i☆Risの新たな挑戦が詰まった1枚が完成! 3rd ALBUM「WONDERFUL PALETTE」リリース記念インタビュー

結成から5周年を迎えたアニソン・ボーカルユニット「i☆Ris」の、3rdアルバム「WONDERFUL PALETTE」が2017年11月1日にリリースされた。



2016年6月にリリースされた「Ready Smile!!」以降に発表されたシングルはもちろん、今回アルバム初収録となる「イチズ-武道館Ver.」や、メンバーみずからがプロデュースしたソロ楽曲も収められた意欲作となっている。

今回は、そんな節目となる1枚を完成させたメンバーに、今の心境をうかがった。

よりメンバー同士の絆が強まった中で制作された3rdアルバム


──結成から5周年を迎え、現在の心境とこれまでの活動を振り返ってください。

芹澤優(以下、芹澤) ついにアルバムタイトルから「i☆Ris」が取れちゃいました。やめどきだったのかな? なんて(笑)。今作では、私たちのパーソナルな部分が際立つような内容になればいいな、と思いました。

若井友希(以下、若井) これまでに収録されていなかった曲も入ってますし、それぞれのソロ曲を含めた新曲もたくさん入っていますので、多くの人に手に取っていただきたいです。

山北早紀(以下、山北) 衣装の色味もちょっと変わりましたし、新たなi☆Risの一面を見せられるかな、と。1年ちょっと、何もしてこなかったわけじゃないんだよ、というのをお伝えできる内容になったのではないでしょうか?

久保田未夢(以下、久保田) 今年開催したライブツアーでは、会場ごとにソロで曲を歌わせていただいたこともあり、今作でそれがさらに増えたというのがトピックスですね。

澁谷梓希(以下、澁谷) アルバムはもちろん、シングルも出してなかったので、ファンの方には心配させてしまったかな、と思っています。みなさんにはもちろん、私たちにとっても「待ってました!」なアルバムになりました。

茜屋日海夏(以下、茜屋) 久々のリリースということは、逆に言えばこれまでずっとタイアップを含めた楽曲をコンスタントに出させていただいていたんだな、というありがたみを強く感じています。

山北早紀さん


──2ndアルバム「Th!s !s i☆Ris!!」から約1年半ぶりのリリースとなりますね。

若井 その間、いろいろな場所でメンバーの名前を見るようになった気がします。

澁谷 私個人の変化はそんなにないのですが、グループ自体の変化は感じています。ライブやイベントで地方に行った時に、みんなでご飯を食べたりおしゃべりをしたりする機会が増えた気はしますね。個々で活動することが多くなったからこそ、メンバーとの時間を大事に思えるようになりました。

芹澤 確かに。それぞれの現場でのお仕事は、先輩方や初めてお会いする人もたくさんいますし、気を使うところも多いのですが、i☆Risの現場ではゆったりできるように思います。

久保田 メンバーがそろう時間があまり取れなくなったということで、逆にリハーサルでの集中力が上がった気がします。

茜屋 私、このインタビューの後はひとりで別の現場なのですが、夜にまたメンバーと合流する予定なんです。「帰ってくる場所がある」という安心感の中でお仕事ができるのはうれしいです。

山北 ぶっちゃけますけど、「Th!s !s i☆Ris!!」が発売されたころは、正直言って(グループの)居心地があまりよくなかったんです(苦笑)。

他メンバー一同 えー! 知らなかった!

山北 でも、今はいいですよ(笑)。当時は、「i☆Risをどうしよう」ばっかり考えていたんですが、昨年11月に日本武道館でのライブ「i☆Ris 4th Anniversary LIVE 418」を行った後は「各個人のことをどうしよう」って思うようになったんです。結局、i☆Risに対する情熱の注ぎ方と個人の活動に対する情熱の注ぎ方のバランスがよくなったのかな。そんな気がします。

芹澤優さん

──今回のアルバムに込められたテーマは?

