みんなの笑顔が虹となり武道館制圧!「東山奈央 1st LIVE “Rainbow” at 日本武道館」ライブレポート!

声優デビューから8年、そして2017年2月1日のアーティストデビューから丸1年を迎えた東山奈央さん。その彼女が、待望のファーストライブ「東山奈央 1st LIVE “Rainbow” at 日本武道館」を、2月3日(土)に開催した。


日本武道館という大舞台で見せたのはアーティストとしての実力を存分に発揮した歌声とキレッキレのダンス、MCでの人懐っこい姿。カッコよさとかわいさ、演技力を土台にした表現、みんなと楽しみたい気持ちと支えてくれた人たちへの感謝、この舞台に一緒に立った大切なあの子……そんな東山奈央のすべてが詰まった最高のステージとなった。

また、今回のライブでは物販のペンライト(虹のペンライト)が演出に合わせて自動で色の変わる仕様になっており(自分で色を変えることも可能)、会場全体が一体となってライブを作り上げていた。

力強く伸びやかな歌声が武道館に響き渡る

センターステージにスポットライトが灯り、東山さんがメインステージからゆっくりと花道を進んでいき……そこに置かれたマイクを手に美しい歌声で、アーティスト東山奈央の武道館公演は幕を開けた。

オープニングナンバー「君と僕のシンフォニー」でいきなり会場を埋め尽くした観客を魅了したのは、彼女の美しくも力強い歌声だ。声優として幾多の役を演じ、キャラクターソングでも抜群の歌唱力を見せていた彼女。それに今度は東山奈央個人としての表現力をプラスして、武道館という舞台でさらなる輝きを放つ。白のトップスに虹色のスカートという衣装に身を包み、跳びはねるように躍動していった。

続く「True Destiny」でステージを左右に走り観客に手を振ると、歌詞と名前をかけた「なお!」のコールも全開。生バンドの演奏に負けない芯のある歌声も印象的で、跳ねるようなステップと相まって、その小さな体がステージでは大きくオーラをまとって見える。

MCでは感無量な表情を浮かべ「こんな景色が見られるなんて思っていなかったです」と少し言葉を詰まらせた東山さん。声優としてさまざまなイベントやライブに出演してきた彼女だが、意外にも武道館のステージに立つのは初めてなのだとか。

「Bright Heart」ではステージ後方が自動的に階段となる仕掛けもあり、階段を登って爽やかな歌声を届けていく。「Day by Day」ではスクリーンに流れる映像に合わせてステージを散歩。「せーの!」と合図すると、会場みんなによる「Day by Day」の合唱も響き渡った。

学生時代に合唱部だった東山さんはみんなで歌うのが大好きとのことで、「楽しいね!」と本当に嬉しそう。「今日は人生のお祭りだと感じています」と笑顔を浮かべ、キャラクターではなく自分ひとりのライブにこんなに集まってくれたことがありがたいと気持ちを語った。

さらに、「グッバイ・アンブレラ」では虹色の傘を持ったダンサーが彩りをそえる。東山さんのクルッと回る動きは軸がしっかりしていて、ふわりとスカートが広がるのがとてもきれい。そのままポップな「ガラクタフルワールド」を披露し、ちょっと甘えるような声やピンと突き抜ける声など、かわいさの中にもさまざまな色を見せていた。

キレのあるダンスでスタイリッシュなステージ

6人のダンサーによる華麗なパフォーマンスをはさみ、ここからはダンスセクションだ。白と黒のスタイリッシュな格好に着替え、まずはEDMなナンバー「StarLight」を披露。指先まで気持ちの入ったキレのあるダンスはクールでかっこいい。表情や目線も先ほどまでとは違った大人っぽさを見せ、こんな東山さんの姿もあるのかと見惚れてしまうほど。

そのいっぽうで、みんなに声を求める時は人懐っこい東山さんの顔に戻り、そのギャップも魅力的。MCではクールなステージについて「ドヤー!」と笑いながらアピールすると、ダンサーに自分自身を含め7人で“レインボーダンサーズ”だと紹介。全員が異なる色を身に着けて虹を作っていたのもポイントだ。

ダイナミックなダンスに加えて大人っぽい低音の響きを披露したのは「My Way」。さらに、続く「I WILL」は宇宙を感じさせる広がりと浮遊感があり、その中でみせるダンスは速さとキレがより鋭さを増す。一段と伸びやかなで気合の入ったロングトーンも心に残るものだった。

「大人っぽいダンスにも挑戦してみました」と語る東山さんは、声優になる前にダンスを10年ぐらいやっていたという。高校生だった当時はとにかく踊るのが楽しくて、声優が出演したフェスのDVDを見て振り付けを完全にコピーしていたそうだ。初心に戻るためにそのDVDを見直したら今でも自然と踊れたと笑う。そんな大好きなダンスをこれからもいっぱいやっていきたいと意気込みも口にしていた。


ダンスパートのラストは「オトメイロ」。和風なメロディにのせて会場みんなで「あいや あいや あいやいやささ」の掛け声が飛び、お祭り騒ぎのステージに。ダンスも先ほどとはまた違った優雅さや、盆踊りをほうふつとさせるような楽しくはしゃぎまくる姿を見せてくれた。

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