新人さん、いらっしゃい!第3回 「信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~」主題歌「花の影」を歌う「Lily’s Blow」

日々多くのアニメソングが発表される今日この頃、アニメソングを歌う期待のニューカマーも続々登場している。そこで、アキバ総研的に気になる「新人さん」に突撃インタビューする連載! それが「新人さん、いらっしゃい!」。



第3回の今回は、2017年9月20日(水)にCDがリリースされる「信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~」主題歌「花の影」を歌う「Lily’s Blow」が登場!

「Lily’s Blow」は、女性ボーカリスト・NANAさんのソロプロジェクトで熱くも瑞々しいロックサウンドが魅力。今回は、そんな彼女の持ち味と新機軸の「和サウンド」が華麗に融合した「花の影」についてお話をうかがってきた。

──まずは自己紹介からお願いします。

NANA はじめまして、「Lily’s Blow」のNANAです。「Lily’s Blow」は私のソロプロジェクトで、普段は都内のライブハウスを中心にロックなバンドサウンドを演奏しています。

──もともとバンド活動をされていたとのことですが、何歳くらいにロックに目覚めたのでしょうか。

NANA 高校1年の頃ですね。世間に反抗し始めると同時にロックに目覚めたという感じです(笑)。もともと歌を歌うのが好きだったということもあるんですが、海外ドラマ「glee」を見た時に、初めて「ちゃんと歌いたいな」と思って、バンドを組んだのが決定的なきっかけでしたね。

──楽曲はどういうスタイルで作られているんですか?

NANA 「こういう雰囲気」「こういうイメージ」「こういう歌詞」と私がイメージしたものをプロデューサーの近藤ひさしさんに伝えて、オーダーメイドで楽曲を作っていただいています。そこで上がってきた曲に対しても、「コーラスはこんな感じで」とか「アレンジはああしよう」など話し合って完成させていく感じです。

──最初から楽曲制作にしっかりと関わっているんですね。

NANA そうですね。ゼロの段階からプロデューサーと話し合って制作しています。

もともとファンだった「信長の忍び」の主題歌に大抜擢!

──「花の影」は、「信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~」主題歌ということもあって、これまでの路線とは一味異なる和風ロックな楽曲になっていますね。

NANA そうですね。もともと「信長の忍び」のアニメが好きで見ていたので、お話をいただいた時は本当に嬉しかったです。主題歌を作るということ自体が初めてだったんですが、もともと早い段階で世界観のイメージができていたので、プロデューサーとは「こういう感じ」で「琴と縦笛といった和楽器を使わせていただきたい」と伝えつつ、その中で私が普段からやっているロックなテイストをどこまで入れるのか、というところまで具体的に伝えて、楽曲を作り上げていきました。


──和風な楽器やメロディというのは、今までに接したことはありましたか?

NANA それまで触れてこなかったので、和楽器とLily’s Blowのロックがどのように融合するかという不安はあったんですが、やっぱりアニメの世界観を表現したかったので、和の要素は絶対に外せないと思いました。あとは、自分が作品と向き合って、どこまで楽しんでいけるかを意識しましたね。

──楽曲で印象的に残っているところはどこですか?

NANA 織田信長を「花」に、主人公の千鳥ちゃんを「花の影」に例えているサビの歌詞です。ここは、やさしさだけじゃなく乱世を終わらせるために勝たなくちゃいけない。天下を統一して乱世を終わらせる、という強い意志を強調しているように感じられて、自分でも気に入っています。

──この歌詞からもうかがえるように、一見かわいらしく見えるけど意外とハードな作品の世界観とマッチしているように感じます。

NANA そうなんですよ。それに千鳥ちゃんがすごく強いじゃないですか。そういう女性だけど男性にも負けない強さも曲に重ねて歌いました。

──最初に自分の歌がアニメで流れた時は、どう思われましたか?

NANA 信じられない気持ちでした。今でも毎回自分の歌が流れてくると、夢なんじゃないかなって思っています。オープニングではキャラクターもたくさん動いていて楽しい感じなので、毎回ニヤニヤしながら見ています(笑)。

──周りの反響はいかがですか?

