おかえりさくら! 丹下桜&くまいもとこ登壇の「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」リバイバル上映舞台挨拶レポート

1996年から2000年まで少女マンガ誌「なかよし」(講談社)で連載され、98年に放送されたアニメ版が爆発的な人気を誇った「カードキャプターさくら」(原作/CLAMP)。2016年には連載開始20周年記念プロジェクトとして、続編新作となる「カードキャプターさくら クリアカード編」のマンガ連載が開始され、今年1月7日からはアニメ版も放送スタート。往年のファンや新しい視聴者を喜ばせている。


この盛り上がりを受けて、現在新宿ピカデリーをはじめとした全国の劇場で、2000年公開の「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」がリバイバル上映され、こちらも好評を博している。本稿では、新宿ピカデリーにて1月5日に行われた舞台挨拶の様子をレポートしよう。

「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」の上映後、壇上にはアニメ好きとして知られるアナウンサー・松澤千晶さんが司会として登場。そして木之本桜役の丹下桜さんと李小狼役のくまいもとこさんも呼び込まれ、2人は仲よく手をつなぎながら壇上に姿を現した。


今回リバイバル上映された「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」は、新作「カードキャプターさくら クリアカード編」にもつながってくる内容となっており、丹下さんとくまいさんも18年ぶりに見て感慨深いものを感じたそう。また、男女問わない幅広い層で満員の観客たちの中には上映当時に見たという人も多く、18年の時を経ても色あせない熱量の高さがうかがえた。

丹下桜さん


当時の思い出に触れながら改めて作品を見た丹下さん、くまいさんのキャストトークに花が咲く。桜が小狼に告白しようとするシーンにドキドキしたこと、李苺鈴のアシストが切なく感じたこと、はたまた本作ではコメディリリーフとしての役割が目立ったケロちゃんのかわいさなど、本作の魅力が余すことなく語られる。

また、本作では「無のカード」という重要な役で登場した坂本真綾さんについてのエピソードでもひと盛り上がり。坂本真綾さんといえば、アニメ「カードキャプターさくら」第3期オープニングテーマ「プラチナ」を歌ったほか、現在放送中の「カードキャプターさくら クリアカード編」でもオープニングテーマ「CLEAR」を歌うなど、「カードキャプターさくら」との縁も深い。そんな坂本さんだが、「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」の思い出を聞かれた際には、「音響監督の三間(雅文)さんが怖かったことしか覚えてないよ!」と答えていたとくまいさんが明かし、会場は大きな笑いに包まれていた。

くまいもとこさん

ほかにも、「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」に出てくる夜の遊園地の雰囲気が不気味という話から、丹下さんがかつてディズニーランドでバイトをしていたというエピソードが飛び出すなど、ファン必聴の貴重な話がてんこもり。

もちろん新作「カードキャプターさくら クリアカード編」の話も、舞台挨拶が放送前だったため、ネタバレにならない程度に触れられた。実に18年ぶりとなる作品にもかかわらず、マイクの前に立った2人は自然と「カードキャプターさくら」の世界に入り、演じることができたそう。

30分に及ぶキャストトークは、あっという間に終了。最後に、くまいさんと丹下さんから新作に向けてのメッセージが語られ、丹下さんは「今年はさくら満開の年にしたいと思います!」と意気込みを新たにしていた。こうして、万雷の拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じたのだった。


「劇場版 カードキャプターさくら 封印されたカード」のリバイバル上映は現在も好評公開中だ。

上映館やスケジュールの情報は公式サイトにてご確認を。

(取材・文/須賀原みち)

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