Netflixがアニメイベント「Netflixアニメスレート2017」を開催！ 新作7本含む全21タイトルを一挙発表

Netflix初のアニメイベント「Netflixアニメスレート2017」が、2017年8月2日（水）に開催された。

「Netflixアニメスレート2017」は、今後配信予定＆配信中の注目アニメ作品や、Netflixで体験できる最新のテクノロジーを紹介する、Netflix初のアニメイベント。この記事では、3部構成で開催された本イベントのオフィシャルレポートをお届けしよう。

■「Netflix　アニメスレート2017」概要（※敬称略）
・開催日時2017年8月2日（水）
・会場：東京国際フォーラム ホールD（千代田区丸の内3-5-1）
・総合司会：吉田尚記（ニッポン放送アナウンサー）

■第1部 <サービスのご紹介、新作「悪魔城ドラキュラ –キャッスルヴァニア-」スペシャルトークセッション>
・ゲスト：
「悪魔城ドラキュラ –キャッスルヴァニア-」：置鮎龍太郎（ヴェルモンド役）、アディ・シャンカル（エグゼクティブプロデューサー）
Netflix：グレッグ・ピーターズ（チーフ・プロダクト・オフィサー)

■第2部 <配信中＆新作ラインナップを特別映像とともに一挙紹介！>
・ゲスト：
「リラックマシリーズ(仮)」：リラックマ
「キャノンバスターズ」：ラション・トーマス（エグゼクティブプロデューサー、クリエイター、監督）、金子文雄（アニメーションプロデューサー）

■第3部 <福原遥が登場！ 注目オリジナルタイトルを豪華ゲストと共にご紹介！>
・ゲストMC：福原遥
・ゲスト：「DEVILMAN crybaby」：湯浅政明（監督）、内山昂輝（不動明役）、村瀬歩（飛鳥了役）

■「Netflixアニメスレート2017」第1部オフィシャルレポート

◆イントロダクション：Netflixチーフ・プロダクト・オフィサー、グレッグ・ピーターズによるプレゼンテーション
日本で初めてのアニメーションに特化したイベントを開催したNetflix。まずはNetflixチーフ・プロダクト・オフィサー（CPO）のグレッグ・ピーターズによるプレゼンテーションコーナー。「Netflixのゴールは最高のエンターテインメント体験をユーザーに届けること、どこにいてもどんなデバイスでもコンテンツの提供を可能にすることです。なぜなら、今は新しいエンタメ前線の真っただ中にいます。新しいアニメファンを作っていくこと。Netflixでなければ見られないということであればユーザーを満足させることができる。そういう体験を提供することはNetflixも成長し、素晴らしい体験となる」とNetflixの目指すべきビジョンを語った。

続いてNetflixでのアニメ視聴について、分布マップを元にプレゼンし、「日本ユーザーの半数以上がアニメを視聴している。日本以外でも南米、アメリカ、フランス、イタリア、フィリピンでも人気。実際には一定の割合ですべてのマーケットで視聴されている。アニメというジャンルにとって大変めざましいチャンスということがわかる。日本のアニメは国内はもちろんですが9割は海外で視聴されています。もっと成長するため投資とさらなる新規ユーザーを獲得していきます」と語った。また、Netflixはクリエイターが自分のビジョンを実現し、最高の環境で作品作りに集中できるという点もアピール。ポン・ジュノ『オクジャ/okja』監督より「Netflixはテクノロジーに重点を置いています。映像を保存、再生し、映画を楽しむための高いテクノロジー品質を保証してくれる。映画監督として、これは大きな励みであり、力になります」とのコメントが到着。Netflixも世界のクリエイターにとって一番望まれるサービスであることを望み、また同時にユーザーに最高の視聴体験を提供できると話した。

またグローバルにコンテンツを届けるという観点から、「世界のラインナップの中でも日本のアニメはとても重要。アニメは日本で愛され、そして世界中のファンも魅了しました。既存のアニメファンに提供することでユーザーが昔好きだった作品は見やすく、そして新しい作品は最高の環境で提供します。アニメは日本で今50社のコンテンツプロバイダと仕事していて、今日新たに発表する作品も含めてさらに世界に日本のクリエイターの創造性とクリエイティビティを広げていきます」と発言した。

◆「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」プレゼンテーション
続いてはコナミの名作ゲーム「悪魔城ドラキュラ」を原案としたアニメシリーズ「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」（全世界独占配信中）より、日本語吹替版キャストで主人公トレバー役を務めた置鮎龍太郎とエグゼクティブプロデューサーのアディ・シャンカルが登壇。日本のみならず世界中でも人気のゲームだが、子どものころは「ガッチャマン」や「ガンダム」や最近では「進撃の巨人」も見ているというアディ氏は「香港とシンガポールで育ち、日本のカルチャーや特にアニメにどっぷりと浸かって育った。10年間アニメ化の構想を持っていたが、アメリカではアニメは子供のもの。そこにNetflixが登場し、こういう作品が存在できるようにしてくれたのがNetflixだった。ちょっとまだ夢の中にいるような気分。『ジョジョの奇妙な冒険』のような感じです」とアニメ化に至った経緯を明かした。また、トレバー役が決まったときはとても驚いたという置鮎は「『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』という97年のゲームで僕は主人公のアルカード役でした。それが今回トレバーということで台本をもらって見ると、アルカード役がある！　と驚いた」と言い、さらに本作でヴァンパイアのアルカード役の三木眞一郎についても「シリーズの別の作品でベルモンド役をやっていた彼が今回はアルカード。これはおもしろい！と思って参加しました。サプライズ満載で収録も楽しんでやらせてもらいました。」と役を楽しんだ様子だった。作品については「ベルモンド家の男だからちゃんとムチを使ってくれているな、と。原作を踏襲してくれているのがうれしいのと、ダークな感じが全体を覆っていて、それがしびれました。ゲームファンにも楽しんでもらえると思う」と太鼓判！

またアディ氏はNetflixでのアニメ製作について、「ハリウッドで作ってきた中で最高の体験。原作ファンのために作品を作ることができた。実は2012年に実写版のオファーももらったことがあるけど、断った。その会社がファンやキャラクターへのリスペクトがない気がしたから。映画製作に関わっているけど、Netflixは芸術に対する恵みの存在だと思います。アニメを作って世界中の人たちが同時に見られるなんてアメイジング!!」と作品愛に溢れるコメントが飛び出した。すでに本作はシーズン2の制作も決定しているが、アディ氏が「トレバーはすぐ死にます」とジョークを飛ばすと置鮎は笑って膝から崩れ落ちるなどノリノリの様子だった。最後に置鮎がトレバーの決めセリフ「俺はトレバー、ベルモンド家の男だ。ドラキュラを倒す男だ」を生披露！貴重な生アフレコに続いて「シーズン2以降もよろしくお願いします！」と締めくくった。