「キタエリらしさ」全開のハイテンションライブ! 喜多村英梨ワンマンライブ「Nightmare † Alive 2017」レポート
2017年10月28日(土)、人気声優・喜多村英梨さんがワンマンライブ「Nightmare † Alive 2017」を開催した。
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールという、オーケストラのコンサートがよく開かれる会場で開催された今回のワンマンライブ。先日開催されたイベントでは、座席指定という会場を生かしたストーリー性のあるライブをしたいと語っていたが、まさにその希望が実現した見応え満点のステージとなった。
この日ならではの、スペシャルアレンジバージョンを披露!
喜多村英梨さん本人が書き下ろしたという雰囲気たっぷりの影ナレで、観客を日常とは違う世界に引き込むと、今度はバイオリンの音が響き渡る。そこにバンドの演奏が加わり、観客の力強い声が轟く。そんな激しい演奏のなか、朗々と「arcadia † paroniria」を歌い上げる真紅のドレスを纏ったキタエリが登場。
力強くリズムを刻み続けるドラム&ベース、歌うように暴れるギター、そしてミサ感を創出する教会音楽の音色……いきなりシンフォニックなメタルサウンドをたたき出すと、これまた荘厳な鍵盤の調べが響き、続けて歌ったのは「Revolution【re:i】」。キタエリストも全力で「Trust【re:i】!!」と叫び、コール&レスポンスも完璧なステージでライブの幕は上がった。
「私がお嬢様、キタエリです! 台風で心配なところもあったんですけど、みなさん無事にご到着されていて。本当にありがとう! 物販も売れたしね!」とさっそく笑いを取ると、「普段愛でていただいている楽曲を、違った空気感、音と声で伝えていけるライブにしたいなって気持ちで始まったのが《Nightmare † Alive 》です」と宣言。しかもここで、喜多村さんのソロプロジェクトに、トムス・ミュージックに加え、テイチクエンタテインメントとアニメ・声優専門レーベルのZERO-Aがタッグを組んだ音楽レーベル「ロッカンミュージック」が参加することが決定したとの報告が。いきなりの発表に誰もが驚いたが「喜多村が廃れてないってところを見せないといけないから、お前ら頼むぞ!」と相変わらずの調子でフロアをあおる喜多村さん。この緩急自在のMCはもう天才的だ。
ここからは手拍子をうながして、 最新シングルよりシャッフルビートの「TiCK TACK」でたっぷりと盛り上がる会場。
かと思えば、「今回は“おぉ~”って言ってもらえるような歌唱をしていきたいと思います」と、おもむろに椅子に座るキタエリ。「みんなも座ればいいじゃん!」と観客を座らせ、「ここからは今日だけのアレンジバージョンでお届けしたいと思います」というやり取りのあと、スペシャルなアレンジで曲が始まる。気持ちよくノレるグルーヴィーな曲にアレンジされた「バラユリxxxx」、和ロックからしっとりとしたバラードに生まれ変わった「恋華火」と、まったく違う曲のように聴こえるライブの人気曲たち。さらに以前、「次のライブでどういう見せ方をしようかと考えていた」と語っていた「+×+×+ 荊棘 +×+×+」は、アコギのヌケが気持ちいい、爽やかなポップスに仕上がっていた。この曲は、歌を再び歌えることになった気持ちを書いた歌詞だったが、「この曲をなんとか爽やかにしたい。今年いろんな人と触れ合ってきて、うれしい反応を得た今の気持ちをアレンジにして届けたい」ということで、今回のバージョンになったという。こういう意外なアレンジで歌を聴けるのは、生バンドのライブならではと言えるだろう。素晴らしいバックバンドにも助けられ、この会場だからこそ実現した空間となった。
ファンクラブ結成、そして新曲、ニューシングルとサプライズも満載!
「ここからは休ませんよ。立ってください! みなさんでもっともっと素敵な空間を作っていきましょう!」とあおって、「Miracle Premonition」、「DiVE to GiG - K - AiM」、「K'T'E'R × M'O'D'E」と、会場が一体になれる楽曲を立て続けに披露。その後、バンドメンバーによるソロ回しで会場をガッツリ盛り上げると、そこからヘヴィーなイントロが流れる。そして一度下がっていたキタエリが再登場! 「FORTiTUDE」を熱唱して、すでに高まっている会場の熱気をさらに上昇させる。本当に観客を休ませない気らしく、「お前ら、いけんのか!」と叫びつつ、「メルト ~やみかわいい~」、「EDEN」では、変幻自在な歌声で魅了していた。
そして、ここで重大発表として、「やってこなかったことをやります」と、公式ファンクラブ「KITAERI mix」の発足を宣言。さらに2018年1月にニューシングルのリリースを告げると、さっそくカップリング2曲を歌うという嬉しい流れに。
「fairy ∞ world」、「ViViD DESiRE」の両曲とも喜多村さん作詞で、激しいサウンドの中で、ゆったりと美しい歌メロが流れるという楽曲。2018年もキタエリワールド全開で突き進むことを予感させてくれる新曲であった。
ライブの最後は、やはりこの曲で騒がないと終われない!と、先ほどアレンジ違いで聴かせた「バラユリxxxx」をオリジナルバージョンで披露。スピーディーに、かけ声とともに大いに盛り上がると、ライブは終了。そしてファンクラブに入会して、シングルも買うんだぞ、と念押しするように再び影ナレが流れて、一夜の物語は終演を迎えた。
スタンディングのライブとはまた異なる魅力を感じさせつつ、迫力のバンドサウンドもしっかり堪能できたライブであった。それでいて来年も、まだまだ楽しいことを用意してくれていそうなキタエリ。この日聴けなかったニューシングルのリード曲を含め、新たな発表を心待ちにしたい。
(取材・文/塚越淳一)
■「Nightmare † Alive 2017」セットリスト
1.arcadia † paroniria
2.Revolution【re:i】
3.TiCK TACK
4.バラユリxxxx 1028ver.
5.恋華火 1028ver.
6.+×+×+ 荊棘 +×+×+ 1028ver.
7.Miracle Premonition
8.DiVE to GiG - K – AiM
9.K'T'E'R × M'O'D'E
10.FORTiTUDE
11.メルト~やみかわいい~
12.EDEN
13.fairy ∞ world(新曲)
14.ViViD DESiRE
15.バラユリxxxx
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