引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯ら新キャストが揃い踏み! 「HUGっと!プリキュア」&「映画プリキュアスーパースターズ!」合同会見レポート

2月4日から始まるTVアニメ「プリキュア」の新シリーズ「HUGっと!プリキュア」と、3月17日より全国公開となる「映画プリキュアスーパースターズ!」の合同会見が、2月1日に行われ、「HUGっと!プリキュア」のレギュラー声優であるキュアエール(野乃はな)役の引坂理絵さん、キュアアンジュ(薬師寺さあや)役の本泉莉奈さん、キュアエトワール(輝木ほまれ)役の小倉唯さん、そして「映画プリキュアスーパースターズ!」からゲスト声優としてウソバーッカ役の北村一輝さん、クローバー役の小野賢章さんが登壇した。なお、この2月1日は日本記念日協会の公認で「プリキュアの日」として制定されることとなった。


今回の合同会見は、まず2018年が「プリキュア」シリーズ誕生から15周年とのことで、特別映像(https://www.youtube.com/watch?v=L8RgxkgsmEw)の上映からスタート。この映像の意図について、東映アニメーションの鷲尾天プロデューサーは、2004年放送開始の第1作目「ふたりはプリキュア」を見ていた世代の女性たちに向けたものと説明した。この映像は現在、池袋駅構内で上映されており、都内6ヶ所で掲示された巨大なポスターの前で足を止める女性も多いのだという。今後は、この“プリキュア世代”に向けた展開も積極的に行っていくとのこと。鷲尾プロデューサーは「今の子どもたち、そして未来のレディーたちに向けての作品として、今後展開していきたいと思います」と所信を表明していた。

続けて、「HUGっと!プリキュア」と「映画プリキュアスーパースターズ!」について、ABCアニメーションの梅田和沙プロデューサーが「HUGっと!プリキュア」に登場する不思議な赤ちゃん「はぐたん」(のぬいぐるみ)を抱きかかえながら説明。「HUGっと!プリキュア」は“子どもを守るお母さんとしてのプリキュア”を描く作品であり、「赤ちゃんというのは、未来の象徴。仲間との友情、勇気、明日への希望を持って、立ち向かい乗り越えていく。そうやって積み重なっていく明日の先に、よりよい未来、無限大の可能性が広がっているといったメッセージを「プリキュア」の活躍を通じて、お子様たちにお届けできたら」と、梅田プロデューサーは語る。

また、「映画プリキュアスーパースターズ!」について、シリーズ直近3世代のプリキュアが登場するということにちなみ、映画のポイントが“3つ”紹介された。一つ目は、映画のテーマが“約束”であること。“約束”がいかに大切な行為か、そして気持ちと行動が現実を変えていく力がある、ということを、作品を通じて描いていくという。二つ目のポイントは、作品のモチーフである“クローバー”について。クローバーの三つ葉が3世代のプリキュアを表すと共に、先にも挙げた“約束”、そして“復讐”“幸せ”といったクローバーの花言葉はすべて物語の要素として映画に盛り込まれているとのことだった。プリキュア映画ではおなじみのアイテム「ミラクルライト」も、今作はクローバーの意匠となっている。そして、3つめのポイントとして挙げられたのが、アイルランド文化。本作は世界観の一部や美術設定にアイルランド文化を取り入れているということで、子どもと一緒に観に来た保護者にはそういった作り込みにも目を向けて楽しんでもらえれば、と話していた。

プロデューサー陣からバトンを渡される形で登場したのは、「HUGっと!プリキュア」のレギュラー声優である引坂理絵さん、本泉莉奈さん、小倉唯さん。それぞれが挨拶をした後、会場からの質疑応答に答えていく。アフレコの思い出を聞かれた際には、みんなで息を合わせるために行っている手を振る仕草がまるでダチョウ倶楽部のようだと明かし、笑いを誘う。また、本作のバトルシーンの見どころについては、「原点回帰というか、拳を使って戦うというのがアツいポイントです」(引坂)と語っていた。

キュアエール(野乃はな)役の引坂理絵さん

キュアアンジュ(薬師寺さあや)役の本泉莉奈さん

キュアエトワール(輝木ほまれ)役の小倉唯さん


そして、合同会見は第2部へと移行。「映画プリキュアスーパースターズ!」に登場する直近3世代「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」「HUGっと!プリキュア」に登場する12人のプリキュアたちによる、「プリキュアSHOW」から幕を開ける。第2部では「HUGっと!プリキュア」のレギュラーキャストに加え、北村一樹さんと小野賢章さんが登場。特に、今作が声優初挑戦となる北村さんは12人ものプリキュアに囲まれ、彼女たちの真っ直ぐな瞳に「いちいちキュンキュンしちゃう」と照れくさそうにしていた。普段は俳優として活躍する北村さんだが、アニメの収録に臨んだ感想を聞かれた際には、「発見というか、面白かったのが『振り向く時の声をお願いします』と言われたこと。どんな声を出すんだろう?と思って、色々と試させていただきましたが、すごく新鮮で面白かったですね」と、アニメ独特の演技に興味を示していた。

ウソバーッカ役の北村一輝さん

クローバー役の小野賢章さん


また、質疑応答にて、記者から「映画のテーマ“約束”にちなんで、この場を借りて約束したいことは?」という無茶振りの質問が飛ぶと、一同は大いに困惑。「できることとして、『HUGっと!プリキュア』を楽しい作品にすることを約束します!」(引坂)、「映画を全力で盛り上げていくことを約束します」(小野)とキレイにまとめて、この難局を乗り切ったのだった(?)。

こうして合同会見は終了。しかし、「プリキュア」15周年は始まったばかり。冒頭で鷲尾プロデューサーが話すように、今後のさらなる展開にも期待したいところだ。「アキバ総研」では引坂理絵さん、本泉莉奈さん、小倉唯さんの「HUGっと!プリキュア」レギュラーキャスト3人が新プリキュアにかける思いを語ったインタビュー記事や、北村一輝さん、小野賢章さん、それぞれの「映画プリキュアスーパースターズ!」についてのインタビュー記事も後日公開予定なので、あわせて楽しみにしてほしい。

(取材・文・撮影/須賀原みち)

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