の子たちの悩みや思いは、きっと皆さんも感じたことがあるものなので、共感しながら観ていただきたい」(片平)といった作品そのものの魅力のほか、三森さんは「私自身、新しい挑戦に足を踏み込んだところがありました」と、役者としても新境地を切り開いたことを告白。さまざまな注目ポイントが存在することが語られ、舞台挨拶は終了となった。

アニメ映画「きみの声をとどけたい」は、2017年8月25日(金)より全国映画館にて上映開始だ。

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