花守ゆみり&東山奈央「キャンプ料理を作っちゃうほど影響を受けています!」冬アニメ「ゆるキャン△」インタビュー
2018年1月4日(木)よりAT-X、TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11にて放送をスタートするアニメ「ゆるキャン△」(原作:あfろ/芳文社・まんがタイムきららフォワード)。山梨県を舞台に女子高校生たちがキャンプをしたり日常生活を送ったりする様子をゆるやかに描く本作は、キャラクターたちが織りなす雰囲気はもちろんのこと、詳細なキャンプの描写や美麗な風景なども魅力だ。
アニメ放送に向けて期待が高まる本作より、Wヒロインを務める各務原(かがみはら)なでしこ役の花守ゆみりさんと、志摩リン役の東山奈央さんにインタビュー。作品やキャラクターの魅力、さらにキャンプの経験などいろいろ話をうかがった。
いかにおいしそうに食べるかを追求
――原作マンガを読んだ印象を教えてください。
花守 オーディションを受ける時に初めて読ませていただいたのですが、「かわいい!」のひと言に尽きます。高校生の女の子たちがキャンプをするのが新しいですし、ソロキャンプとみんなでワイワイするキャンプそれぞれのよさが伝わる作品だなって。なでしこたちが悩んでいるのを見て「初心者だとこうなるのか」と思ったり、逆にリンちゃんが当たり前にやっているのがすごいなと感じたり。そして何より、ご飯がおいしそうなんですよ!(笑) 家でマネしたくなる料理がたくさんあって、なでしこの「なんちゃって担々餃子鍋」を実際に作ってみたらすごくおいしかったです!
東山 本当に「かわいい」が詰まっていて、女の子はもちろん犬にも松ぼっくりにも、すべてに「かわいい」が凝縮されています。にぎやかさがあるけどのどかで、「日常から離れた日常もの」という感じの不思議な作品だと感じました。見ていて癒やされるだけでなく、いろいろな発見もあります。私自身、これまでキャンプは縁遠いものだったんですけど、お話の中にキャンプに関する道具や知識がナチュラルに描かれているのは面白いなと思いました。
――縁遠かったということは、学校でのアウトドア関連行事もあまりなかった?
東山 林間学校や遠足などはありました。あとは家族で高尾山に登ったり、富士山の5合目まで行ったり……。
――あまり縁遠くないような気が(笑)。
東山 縁遠くなかったですね(笑)。でも、キャンプでテントを張ったり川遊びをしたりといった、自分で道具を揃えて自然と触れ合うことは経験がないですね。
花守 私は学校行事も工場見学とかで、唯一自然の中に遊びに行った記憶は、小学校の時に隣の家の子からバーベキューに誘われたことです。その子の庭でやると思っていたら車に乗せられ、何時間か揺られて川まで連れていかれて(笑)。「子どもたちは川で遊んでて」と言われたから、バシャバシャやっていたら転んでずぶ濡れになっちゃったけど、楽しかったですね。そこで食べたお肉も本当においしかったです。
――そんなキャンプをテーマにした本作の役に決まった時はいかがでしたか?
花守 「やったー!」と思いました(笑)。なでしこは私のようなキャンプ初心者に近い存在で、こういう元気を与えてくれるパワフルなキャラクターを演じられたらすごく楽しいだろうなと思っていたんです。だから、決まったと聞いた時は、「あのパワフルな野生児を演じていいんだ!」と思いました。
嬉しいと同時に、なでしこはおいしそうな料理を食べるシーンがたくさんあるので、「いかにおいしそうに食べるか」「いかにキャンプを純粋に楽しむか」を追求する役になるなと覚悟もしました。“自然にかわいいと思える”女の子を演じたいなと。しかも、ただ元気なだけでなく、一挙一動がみんなに元気を与えてくれる子なので、私もそういう影響力のある演技ができるようにがんばりたいと思いました。
東山 私もすごく嬉しかったです。これまでも役を通していろいろな世界を経験させていただきましたが、今回もきっとリンを通して新しい世界が開けるんじゃないかとすごくワクワクしました。決まった後は、普段あまり手に取ることがなかったキャンプ雑誌や「キャンプ飯なにがおいしい?」といったサイトを見たりして(笑)。
花守 私も調べました(笑)。なにが食べられるんだろうって。
東山 それから、以前関わらせていただいた「きらら作品」でもキャストの皆さんと仲よくなれて楽しい作品作りができた思い出があるので、「ゆるきゃん△」でも期待しています。キャラクターたちみたいに和気あいあいと楽しい収録ができたらいいなとアフレコを待っていました。
――演じるキャラクターに共感する部分があれば教えてください。また、それも含めてどのような印象を持っていますか?
花守 私は常に周りの人の反応や表情を気にしてしまう癖があるので、なでしこにもそういう一面があると知ってすごく親近感が湧きました。でも、彼女はそれだけでなく自分の気持ちに素直に突っ走れるんです。話したいと思ったら話すし、食べたいと思ったら食べる。しかも、真っ直ぐでありながらちゃんと周りが見えていて、相手に嫌なことをしちゃったと思った時は純粋に反省できる子なんです。素直に突っ走るのは、私にはないところなのですごく憧れますね。近いところもあるけど、憧れの詰まった子という印象です。
東山 リンは共感できるところがたくさんあります。彼女は高校生ながらひとりでどこにでも行けちゃうような孤高の“ソロキャンパー”なんです。口数は少ないけど内心ではすごくテンションがあがるタイプで、人といるのが苦だとかなじめないわけではなく、みずから進んでひとりで静かなキャンプの穏やかな時間を過ごしたいと思う子なんですよ。ひとりっ子の私もひとりの時間を楽しめるタイプなので、そこは一番共感できるなと思いました。
ソロキャンプのシーンは基本的にリンのモノローグで進んでいきます。そのモノローグからリンの内面の気持ちを知ることができて、ほほえましくなったり目が離せない子だなという印象を持ちました。
――「ひとり○○」と呼ばれるものはどれも平気ですか?
東山 だいたいどこへでも行けちゃいますね。ひとり焼き肉、ひとりカラオケ……あまり恐れるものはないです。
――ひとりテーマパークも?
東山 まだ経験ないですけど、抵抗は全然ないです。私は絶叫系がダメなので、ひとりでショーを見たりするのもいいなって。あと、隠れ人見知りをするタイプなので、(一緒に行くと)列に並んでいて会話が途切れたらどうしよう、話題を箇条書きにして用意したほうがいいかな、みんなで話せる占いの本を持って行ったほうがいいかな、などと考えちゃうんです。みんなでワイワイするのも楽しいですけど、ひとりだったらゲームをしたりしながら待っていると思います。
――なでしこはすごくおいしそうに食べるのも魅力ですが、花守さん自身はどうですか?
花守 「食べている時に一番頬がゆるんでいる」とよく言われます(笑)。
東山 食べ物の話をしている時はすっごいテンションあがるもんね(笑)。
――ちなみに、最近一番テンションがあがった食べ物は?
花守 このあいだ食べた焼き鳥がおいしかったです。
東山 焼き鳥だと何が一番好きなの?
花守 軟骨かな。塩が好き! あと、今の季節だったら鍋も好きですね。寒いけどスープだけよりはガッツリしたものを食べたいなって。辛いものが好きだから、キムチ鍋を無性に食べたくなるんですよ。この冬だけですでに3〜4回は作って食べました(笑)。
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