鈴木みのりがソロデビュー。「FEELING AROUND」には、みのりんごの笑顔が詰まっている!
「マクロスΔ」のフレイア・ヴィオン役で声優としてデビューを果たした鈴木みのり。戦術音楽ユニット「ワルキューレ」のメンバーとして、作品世界を飛び出して、東名阪のZeppツアーや、横浜アリーナ2daysを大成功に導いてきた。
そんな彼女が、いよいよソロデビュー。TVアニメ「ラーメン大好き小泉さん」のオープニングテーマ「FEELING AROUND」をリリースする。ポップに弾けるこの曲を、笑顔いっぱいに歌う姿には、フレイアとは違う、鈴木みのりとしての魅力が。また、カップリング曲では、初の作詞にチャレンジした。
「マクロスΔ」のオーディションに受かった時は、号泣でした
──デビュー前のことからお話をうかがっていきたいと思います。「みのりんご」という愛称は、子供の頃につけられたのだそうですね?
鈴木 小学4年生か5年生の頃に、友達から付けられました。その後、クラスの中で、自分のサインを作って、交換し合うのが流行ったんです。その時に母が「みのりんご」のサインを考えてくれて、それを今も使っています。サインをどうしようと思った時に、ちょうどいいものがあった! と思って(笑)。
──「みのりんご」の愛称だけでなくサインも、子供の頃からあったものだったんですね。「マクロスΔ」のフレイアは、りんごと深い関わりのあるキャラでしたが、それは偶然の一致ということですか?
鈴木 はい。「マクロスΔ」のオーディションの時、「りんご」というキーワードがあって、ラッキー! と思いました(笑)。
──サインを考えていた小学生時代は、声優や歌手になりたいとは思ってなかったんですか?
鈴木 いえ、その頃から思い始めていました。学芸会でお芝居をしたり、歌を歌ったり、国語の授業の朗読も大好きでしたし、ちょうどその頃、水樹奈々さんが大晦日の紅白歌合戦に初出演したんです。声優さんになれば、お芝居も歌もできるんだと思って、「なりたいな」って漠然と考えるようになりました。
──「なりたい」という思いを、具体的な行動に移したのは、いつ頃だったんですか?
鈴木 高校1年生の時です。まずは声優の勉強をするためのお金を、アルバイトして貯めました。それで、高2の1年間、東京の学校に通って、その間に「マクロスΔ」の歌姫オーディションを受けたんです。
──それでいきなり、約8000人の中から選ばれたのだから、すごいです。
鈴木 グランプリだと聞いた時は、号泣でした。歌うこともフレイアを演じることも、すごく楽しかったので、オーディションは悔いなく終われて、すっきりしていたんですけど、「まさか」と思いました。楽しんでやったことが、伝わったのかなと思って、うれしかったです。
──なぜ選ばれたのか、その後、教えてもらいましたか?
鈴木 河森正治監督は、「演じている姿や歌っている姿が、フレイアと重なった」とおっしゃっていました。だから、上手い下手ではなく、私とフレイアにマッチングする何かがあったのかなと思いました。
──「マクロス」シリーズでデビューすることについて、どう思いましたか?
鈴木 「マクロスF」が大好きだったので、「マクロス」シリーズがどれほど大きな作品なのかはわかっていて、その次の作品の歌姫を、私がやれるのかどうか不安はありました。でも、新しい世界に飛びこめるんだという期待感の方が大きくて。お仕事は、最初からすごく楽しかったですね。「悩んでいても、しょうがない」って思うタイプなんです。
──性格的にも、フレイアと重なる部分が多いような気がします。
鈴木 オーディションの時から、似ていないところがないと思えるくらい、フレイアを近くに感じていました。それは今も変わらないんですけど、アフレコをしていた頃は、私の一番の理解者みたいな存在で、心の支えになっていました。
──フレイアに助けられたことがあったということですか?
鈴木 自分が悩んでいる時に、フレイアも作品の中で悩んでいる、というふうに、気持ちがシンクロすることがよくあったんです。ストーリーはどんどん前に進んでいくので、私よりも早くフレイアは、悩みを克服していくんですね。それに引っ張られて、私も前向きにがんばろうと思うことができたんです。
──フレイアは、方言を使う子だったじゃないですか。しゃべり方に特徴があるということは、新人としてはやりやすかったのではないですか?
鈴木 そうですね。フレイアの方言は、オーディションの時に、「特に指定がないので、好きに演じてみてください」と言われたんです。台本を読んだら、私の地元の三河弁でいけると思って、思うままに演じました。それで、受かったので、そのまま三河弁風ななまりのキャラクターになったんです。もしオーディションで、「この地方の方言で」と指定されていたら、とまどってしまったと思います。
──みのりさんが演じたからこそ、フレイアはああいうなまりになったんですね。
鈴木 私がゼロから作っていくことになって、逆に難しさを感じました。でも、本番でも私の好きなようにやらせていただけて、うれしかったです。任せていただけたのだから、新人として、思いっきり挑戦していけばいいんだと、気持ちが楽になりました。
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