秋アニメ「Just Because!」にキヤノンが協力。脚本の鴨志田一氏、福永佳祐プロデューサーに製品登場の背景を聞く

2017年10月5日(木)放送スタートのTVアニメ「Just Because!」にキヤノン製品が登場する背景について、脚本の鴨志田一さん、プロデューサーの福永佳祐さんのコメントが到着した。



「Just Because!」は、卒業を控えた高校生たちを描いた青春アニメ。高校生活も残りわずかとなった高校3年の冬に、中学のころ遠くの街に引っ越した同級生・泉瑛太が帰ってきたことで、胸に秘めた想いを抱えたまま「なんとなく」卒業していこうとしていた登場人物たちの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせることになる。監督は「ガールズ&パンツァー」などに参加してきた小林敦さん、脚本が鴨志田一さん、キャラクター原案は比村奇石さん、音楽プロデュースがやなぎなぎさん、制作は「魔法少女なんてもういいですから。」などのPINE JAM。
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今回、
放送開始が迫る「Just Because!」について、脚本の鴨志田一さん、プロデューサーの福永佳祐さんから、作品内にキヤノンが登場する背景が語られた。
オフィシャルコメントが到着したので紹介する。

【オフィシャルコメント】※敬称略

<キヤノン製品登場の背景を聞く>

──「Just Because!」とは、どのような作品なのでしょうか。

鴨志田:ごく普通の高校生がごく普通に卒業するのか?と思っている中で、主人公の転校をきっかけに少しずつ、キャラクターたちが影響を受け、与え合いながら、今より「一歩」と言わないまでも「半歩」前に踏み出そうとする、その感情の機微や思いを紡いだ物語です。不思議なことが起こらなければ、特別な出来事もないまま、高校生が当たり前に経験できるであろう範囲のドラマを描きました。

──作品の中でカメラや写真が一つの鍵を握ると伺いました。

鴨志田:キャラクターの一人・小宮恵那が写真部に所属していることが一つのフックとなります。カメラは、本人が気づいていなかった感情、1フレームの瞬間だけが捉えている感情や表情そのものを浮き彫りにするなど、青春や日常のある一場面をより劇的に切り取ってくれるものであると考えてます。
カメラのそのような役割に加え、キャラクターの「真剣さ」や「本気さ」や「必死さ」を伝えるものとして役割や意味を持たせています。

──なぜキヤノンにお声掛けをいただいたのでしょうか。

鴨志田・福永: 監督がキヤノンのカメラを持っていたからですね。本編の制作中に監督が本編でも出てくる「PowerShot G5 X」に買い換えていました。

福 永:私もプライベートで持っているカメラはキヤノンの「PowerShot N2」というカメラです。
打ち合わせでキヤノンを訪問した際、「珍しいカメラをお持ちですね。デザインにも工夫した機種です」と言われたのを覚えております。


鴨志田
:また、デジタルカメラの先駆者というイメージもあり、作品の舞台である 2017 年冬に持たせるカメラとして相応しいと考えてオファーをお願いいたしました。


──登場人物が持つカメラについて意味などは込められているのでしょうか。


福 永
:本作でカメラを持っているキャラクター・小宮恵那は「トリックスター」として描かれています。本作中で一番ふわふわしたそのキャラクター性に重みを持たせるために、現実にあるキヤノンのカメラを持たせ、キャラクターの実在感をビジュアル的に高める役割を持たせられればと考えていました。

主に「PowerShot G5 X」を持たせている理由は、「写真部」として活動するにあたり、「きちんとした作品として写真を撮るカメラ」として選定しました。プライベートな時間にも常に持ち歩かせています。「EOS 7D Mark II」は、個人の持ち物ではなく、部の共有物として描いています。どちらも、気軽に友人と気分や気持ちを共有する写真を撮るよりは「様々な被写体を通して、自身の好きな瞬間を表現する」ためのカメラとして持たせたつもりです。


鴨志田
:女子高生のカジュアルな趣味ではなく、もっとその先にあるような、カメラで何か撮りたいもの、撮っていきたいもの、表現したいことがある子が選んだカメラというところに意味があるかと思います。


──カメラをアニメーションとしてデザインする際に苦労された点はいかがでしょうか。

福 永:どうしてもアニメーションである以上、平面的に見えてしまいます。現実にあるものを平面にするためにやむをえず簡易に変更しなければならない部分や、非常に細かく再現できている線画の設定が色を塗った時に真っ黒に潰れないようにスタジオであるPINE JAM には注意していただきました。また、キャラクターに実在感を持たせるため、カメラの質感や重さが動いている際に際立つようにお願いをしました。

──カメラファンに向けて作品のアピールをお願いします。

福永・鴨志田:本格的なカメラファンでもカジュアルなカメラファンでも撮影した写真が絵になる「湘南・藤沢」を舞台にしているので、ぜひ、本編で出てきたカメラで舞台を歩いて自分にとっての一枚を撮りに行っていただけると嬉しいです。

──放送が楽しみです。お忙しい中、ご対応ありがとうございました。

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