これが中島愛の本気! 新曲がどっさり詰まったニューアルバム「Curiosity」

2017年2月に音楽活動に復帰した中島愛。それから1年、いよいよニューアルバムがリリースされる。タイトルの「Curiosity」は、彼女の揺るがない音楽への好奇心そのもの。全12曲のうち、9曲が新曲という聴き応えのある1枚となった!


「私の声が聞こえてくるアルバム」が、今回のコンセプトです


──ニューアルバム「Curiosity」は、田村充義さんをプロデューサーに迎えての作品になりました。小泉今日子さんやポルノグラフィティといった、有名アーティストを手がけてきた方ですね。

中島 田村さんとの出会いは、私にとってはサプライズでした。去年の5月に、小泉今日子さんのベストアルバム「コイズミクロニクル~コンプリートシングルベスト 1982-2017~」がリリースされて、田村さんのディレクター視点のインタビューを読んでいたんですが、同タイミングでスタッフさんから、次のアルバムのプロデューサーとして田村さんの名前があがったんです。私は80年代の歌謡曲が大好きですし、田村さんのようにコンセプチュアルに楽曲制作してくださるプロデューサーさんって素敵だなと思っていたので、願ったり叶ったりでした。

──田村さんのインタビューに触発されていたことを、スタッフさんに伝えたりはしていなかったんですか?

中島 はい。誰にも言ってませんでした。ちょうどスタッフさんとのミーティングの前日に、ブログに「コイズミクロニクル」の感想を書いていて。本当に偶然の一致だったんです。これはご縁だなって思いました。

──田村さんとは、どういうふうにアルバム制作を始めていったんですか?

中島 最初のミーティングの時に、「私(中島愛)の声が聞こえてくるアルバムにしたい」とおっしゃってくださいました。私が声優をやっているということもあったと思うんですけど、「声」がアルバムのテーマになっていったんです。今までの私はどちらかと言うと、声も楽曲も一部という感覚でやっていたので、そのお言葉はちょっと意外で。今回は、私の声が軸になっていくんだなと、最初から感じました。

──今までのアルバムとは、コンセプトが違うと?

中島 2ndアルバム「Be With You」と3rdアルバム「Thank You」は、音楽性や楽曲のスタイルを重視して作っていたので、1stアルバム「I love you」の頃に戻った印象がありました。

──中島さんは、アーティスト活動を続けていく中で、どんどんリスナーとしてのマニアックな一面が出てきた印象がありました。ということは、今回は原点回帰的なアルバムになったということですか?


中島 はい、そう言っても過言ではない気がします。

──アルバムを通して聴いた印象としては、ひとつの音楽性に固まらない作品だと感じました。「Curiosity」(好奇心)というタイトル通りの1枚だなと。

中島 田村さんとミーティングする中で、「新しい歌を歌いたい、新しい人と出会いたいという好奇心を、ずっと持ち続けていたことが、復帰に繋がったんじゃないか」という話が出て、そこから「Curiosity」というアルバムタイトルが決まったんです。「好奇心」というのはとても広いテーマなので、ジャンルを問わずワクワクできる曲なら何でもOKと。今までやったことがなくて、楽しい曲を歌おうというゆるい縛りの中で、楽曲を集めていくことになりました。

──多彩な作家陣が楽曲を書いていて、しかも今までの中島さんにはなかった曲が集まったと思います。

中島 田村さんと話し合いながら、どの作家さんにオファーするか決めていきました。田村さんが名前をあげてくださった方と、私からお願いしたいと思った方が半々くらいですね。おかげで私の想像にはなかったタイプの曲と出会うことができました。

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