「ジュウレンジャー」「ガリアン」「ザンボット3」「ガオガイガー」……70年代から90年代にかけてのアニメロボット、特撮ロボットというマニアックなラインアップ。そして、食玩というカテゴリながら、ハイクオリティな造形と遊びごたえのあるギミックを満載し、多くのユーザーの心をつかむ「スーパーミニプラ」。2016年のシリーズ開始を経て迎えた2017年は、その質・商品展開ともに非常に充実した1年となった。
すでに2018年の商品情報も出始めており、胸を躍らせている「スーパーミニプラ」ファンも多いのではないだろうか。
そこで、今回はバンダイのキャンディ事業部開発担当者にインタビュー! 改めて「スーパーミニプラ」の秘密や、注目の新アイテム「ライブロボ」&「ライブボクサー」についてうかがった。
「食玩プラキットのフォーマット・ブランド」ミニプラの可能性を追求して誕生!
──「スーパーミニプラ」誕生の経緯を教えていただけますか?
皆様に愛され我々キャンディ事業部が長年育ててきた「ミニプラ」ですが、近年の販売好調を受けて、「今、ミニプラシリーズは戦隊ロボでしか展開してないけど、これってもったいないんじゃ……」という雰囲気がキャンディ事業部内でにわかに持ち上がってきました。
「ミニプラ」というものを「食玩プラキットのフォーマット・ブランド」としてとらえると、ほかのキャラクターでも展開できる可能性が十分あるんじゃないかと今さらながら思ったということです。
そうやって改めて「ミニプラ」というブランドの価値を見直して視野を広げて考えてみると、
今まで自分たちで勝手に限界を作って非常にもったいないことをしていたなと痛烈に感じることになりました。
その後キャンディ事業部内でミニプラをどう水平展開しようかと考えていたのですが、近年のミニプラは大人ユーザーの方々も非常に増えてきたこともあって「それじゃあ思い切って大人向けのミニプラをやろう!」ということになりました。
そしてそんな考え方が盛り上がっているのと同タイミングで「ザブングルリメイクプロジェクト」的な企画が進行しておりました。
もう、こうなるとその2つがマリアージュすることは必然です。その結果、スーパーミニプラ第1号「戦闘メカ ザブングル」が誕生しました。
──「スーパーミニプラ」のチームはどのような構成でしょうか?
正式なスーパーミニプラチームというものはありません。食玩チーム内のスーパーミニプラ担当2人(N西、TA)が商品ごとに、協力工場さんの開発や設計の担当者と一丸となって商品開発をしております。
──「スーパーミニプラ」のコンセプトや、こだわりはどんなところでしょうか?
食玩形式のプラ組み立てキットブランド「ミニプラ」で培ったノウハウや技術を応用し、大人向けに可動機構・造形力・組み立ての技術の高みを目指した本格的なモデルキットシリーズです。
スーパーミニプラならではの「価値(仕様やラインアップ)」を追求することにはこだわっています。
──商品ラインアップはどのように決まるのでしょうか?
熱意でスタートして、データで裏付けをします。熱意は担当個人の熱意の場合もあれば、関係者の強い熱意の場合もあります。その後、アンケートや過去の販売データを通してユーザー分析や販売シミュレーションをしっかりと行い、販売数と価格のバランスがちゃんと取れるものを商品化します。
話題騒然! 新アイテム「ライブロボ」&「ライブボクサー」!
──「ジュウレンジャー」の「大獣神」「ドラゴンシーザー」「キングブラキオン」に続いて、「ライブマン」の「ライブロボ」「ライブボクサー」がチョイスされた理由を教えてください。
「大獣神」の商品アンケートで商品化希望の声が多く、メジャーな商品も当時品くらいしかなくて販売力がありそうだったからです。
──今後、スーパーミニプラで出したいアニメ、特撮のロボット、メカがあれば教えてください。
月並みですが、みなさんに喜んだり驚いたりしてもらえるようなロボを出していきたいです。
「人気があってみんなが欲しい(販売力がある)のに世の中に商品が少なかったりリアルタイム品しかないようなロボ」にスポットライトを当てていければと思います。