アニメ映画「きみの声をとどけたい」初日舞台挨拶レポ! 先輩・三森すずこのコメントに、「NOW ON AIR」が思わず涙!

2017年8月25日(金)、アニメ映画「きみの声をとどけたい」の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ新宿にて開催された。



「きみの声をとどけたい」は、「時をかける少女」「ちはやふる」をはじめ、数々のアニメを手がけてきたマッドハウスが贈るオリジナル劇場アニメ。湘南を舞台に女子高生たちの青春を描く。監督は伊藤尚往さん、脚本は石川学さん、キャラクター原案はゆるキャラなどのデザインで知られる青木俊直さんで、キャストは昨年夏に開催された「キミコエ・オーディション」から誕生した新人声優ユニット「NOW ON AIR」と三森すずこさん。全国の映画館で公開中。

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初の上映終了後に開催された今回の舞台挨拶には、メインキャストを務める声優ユニット「NOW ON AIR」メンバー6名(片平美那さん、田中有紀さん、岩淵桃音さん、飯野美沙子さん、神戸光歩さん、鈴木陽斗実さん)、三森すずこさん、そして伊藤尚往監督が登壇。ついに公開に至った本作への熱い思いを語り合った。

まずは昨年8月に「キミコエ・オーディション」に合格し、本作として声優デビューを果たした「NOW ON AIR」メンバーは本作公開について尋ねられると、「ついにこの日が来た。本当なのかととまどっています」(片平さん)、「本作は自分の集大成です」(鈴木さん)、「合格からアフレコまで半年、アフレコから半年。この1年は、10年分くらい充実した濃い1年でした」(飯野さん)とみな満足げ。そのいっぽうで、中原あやめ役の神戸さんは「これがゴールではなくて、ここから突っ走っていく」とあくなき向上心をうかがわせるコメントを聞かせてくれた。

そんな6人をデビュー前から見守り続けてきた矢沢紫音役の三森すずこさんは、「この1年で、6人がぐんと成長したことを感じられます。みんなのおかげで自分も濃い1年でした。油断すると涙がこぼれそう」とかわいい後輩たちの姿に嬉しそう。また、伊藤監督も「(6人が)どんどん役にシンクロすることを肌で感じていました」と、メンバーの成長に感慨深げな表情を浮かべた。

そんな成長著しい「NOW ON AIR」の6人だが、「劇中のお気に入りシーン」というトークテーマの際、主人公・行合なぎさを演じる片平さんは、自身が大好きな「カエル」が登場するシーンやスイカの種を飛ばすシーンなど、「えっ? そこ?」とみんなが思うようなシーンをチョイス。マイペースな発言で共演者をとまどわせる片平さんに、会場が笑いに包まれるという一幕も。

ほかのメンバーは、それぞれ自分の演じるキャラターを中心にお気に入りシーンがある様子。「演奏協力」としてクレジットされてもいる琵琶小路乙葉役の鈴木さんは、「乙葉が即興でいろいろな音を出すシーン」で実際に自分の演奏した音が使われているということで、特に思い入れがある様子。

また、龍ノ口かえで役の田中さんは、「(かえでは)最初に見たビジュアルでは笑ってないものが多く、笑わない子かと思っていたけど、(劇中では)やさしく笑う子なんだ!ってビックリしました。かわいい子なので、見てほしいです」とコメント。

土橋雫役の岩淵さんは「普段はふんわりニコニコしたやさしい子なんですけど、芯の強いところは共通するのかな?」とキャラクターとの共通点について言及するなど、各キャストとも自身が演じるキャラクターへの愛情をこめつつ、お気に入りシーンや見どころをたっぷりと語ってくれた。

そして三森さんは、紫音を演じるにあたって、育ってきた環境から心は早く大人になったいっぽう、まだあどけない部分も持っているだろうということで、「リアルな高校生の片平さんの芝居に引っ張られようとがんばりました」とコメント。先輩から、実は頼りにされていたことを明かされた片平さんは、ひたすら恐縮するばかりであった。

最後に「かなえたい夢、目標をコトダマにしてください」と振られた一同。

やはりみな一様に本作をより多くの人に観てもらえたら、と語るいっぽうで、浜須賀夕役の飯野さんは「地元の長野でお仕事がしたい! この映画は地域の人とのかかわりもテーマのひとつなので、私も、子どもの頃から支えてもらった長野県でお仕事をして次は私が支えたいです」と本作を通じて新たに抱いた夢を告白。

三森さんは、「NOW ON AIR」のライブに行きたいとコメント。まだ観客を前にしてのライブは未経験の「NOW ON AIR」だが、本作の打ち上げパーティーで鈴木さんのピアノを伴奏に歌を歌うというステージを披露していたそうだ。そのステージを見た三森さんは、「なんて素敵!」と感激したそうで、「みんなの清楚系のオーラとピアノの演奏が相まって素敵な空間でした」と当時の気持ちを述懐。そんな三森さんの言葉に、「NOW ON AIR」メンバーは感激のあまり思わず涙、涙……!

その涙には、この1年間彼女たちががんばってきたことが映画という形で結実したことと、そんな自分たちの姿を見てくれた先輩の愛情への感謝が詰まっていたのではないだろうか。

舞台挨拶は、そんなやさしく感動的なムードの中で閉幕となった。

アニメ映画「きみの声をとどけたい」は、本日より全国劇場にてロードショー。

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