逢田梨香子&東山奈央が夢の競演! 小さなお友達から大きなお友達まで、みんなが笑顔に包まれた「映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー」イベントレポート

現在、全国の劇場にて公開中の「映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ&ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!」(以下、映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー)。本作は、文・あいはらひろゆきさん、絵・あだちなみさんによる絵本シリーズ「くまのがっこう」(ブロンズ新社)と、文・川村元気さん、絵・佐野研二郎さんの絵本「ふうせんいぬティニー」シリーズをそれぞれ映像化した作品となっている。



2017年9月3日(日)、「映画くまのがっこう&ふうせんいぬティニー」の公開記念「ジャッキー&ミンディナイト」と題して、ジャッキー役を務めた声優・逢田梨香子さん、ミンディ役の東山奈央さん、「くまのがっこう」の原作者で本作の脚本も務めたあいはらひろゆきさん、そしてジャッキーが新宿バルト9に登場。上映後にクロストークや◯✕クイズなどが行われ、劇場に詰めかけた観客を楽しませていた。

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ここでしか聞けないアフレコエピソード


進行を務めるのは、登壇者のあいはらさん。人気女性声優が登壇するとあって、劇場には子ども連れの親子のほか、若い男性の姿も目立ち、客席を見るなり「いつもは家族連れの方が多いんですけど、今日はお客さんの雰囲気が違いますね(笑)」と会場の笑いを誘う。そして、逢田さんを“りきゃこ”、さんを“とうやまん”という、登壇前に話し合って決めたという呼び名でそれぞれに話を振っていく。最初のトークテーマは「本作で印象に残っているシーン」だ。


逢田さんは「ジャッキーとミンディがケーキを落としてしまうシーンで、ジャッキーの初めて見せた涙が印象的でした。いつも明るく振る舞っていたジャッキーからは想像がつかなかったというか、こんな風に泣くこともあるんだなって。それに、すごくキレイな涙でした」と語る。

東山さんも「梨香ちゃんが言ってくれたように、(劇中での)『ア〜ン!』っていう泣き方もアフレコ現場で決まったりして、かなり印象深いシーンでしたね。それと、(本作は)ジャッキーとミンディの2人ががんばるお話でもありますが、ほかのキャラクターも表情豊かで、意地悪な村長さんも憎めない表情をしてたりします」と話すと、あいはらさんが「アドリブをかまされて大変だったよね(笑)」と合いの手を入れる。なんでも、村長の声優を務めるチョーさんが現場でさまざまなアフレコを披露していたという。

さらに、この前日に劇場で映画を鑑賞していたという東山さんは「村長さんが出てくると『(ジャッキーとミンディを)いじめちゃダメー!』って声が上がったり、病気になったおばあちゃん(CV:真山亜子)を心配してくださったり、お子さんがキャラクターに愛情を持ってくれていました」と、自分が演じたキャラクターに向けられた子どもたちの純粋な気持ちに感慨深げな様子。

あいはらさんが「実はおばあちゃんは死ぬ予定だったんです」とこぼすと、逢田さんと東山さんは「えー!?」と驚きの声を上げた。しかし、「でも子ども向け映画でもあるので、(死なずに)トイレに行ったことになりました(笑)」というあいはらさんの言葉に胸をなでおろす場面も。

逢田さんと東山さんは共演経験に聞かれると、逢田さんは「共演させていただくのは初めてでしたが、緊張がマックスでアフレコの時にずっとじっとしてた私に、奈央さんがすごく話しかけてくださいました。2人でセリフを合わせるシーンでも気にかけていただいて、助けてもらいっぱなしでした」と振り返る。また、東山さんも「短編ですけどアフレコはじっくり時間をかけてやらせていただいて、その間、梨香ちゃんは台本にすごく集中されていました」と現場での思い出を語ってくれた。


さらに、東山さんからはこんなエピソードも。「アフレコの1週間後ぐらいに、ショッピングモールで偶然すれ違ったんですよね。アフレコの時、梨香ちゃんのカバンにジャッキーのマスコットがついてるのを見てたんです。それで、数日後に買い物をしていたら、エスカレーターの目の前にジャッキーのマスコットをつけてる女の子がいて……。『やっぱりジャッキーは人気あるんだなー』って思ったら、『あれ! ジャッキー本人じゃね!?』って(笑)」。東山さんのしゃべりのうまさも相まって、会場は大きな笑いに包まれるのだった。

逢田梨香子と東山奈央の素顔が見れる? クイズコーナー


ここからは、あいはらさん特製の◯✕クイズコーナーがスタート。2人の知らない素顔を知ってもらおうということで、映画のテーマである「スイーツ」にからめた◯✕クイズが出題されることに。まず、投げかけられたのは「私が好きなのは、洋菓子だ」という質問。これに対し、逢田さんは◯、東山さんは✕の札を掲げる。


「フォンダンショコラが好きです」と語る逢田さん。これを聞いて、あいはらさんは「“りきゃこ”ファンはフォンダンショコラを食べなきゃダメですよ〜!」と観客をあおっていく。さらに「あと、先日個人的にホットケーキを焼いて食べました。」という逢田さんの発言には、東山さんも「おひさまのスイーツだ!」と場を盛り上げる。

いっぽう、✕の札を出した東山さんは好きなお菓子を聞かれ、「煮干です!」と即答。これには逢田さんも「煮干ってお菓子なんですか!?」と目を丸くする。実は、ファンの間では有名な“煮干好き”の東山さん。「煮干イヤリングとか煮干ネックレスとか、煮干グッズをいただくこともあります。むしろ、(商品化されているということで)私以外にも需要があるってことに驚いてます(笑)。あと、ミンディの好物を煮干にしたいですね。ミンディは猫ですし(笑)」と話し、会場を笑わせていた。

このように盛り上がりを見せるトークだったが、時間の都合上、◯✕クイズ2問目の「夜中にどうしてもお菓子を食べてしまう」には、2人ともはにかみながら◯の札を上げたところで強制終了。


その後は、ジャッキーが抽選箱と共に登場し、登壇者3名によるサイン入り劇場パンフレットのプレゼントタイムとフォトセッションが行われた。フォトセッションでは、逢田さんと東山さんの「いっせーのせ、村のみんなを笑顔にするおひさまのスイーツ! どうぞ、めしあがれ!」という決めゼリフに、観客たちは「いただきます!!」と満面の笑みで応えていた。

こうして、大盛況を見せた「ジャッキー&ミンディナイト」。最後に、「いつか、みなさんに彼氏・彼女ができて結婚して子どもができた時に、この映画をまた一緒に観ていただけたら嬉しいな、と思います。ぜひ宝物にしてください!」(東山さん)、「一度と言わず、ぜひ何回でも観ていただきたいです。ぜひぜひ夏休み最後の思い出を、ジャッキーと一緒に作っていきましょう」(逢田さん)というキャスト2人のメッセージでイベントは締めくくられた。


(取材・文/須川原みち)

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