相坂優歌が1stアルバムをリリース。アルバムMV曲は、大森靖子の楽曲提供によるガーリーなロック「瞬間最大me」

相坂くんこと、声優・アーティストの相坂優歌が1stアルバムをリリースする。「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」という、ちょっと変わったタイトルには、「何にも染まらず、そのままの自分でいてほしい」という彼女の思いがこめられているという。
大森靖子の作詞作曲によるアルバムMV曲「瞬間最大me」をはじめ、ALI PROJECT、Another Infinityといった、彼女がリスペクトするアーティストが新たに楽曲を提供。また、劇場版アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道」の挿入歌「今はここに」も収録した注目の1枚だ。


アルバムMV曲「瞬間最大me」は、大森靖子さんが書き下ろしてくださいました


──「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」というアルバムタイトルは、かなり個性的ですね。

相坂 「何にも染まらず、そのままの自分でいてほしい」という、私がいつも願っていることを、「君の心は青く香るまま」という言葉に置き換えてみました。最初は「屋上の真ん中 で」という言葉は入ってなかったんですけど、風景をイメージできるようなタイトルにしたいなと思って、加えてみました。そして、ちょっと変わったところに1文字スペースが入っています(笑)。

──1行詩のようで、たしかに風景をイメージできます。

相坂 青空の下で気持ちよさそうに風を感じているのか、思い詰めてじっと立っているのか、自由に受け取っていただけたらうれしいです。どちらにしても、広々とした場所にひとりでいる時は、何にも染まってない自分でいられると思うんです。

──「透明な夜空」でアーティストデビューしたのが、2016年1月27日なので、アルバムには相坂さんの2年の軌跡が詰まっていることになります。

相坂 「透明な夜空」は、大切なデビュー曲ということで、アルバムの中の置きどころにこだわりました。1曲目の「瞬間最大me」で新しい私を感じていただいて、そこからの2曲目に「透明な夜空」を持ってきて、「やっぱり、これだよね」と思っていただきたいなと。

──さらに3曲目が2ndシングルの「セルリアンスカッシュ」で、アルバムの序盤は、とても華々しくなりましたね。

相坂 曲順は、ディレクターさんと話し合って決めていきました。かなり私の希望を汲んでいただいた構成になっています。

──とてもいい流れになっていると思います。7曲目の「Look back」から、「Dependence」「Impulse」と、シングルのカップリング曲が中盤に連続で並んでいるのも、相坂さんのCDをずっと聴いてきたファンには、感慨深いのではないかと思いました。

相坂 この3曲は、独特の世界観を持っているので、切り離して収録するよりは、まとめたほうがいいと思いました。どれも鴇沢直さんの作曲で、ドラマチックな世界を感じていただきたいと思います。

──全12曲を収録して、シングル曲とそのカップリング曲が3曲ずつなので、残りの6曲が新曲ということになります。

相坂 全体として、バランスのいいアルバムにできたと思っています。アルバムの新曲は、いろいろな方に書き下ろしていただいて、個性豊かな曲ばかりになりました。

──1曲目の「瞬間最大me」は、大森靖子さんの作詞・作曲です。この曲はアルバムのMV曲ですね。

相坂 はい。大森さんの曲は普段から聴いていて、大好きなんです。歌詞は、せっぱ詰まった感情が描かれているんですけど、メロディはポップで、その2つが合わさることでできあがる大森ワールドには、ずっと憧れていました。「瞬間最大me」も、かわいらしさと不穏さが入り混じった、素敵な曲になりました。

──僕ら男性から見ると、女子ならではの世界観がある曲だと思いました。

相坂 そうかもしれないですね。女子はいろいろな側面がありますから。かわいい部分も、もちろんありますけど、心の奥はもしかしたら男性よりも恐いかもしれません(笑)。「瞬間最大me」も、「ピンクのサイダーみ」という、私からは出てこないような、かわいらしい言葉があったかと思えば、「遺体になる前に会いたい」という言葉もあって、さすが大森さんです。

──大森さんご本人の印象は、いかがでしたか?

相坂 とにかくかわいかったです。私も、ファンのみなさんと同じように「せいこちゃん」とお呼びしているんですけど、まさに「せいこちゃん」が目の前にいるなという感じでした。お話しすると、物事に対する着眼点が違って、深い方だなと思いました。

──「私はアニメみたいになりたい」とか、「私はアニメみたいになれない」という歌詞もあって、面白かったです。

相坂 私が声優であることを汲んで、書いてくださったんだと思います。大森さんはロックの世界の人で、アニメや声優とはフィールドが違うからこそ、表現がストレートになったんじゃないかと。私も、面白いなと思った部分です。

──「瞬間最大me」というタイトルについて、相坂さんはどう感じていますか?

相坂 直接大森さんにうかがう機会はなかったんですけど、生きてきた中で、今の瞬間が一番という意味なのかな? と思いました。歌詞の中に「旬がすぎて落ちてしまっても」という部分があるんですけど、やがてそうなったとしても、今は最高潮なのだから悔いはない、自分が選んだ道なのだから後悔しないということなのかなと。これはあくまでも私個人の解釈なので、受け取る皆さんにはこれに拘らず自由に解釈していただきたいです。

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