NANA 和風サウンドでやるのが初めてなので、ファンの方も新鮮な思いで聴いてくださったみたいです。かっこいいという意見をいただいたりもしますし、曲を聴いてからアニメも見てもらったりもしているみたいです。私も好きなアニメで、多くの人に見てもらいたいと思っているので、これは嬉しいですね。逆にアニメで「Lily’s Blow」を知ってくれる方もいて、「信長の忍び」で楽曲を聴いて、実際にライブにも来てくれた方がいて、すごく嬉しかったです。

──今回のシングルは両A面ということで、もうひとつの表題曲「泥沼 Break Down」が収録されています。こちらはいかにも「Lily’s Blow」らしい、ロックな曲ですね。

NANA 面白い曲になったと思います。世の女の敵にガツンと言ってやれ、みたいな曲です。自分は誰かに遊ばれた経験とかないんですけど、男女問わず異性をもてあそんじゃう人っているじゃないですか。自分は女なので、そういう遊んでる男の人にひとこと言ってやりたいなと思って(笑)。でも若干好きになりかけている、という危うさも感じさせつつ、やっぱり「あんたなんてごめんだよ!」という強気なところも出していけたらな、という曲です。

──NANAさん自身は、そういう強気なところはありますか?

NANA めちゃめちゃ強気だと思います。だから、この曲の主人公は私の素でしかないと思います(笑)。この曲もすでにライブで披露していて、お客さんの評判もいいですね。

アニメ盤DVD収録では、水瀬いのりの声に思わずニヤニヤ


──今回のシングルは、「信長の忍び」でLily’s Blowを知ってくれた方も、従来のファンの方も満足できそうな1枚ですね。ちなみにアニメ盤のDVDは、「花の影」のアニメバージョンMVのほかに、千鳥役の水瀬いのりさんとのラジオ音声が入っています。こちらの収録はいかがでしたか?

NANA まずラジオの収録ということでヘッドホンをするじゃないですか。すると耳元に水瀬いのりさんの声がするんです。その声って千鳥ちゃんの声じゃないですか。私、千鳥ちゃんが大好きだから、すごく嬉しくてニヤニヤが止まらなくなっちゃったんです。そのデレデレになってる私や、2人の面白い勝負が聴けるので、そこを楽しんでいただけたらと思います。

──今後の活動の希望、野望を教えてください。

NANA 「Lily’s Blow」は私のソロプロジェクトなんですけど、毎回ほぼ固定でサポートしていただいているバンドメンバーや毎回ライブに来てくださるお客さんを、もっと大きな舞台に連れて行きたいですね。「私について来いよ!」って感じで進んでいきたいです。

──期待しています! では最後に「アキバ総研」読者へのメッセージをお願いいたします。

NANA 千鳥ちゃんへの愛が詰まった1枚となっていますので、ぜひぜひ手にとって聴いてくれたら嬉しいです。

──ありがとうございました!



【CD情報】

Lily's Blow「花の影 / 泥沼 Break Down」TVアニメ「信長の忍び」盤(CD+DVD)

・発売日:2017年9月20日(水)
・価格:1,389円(税別)

<収録内容>

1. 花の影

2. 泥沼 Break Down

3. 花の影 〜Instrumental〜

4. 泥沼 Break Down 〜Instrumental〜

<特典DVD>

・「信長の忍び」ノンテロップムービー

・「花の影」Anime Ver. MUSIC VIDEO

・「信長の忍び」ラジオ〜私、リスナー様の忍びになります!!〜スピンオフ特別篇(水瀬いのり×NANA)

Lily's Blow「花の影 / 泥沼 Break Down」通常盤(CD)

・発売日:2017年9月20日(水)
・価格:926円(税別)

<収録内容>

1. 泥沼 Break Down

2. 花の影

3. 泥沼 Break Down 〜Instrumental〜

4. 花の影 〜Instrumental〜

【ライブ情報】

■Lily's Blow 泥沼レコ発ワンマンライヴ

・日程:2017年9月20日(水)

・時間:OPEN 19:00 / START 19:30

・会場:新宿 MARZ

■MITSUBACHI FES 2017 ~5th Anniversary~

・日程:10月21日(土)

・時間:OPEN 12:00 / START 13:00

・会場:恵比寿LIQUIDROOM

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