“爽やかさ”“ゆるさ”で作品を彩る! TVアニメ「ゆるキャン△」主題歌を歌う亜咲花&佐々木恵梨Wインタビュー
AT-X、TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11にて好評放送中のTVアニメ「ゆるキャン△」(原作:あfろ/芳文社・まんがタイムきららフォワード)。山梨県を舞台に、女子高校生たちがキャンプをしたり日常生活を送る様子をゆるやかに描く本作は、キャラクターが織りなす雰囲気や詳細なキャンプ描写、美麗な風景はもちろんのこと、作品を彩る主題歌も魅力だ。
今回は1月24日の主題歌CDリリースを記念して、オープニングテーマ「SHINY DAYS」を歌う亜咲花(あさか)さんと、エンディングテーマ「ふゆびより」を歌う佐々木恵梨さんにインタビュー。楽曲の聴きどころやMusic Video撮影の裏話、キャンプについてなどいろいろお話をうかがった。
ドッキリで知らされた自身初のオープニングテーマ
――亜咲花さんはTVアニメのオープニングを歌うのは初めてですよね。話をいただいた時の感想をお聞かせ下さい。
亜咲花 実はスタッフさんにドッキリをしかけられたんです。手紙を渡されたので読んだら「いつも応援しています」と書いてあって、ファンレターなのかと思ったら「亜咲花さんにお知らせがあります」と。そして次のページに「『ゆるキャン△』のオープニングが決まりました」とあって大号泣でした。カメラも回っていて、すごく手の込んだドッキリだったんですよ(笑)。
――カメラが回っていたということは、今後どこかで見られるのですか?
亜咲花 ほかにもいろいろとドッキリをしかけられているので、いつかドッキリ集のようなものが流れるのかなって思います(笑)。
佐々木 見たい!(笑)
――それは楽しみです! 佐々木さんはどうでしたか?
佐々木 私はさらっとLINEか何かで(笑)。「キャンプのアニメの曲を歌うのが決まりそうです」「はーい。それでは曲を書いてみたいです」みたいな感じで。その時点では原作を読んだことがなかったので、作品のタイトルを聞いてネットで調べて、キャンプのイメージから曲を作りました。そして、「やるならこれを歌いたい」と送ったら、エンディングに採用されました。
――曲は自分から提案したのですね。では、それぞれの楽曲についてお聞きします。まずはオープニングテーマ「SHINY DAYS」はどのような曲でしょうか?
亜咲花 80年代の洋楽を思い出させるような曲です。「きらら」作品は声優さんが歌うこともあり、かわいい曲が多いと思うんです。でも、今回はかわいさだけにとらわれず、爽やかさやかっこよさといった亜咲花節も入れています。かっこよさを軸にして筋を通している感じですね。
――確かにかなり爽やかで作品のイメージに合いますね。レコーディングはいかがでしたか?
亜咲花 1stから3rdシングルはロックやEDMなどかっこいい曲が多かったので、今回は新たな引き出し、新たな亜咲花をお聴かせできるんじゃないかなと思いながら歌いました。
――もともとはどのような曲が得意なのですか?
亜咲花 ロックですね。
佐々木 帰国子女なのでR&Bが得意という噂を聴いたんですけど(笑)。
亜咲花 どこでそんな噂を(笑)。この曲にもところどころ英語が入っていて、洋楽テイストを入れつつかっこよさも入れている感じです(笑)。
――エンディングテーマ「ふゆびより」は先ほどおっしゃっていたように佐々木さんご自身が作詞・作曲しています。どのようなイメージで作られたのでしょうか?
佐々木 本当に「ゆるいキャンプ」というイメージだけで、キャンプ場や山の上とかを想像しながら書きました。歌詞も深く考えずにばーっと書いて、仮歌を録って送ったんです。それを聴いた京極(義昭)監督が「このままでいきましょう」「なにも言っていないのに、なんでイメージがわかったんですか? エスパーなんですか?」と言ってくださって。
――タイトルとちょっと調べたイメージでふくらませたら、監督のイメージ通りだったと。それは嬉しいですね。
佐々木 嬉しかったですね。歌詞で言えば、「吐く息が弾む」といった描写はアニメの第1話にあって、コンテをはめた段階で見せてもらったら「すごい奇跡。シンクロしてる!」という感じでした。もちろんフル尺を作るにあたり、その後きちんと原作を読み込んで、歌詞やアレンジを完成させました。
――実際のレコーディングで歌った時に気をつけた点はありますか?
佐々木 “ゆるく、ピースフルに”ということだけですね(笑)。
――佐々木さんは“ヒーラーソングライター”として活動していますからね。
佐々木 普段からゆるゆる生きています(笑)。後で聞いたんですが、エンディングを誰にしようかという会議で「ゆるいと言えば佐々木だよね」という話があったそうなんですよ。
――そんなにゆるいんですか?
亜咲花 ほんわかしたイメージはあります。(京都のはんなりした口調で)「ほんま~?」「へ~、そうなん?」みたいな。
佐々木 京都に住んでいたこともあるけど(出身は福岡県)、そんなコテコテじゃないよ!(笑)
亜咲花 そういうほんわかした方というイメージなので、あながち間違いじゃないと思います(笑)。
佐々木 ゆるくマイペースに生きるのを心がけていますからね(笑)。
――各楽曲で特に聴いてもらいたいポイントを教えてください。
亜咲花 「SHINY DAYS」はサビですね。今まで踏み出せなかった一歩を踏み出したり、日頃の生活の中にある感謝といったメッセージ性があり、「みんなで一緒に未来を目指していこう!」という前向きな歌詞になっているのでオススメです。
佐々木 「ふゆびより」は、落ちサビにシンセで朝日が登るような感じを入れていたりとか、2番のサビ前のギターが星を表していたりとか、そういう細部のこだわりもぜひ聴いてもらいたいです。あと、京極監督は1番の「止まることもなく歩き続けていたの」というところに共感すると言ってくださいました。「(自分も)よくがんばってきたよな、と思って癒される」と。そう言っていただけてよかったなって。
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