秋アニメ「Infini-T Force」、鈴木清崇監督&シリーズ構成・大野敏哉登壇の先行上映会&トークショーオフィシャルレポート到着

9月28日(金)、東京・武蔵野公会堂パープルホールで開催された「吉祥寺アニメワンダーランド2017」にて、「タツノコプロ presents TVアニメ『Infini-T Force』先行上映会」が開催され、鈴木清崇監督とシリーズ構成の大野敏哉さんが登壇した。



アニメーションスタジオ・タツノコプロ55周年記念作品「Infini-T Force(インフィニティ フォース)」は、「科学忍者隊ガッチャマン」「宇宙の騎士テッカマン」「破裏拳ポリマー」「新造人間キャシャーン」といったタツノコの4大ヒーローのクロスオーバー作品。原作を最大限にリスペクトしつつ、新たな装いにリデザインされたキャラクターたちが共闘し、悪に立ち向かう姿が描かれる。
監督は初監督を務める鈴木清崇さん(「PSYCHO-PASS 2」シリーズディレクター)を筆頭に、シリーズ構成を大野敏哉さん(「スイートプリキュア♪」)、キャラクター原案は大暮維人さん(「天上天下」)、ヒーローデザイン原案はさとうけいいちさん(「TIGER&BUNNY」)、スーツ・メカニックデザインは中北晃二さん(「GATCHAMAN CROWDS」)が担当。さらに、3DCG制作を「GANTZ:O」や「デスノート Light up the NEW world」など実写・アニメーションのジャンルを問わず数々の大ヒット作を手掛けてきたデジタル・フロンティアが務める。
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今回、放送に先駆けた9月28日(金)、「吉祥寺アニメワンダーランド2017」内、東京・武蔵野公会堂パープルホールで開催された「タツノコプロ presents TVアニメ『Infini-T Force』先行上映会」が行われ、本作の先行上映会&トークショーが開催された。
第1話~2話の先行上映に加え、ゲストとして、鈴木清崇監督とシリーズ構成の大野敏哉さんが登壇し放送直前の気持ち、作品へ込めた想いなどを熱く語った。


また、「アニメフィルムフェスティバル東京2017」にて本作の上映が決定。10月13日(金)に東京・新宿ピカデリーにて、キャシャーン/東 鉄也役の斉藤壮馬さんと鈴木監督が登壇するトークショーの開催も決定したので下記にてチェックしていただきたい。



【オフィシャルコメント】※敬称略

■鈴木清崇監督

──本作への参加のきっかけ

「ガッチャマン クラウズ インサイト」と同時期に企画が進行しており、中村健治監督から「やってみないか?」と肩を叩かれました。最初にフル3DCGと聞いて、普通のTVアニメと違うアプローチをしないと見る人に楽しみにしてもらえないだろうと漠然と感じました。

──「Infini-T Force」というタイトルの意味

『インフィニティ』は無限という意味で、『フォース』は力や集団といったいろんな意味があるんです。それはこの作品のテーマでもあり、不思議な鉛筆がその「力」を象徴しています。タツノコの「T」でもあるので良いタイトルだと思います。

──本作における挑戦。

フル3DCGに、タツノコプロ55周年でチャレンジする意義というのは考えました。いまあるアニメーションの作画の画に近いCG――セルルックとういう選択肢もあったけど、もうちょっと踏み込んだところに挑戦したいというのがタツノコの精神だと思います。(フル3DCGを)見慣れない人は拒否感を感じるかもしれませんが、拒否感をいかに感じさせず、ストーリーやキャラクターたちのドラマを見てもらえるかだと思います。

──本作におけるヒーロー像。4人のヒーローをどう描くか?

旧作から数年が経った状態で、成長して大人になってどう変わっているのか? 下の世代に何を伝えていけるのか? その中でヒーローを描けたら面白いだろうと思いました。ガッチャマンでいうと、旧作は18歳で本作は24歳になっているので、キャラクターたちと戦い続け、よりリーダー的で、頼られ、誰かを守る昭和の戦後の24歳の男になっています。だから、現代から見るとオッサン感が出ているんです(笑)。

──第1話の好きなシーンや印象的なセリフ。

健が、爆発する飛行機から飛び出して煙を巻き込んで変身するところです。作っているときはどうなるかなと思っていたけれど、出来あがったものは思いのほかうまくできていてカッコいいと思いました。笑の「いないよ、ヒーローなんて…」というセリフは、物語においてキーにしたいセリフだとずっと思って作ってきました。

──放送を控えて。

この作品で一番意識したのは、タツノコのヒーローを3DCGで描くということ。TVシリーズを意識して、映像やストーリーを作りました。次の週がどうなるのか? 楽しみにしてもらえるようなドラマになっていればと思います。

■大野敏哉

──本作への参加のきっかけ、最初の印象。

「ガッチャマン クラウズ インサイト」が同じ時期に被っていて、中村健治監督に呼び出され、会議室で企画書を見せられ、「4大レジェンドが集結する作品をやらないか?」と言われました。渋谷にひとりの少女がいて、世代の違うレジェンドが降りてくるということや「クロスオーバー」というキーワードは最初の時点でありました。覚悟を決めてやらないといけないなと思いました。


──「ガッチャマン クラウズ インサイト」と本作の違い。


「ガッチャマン クラウズ インサイト」は社会派なので、ヒーロー像が全然違いますね。「ガッチャマン クラウズ インサイト」やっていたときは社会学の本をいっぱい読みました(苦笑)。「Infini-T Force」ではもっとシンプルで「そもそもヒーローって何だっけ?」ということを考えました。僕はヒーローたちは「一緒に生きていける仲間」だと思っていて、ヒロインの笑は親がいないけど「これから先、親がいなくても生きていかないといけない社会が来るんじゃないか? 世代を超えて、一緒にその社会を乗り越えていける可能性があるんじゃないか』という話をした覚えがあります。


──本作におけるヒーロー像。笑との関係性。


オジサンですね。笑ちゃんは子どもです。ヒーローたちは頼りになる大人4人であり、敵はダメな大人4パターン。ガッチャマンはくどいしウザい。だけどそういう熱いヤツもいていいと思うし、ポリマーは「まあまあ。楽しくやろう!」っていう感じの親戚に一人はいるオジサン(笑)。何をして暮らしてるのかよくわかんない感じです。テッカマンは理屈っぽい冷静さがある人で、キャシャーンは人の痛みを知っていて、だから一緒にいて癒される。(4人は)仲間ですが、さすが違うキャラがそろっているなと思います。


──ヒロインの笑は?


希望を失って、一人でさびしく生きてる女の子です。そこに4人が荒合われるのは必然だったんだと思います。「生きるべきか死ぬべきか」が問題でもなく、死にたくもない。そんなときに上からヒーローが落ちてくる。最初から女子高生ヒロインということは決まっていて、自分の高校時代の憂鬱や不安、切なさを思い出して書きました。


──好きなシーン


ダミアン・グレイがボウリングをしながら喋っているのが怪しい感じが出ていて好きです。ビジュアル系バンドみたいで、インチキ臭くてこんなヤツのセリフを書いていたのか!って最初に見たときびっくりしました。


──放送を控えて


どんな反応が来るのか? フル3DCGに対して、見ている人は実写のように受け取るのか? アニメなのか? 興味があります。

【イベント情報】

「アニメフィルムフェスティバル東京2017」上映決定
・日時:10月13日(金)21:00~

・場所:新宿ピカデリー シアター6
・登壇者:鈴木清崇(監督)・斉藤壮馬(キャシャーン/東 鉄也)
※チケットの抽選受付や詳細はこちらから→#

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