茜屋 今までのアルバムがi☆Risというグループの紹介だったとしたら、今回はメンバー1人ひとりの紹介がメインです。

澁谷 カッコいい新曲が入っていたり「i☆Risはいろんな色を見せられるんだよ」というのがわかっていただけると思います。

若井 ひと言で表すと「個々紹介」です! 今までは、もらったものに色を付けていたのが、今作では自分から色を付ける(発信する)ことができているんじゃないかな。

芹澤 おのおのがどんなことをやりたいのかが固まってきたからこそ、結成から5周年を迎えたからこそ作れたアルバムです。

茜屋日海夏さん

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──ご自身が歌われたソロ曲の紹介をお願いします。

山北 私の担当した曲は「Heart Crash!」です。ライブツアーでソロ曲を歌うコーナーがありまして、そこで歌った昭和歌謡が好評だったこともあり、「昭和テイストの曲でお願いします!」とオーダーさせていただきました。実際に作っていただいたところ、昭和の風味もありつつ、今っぽさも感じる曲に仕上がりました。

歌い方に関しては、昭和歌謡を意識して切なく歌ってみたりして、刺激的なナンバーになったと思います。

芹澤 「キミノカノウセイ」では初めて作詞に挑戦しました! 「私、アイドルやってま~す!」みたいな歌詞を書こうと思っていたのですが、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDさんのテクノなメロディを聴いていると「それ、違うじゃん!」と思って。私はソロで歌手活動もしているのですが、そこでは自信たっぷりの芹澤優を出しているので、i☆Risでは逆にリアルな私を表現してみました。曲の最後に「Making my answer for You!」という歌詞があるのですが、ここには「まだ私は答えを見つけることができていないんだけど、絶対に見つけ出すから、あなたもがんばって!」といったリスナーに対するメッセージが込められています。

茜屋 私は今までに、作品の世界観に沿って作詞をしたことはあるのですが、今回、初めて自由なテーマで書かせていただきました。

最初に自分で作詞する時は、絶対に大好きなおばあちゃんに向けて書こうと決めていましたし、また、元々バラードは好きなジャンルの曲で、作曲・編曲を担当してくださった野間康介さんも大好きなクリエイターだったということで、「Dear...」はとても満足できる曲になりました。今回のアルバムは激しい楽曲が多いので、この曲でひと休みしてほしいですね。

若井 「Growing days」は元々2年くらい前に書きとめていた曲で、当時はなんでもポジティブにとらえられていたこともあり、歌詞もすごく前向きです。とても素直な気持ちで書けた曲で、今改めて聴くと「あのころはすっごくポジティブだったな~」としみじみ思います(笑)。

若井友希さん

久保田 「Lovely Time」ですが、これまでキャラクターとしてソロで歌うことはあっても、久保田未夢としてソロを歌わせていただくのは今回初めてなんです。だから、どこか緊張もありましたが、せっかくなので自分の好きなものを詰め込みたいという気持ちはありました。ほかのメンバーは等身大の自分を歌った曲を披露したりしていますが、私としては「やっぱり最初はアイドルとしての久保田未夢を見せたい」と思ったんです。

いつもi☆Risの曲をディレクションしてくださる方がディレクターを担当してくださったのですが、今回は自由に任せていただきました。ですので「私はきっとライブでこうやって歌うだろうな」とイメージしながらレコーディングできて、すごく楽しかったです!

澁谷 「DETERMINE」はほかのメンバーとはまた違った色のバンドサウンドの曲なのですが、大好きなギタリストのYOUSAYさんに曲を書いていただくと聞いた時はすごくうれしかったです。彼のギターサウンドを存分に聴けるような曲にしてほしいと、ここぞとばかりにオーダーしちゃいました(笑)。

歌詞も、最初はSHINNOSUKEさんに全部お願いする予定だったのですが、私も書きたくなってしまい、共作という形になりました。メロディを聴く前に歌詞だけ読んでも手紙のように意味が伝わるような内容に書き上げましたので、歌詞にも注目してください。

──Type-A~Cのアルバム3形態同時購入者には、雑談会……じゃなくて、座談会が収録されたDVDがついてくるそうですね。

澁谷 いえ、その通りです! まさに「雑談会」なので(笑)。

若井 ずっちゃん(澁谷さん)なんて、ちょっぴりほろ酔い気分でやってたよね(笑)。

山北 カラオケボックスの中で、6人でひたすらしゃべってました。

芹澤 一番大変だったのはスタッフさんだと思います。2時間くらい、ずっと中腰でカメラを回してましたから……。

久保田 気になる内容はぜひアルバムを買ってお確かめください!

久保田未夢さん

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