寿美菜子が、ニューアルバム「emotion」をリリース! 新曲全曲の作詞にトライした“奇跡の1枚”に

声優アーティスト・寿美菜子が、約3年半ぶりとなる3rdアルバムをリリースする。タイトルは、ストレートに「emoiton」。文字通り、音楽にかける情熱が詰まった作品となった。注目すべきは、アルバム用の新曲6曲の作詞を、彼女自身が手がけていること。今回が、初めての作詞にも関わらず、スタッフが驚くほどのクオリティの高さになったという。
軽快なポップス、激しいロック、スタイリッシュなEDMと、サウンド的にもバラエティ豊か。ボーカルやビジュアルでは、大人っぽさを演出し、新たな寿美菜子を見せつけるアルバムとなった!


ジャケット写真は、伊豆大島で撮影しました


──ニューアルバムのジャケットは、シックな感じですね。

寿 3枚目のアルバムですし、私も大人の年齢になってきたということで、こういうデザインになりました。アートディレクターの松田剛さんには、デビューシングルの頃から7年以上、お世話になっていて、今回は少し変わったことをやろうということで、伊豆大島で撮影してきました。初回生産限定盤の方は背景が真っ黒なんですけど、実は海なんです。

──手にしている花は、なんていう花なんですか?

寿 「グロリオサ」というお花で、英語では「Flame Lily(炎のユリ)」という名前なんです。ジャケット写真は、躍動感のある、エモーションを感じられるものにしたいということで、炎みたいな花を持っている私にしたいと、松田さんが提案してくださって。

──初回生産限定盤の写真は、まるで火の粉が飛んでいるようです。

寿 そうなんです。グロリオサではないんですが、赤い花びらを飛ばして撮影したんです。花吹雪が炎のようですよね。

──黒の衣装も大人っぽいです。

寿 今までのジャケットで、黒を着て撮ったものはなくて。しかも、今回は衣裳さんが面白い方で、黒のヴィンテージドレスを用意してくださったんですが、「後ろ前に着たほうがかわいいかも」って(笑)。服も背景も、日本ではないような空気感が出ていると思います。

──通常盤のジャケットの背景も、海なのでしょうか?

寿 これは砂漠なんです。日本唯一の砂漠と言われる“裏砂漠”という一帯があって、三原山から飛んで来た黒い火山岩で覆われているんですね。そこを背景にして、壮大な写真が撮れました。でも、開けている場所なので、風が強くて寒くて。髪の毛が飛ばされて、偶然、こういう七三分けみたいな髪型になっちゃったんです(笑)。

──あえてスタイリングしたのではなく、自然の産物なんですね。

寿 そうなんです。飛ばされては手で直しながら撮影して、このショットが生まれました。しかも今回はフィルムで撮っていただいているので、なおさら貴重な1枚になりました。

──アルバムタイトル通りの、エモーショナルな写真になっていると思います。

寿 撮影した時はまだアルバムタイトルは決定していなかったんですけど、今回のアルバムは最初から「エモーション」がキーワードになっていて。楽曲も作詞もビジュアルも、それに沿って制作していきました。初回生産限定盤には写真集が付いているんですが、叫んでいる姿が写っていたり、写真集用の詩を私が書き下ろしたりして、それもひとつの「エモーション」になっているかなと思います。

──歌詞とは違う、寿さんの「詩」が、写真集には載っているんですね?

寿 はい。伊豆大島で写真撮影していただきながら、これにどういう詩を添えようかなって考えて。現地で感じたことを言葉にしていきました。

──「エモーション」というキーワードは、そもそもどうやって生まれたんですか?

寿 今回のアルバムには、「black hole」(2015年4月8日リリース)以降のシングルが収録されているんですけど、この曲は2ndアルバム「Tick」の世界観を超えた、激しいロックになっていて。ここでまた新たな道が作られたんです。それ以降のシングルは、1曲1曲がさらに濃厚になっていったので、アルバムの新曲はストレートに感情を表現できる曲にしたいなと思って。そこから「エモーション」というキーワードが生まれて、さらに新曲では感情をより表に出すために、自分で作詞をしたいですと、ディレクターさんにお願いしたんです。

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