i☆Risインタビュー! ニューシングル「Memorial」に込めた思い──そしてi☆Risの思う、イイ男とは?

テレビアニメ「アイドルタイムプリパラ」第4クールOPテーマ曲で、i☆Ris 15枚目のシングル「Memorial」が完成した。これまで「プリパラ」と一緒に歩んできたと言っても過言ではないi☆Risだが、楽曲もまたこれまでともに歩んできた道のりを歌ったような内容となっており、感動的な1枚となっている。この楽曲に込めた意味やメッセージを、メンバーにたっぷり聞いた。


歴代OPが並ぶ、「エモい」ジャケット!


──最近は、6人なかなか揃うことがないそうですが、たとえば今回のように取材でメンバー6人が揃う日の朝というのは、それぞれどんなテンションなんですか?

一同 ……。

若井友希(以下、若井) 何でもない、ですよ?

──「みんなに会える!」みたいなのは、ないんですか?

山北早紀(以下、山北) ないっす。

芹澤優(以下、芹澤) 全然ない。

一同 あはははは(笑)。

若井 だって家族と会えるような感じだから。おうちに帰るときに、「家族に会える!」って思わないじゃないですか。それと一緒です。

芹澤 うん。無味!って感じ(笑)。

澁谷梓希(以下、澁谷) でも、私はかまってもらってるから、みんなと会うのは楽しみですよ。今日も開口一番、見て!見てー!ってメンバーにからみにいったので。迷惑がっているだろうと思いつつもグイグイ行く、みたいな。でもそれで笑ってくれたら幸せになるからいいやって。私、単純バカ野郎なので(笑)。

──久保田さんはいかがですか?

久保田未夢(以下、久保田) 私、ですか!?

芹澤 一番“無”じゃないですかね。「入り」したことすら気づかれないですから(笑)。

久保田 他の現場に行く時は、やっぱりちょっと気合い入れていかなきゃいけないなって気もするんですが、そういう気持ちもなく、素で行っても受け止めてくれるのでありがたいと思っています。

──ツアーが始まれば、イヤでも一緒にいますからね。

澁谷 (嬉しそうに)そうなんですよ! 楽しみ。

──さて、「アイドルタイムプリパラ」のOPテーマ「Memorial」がリリースされましたが、CDのジャケットからして、エモいですよね。

澁谷 歴代OPテーマのジャケットたちが、ズラッと並んでるんですよ。

──気になったのは、CD only盤の山北さんの吹き出しが、何か怒ってる風なんですよね(笑)。

山北 これ、不服なんですよ! みんなタイトルとか星とかハートが付いているのに、山さんだけ爆発してるんです!

──じゃあ、ここに言葉を入れるとしたら?

山北 「わ~お。」とかですかね。

──(笑)。

山北 でも、友希ちゃんの表情も地味にウケるよねって、さっき話題になっていました。

若井 ちょっとネジが外れてる感じなんですかね?(笑)

芹澤 この写真を撮ってるときに、カメラマンさんから「満面の笑みで、歯を出して笑って」と言われていたんですよ。なのにひとりだけ、はぁ~って顔してて、何でそうなった?って(笑)。

若井 何でこの表情をしていたのか、私も覚えてないんだよね(笑)。

──しかもこの星が絶妙なんですよね。

茜屋日海夏(以下、茜屋) おバカみたい(笑)。

若井 バカみたいな表情をしています(笑)。

「Memorial」は卒業生から在校生に送るような曲

──「アイドルタイムプリパラ」OPテーマをi☆Risが歌っているというところで、大変話題になっています。みなさんにとっても思い入れの強い作品のタイアップだと思いますが、まず表題曲の「Memorial」に込めた思いを教えていただこうかなと。

山北 「プリパラ」自体が終わるわけではないんですけど、i☆Risとしてはひと区切りな感じがあって、旅立ちの日に卒業生から在校生に送るような感覚があるんです。なので、これからのアイドルたちに向けて歌う曲なのかなって思いました。でも、そんなに特別な気持ちを込めたというわけではなく、これまでたくさん「プリパラ」のOPテーマを歌わせてもらってきて、キャラクターと一緒にi☆Risも自分自身も成長してきたので、今の自分のありのまま、素直な気持ちで歌ったら、その気持ちが自然と乗ったような感じがします。

芹澤 この歌を聴いてくれるみんなに「寂しくないよ」って言いたいなって思います。いろんな発表があって、ファンのみんなからもいろんな反応があったんです。「寂しい」と言っている方もたくさんいたんですけど、「寂しくないよ、一緒にいるよ」っていうのを、この曲を聴いて感じていただけたらなってすごく思います。〈どんな未来が来ても/想い出は胸の中/キラキラきらめいているよ〉っていう一番のサビからも、「ちょっと寂しいけど、大丈夫だよ。これからもプリパラはそばにいるよ」っていうのを感じてもらえると思います。


茜屋 この曲は、最初に「プリパラ」のタイアップで歌った「Make it!」と同じ作詞家さんと作曲家さんが作ってくださった楽曲なんですけど、歌詞の中にも「Make it!」の頃を彷彿させる歌詞が入っているんです。その頃からいろんな人の愛が「プリパラ」には詰まっていて、そこからこの「Memorial」という曲は生まれたと思うんです。アニメでももう流れているんですけど、いつも素敵な画を音楽に合わせてくださるスタッフさん、「アイドルタイムプリパラ」に出ているキャストの皆さん、そしてもちろんこの曲を聴いてくだっているファンの皆さん……本当にたくさんの人の愛が詰まって生まれた楽曲なので、たくさんの人の愛を感じながら、これからも輝き続ける夢を感じるワクワクした気持ち、素直な気持ちをストレートに歌わせてもらいました。

若井 「Memorial」というタイトル通り、曲のテーマがしっかりしていたので、歌詞を見たとき、「プリパラ」のキャラクターの気持ちとしても、すごくイメージしやすかったですし、自分に当てはめても共感できる部分が多かったです。なので、深く考えなくても素直に感情を乗せて歌えました。

久保田 「プリパラ」のOP曲で歌わせていただいた曲の歌詞って、〈プリパラ〉とか〈トモチケ〉とか〈パキる〉とか、プリパラ用語が入っていることが多かったんですよ。でも今回は1番の〈プリパラドリーム〉くらいしかプリパラ用語が入っていなかったんです。だけど、なんかAメロやBメロからキャラクターたちが浮かんでくるんですよね。「プリパラ」と一緒に歩んできた私たちが歌うからこそ説得力があるというか。それが、さきさまが言ってくれた、後輩ちゃんに歌うような感じなのかなって。そういう印象を受けました。

澁谷 ほかのメンバーが歌っているのを聴いてからレコーディングをしたんですけど、みんなの歌い方もそれぞれ温かみのある感じだったので、そのぬくもりを感じながら、「プリパラ」への感謝の気持ちと愛を込めました。シンプルに、本当にそれだけです!

──「Memorial」はダンスも特徴的ですよね。特に見てほしいところは?

一同 間奏ですかね!

山北 SoLaMi♡SMILEとDressingPafé(注)の3人ずつに分かれて、トモチケをパキる伝説のシーンが、ダンスにまるまる盛り込まれているんです。それと最初のところで「アイドルタイムプリパラ」を意識して、時計の秒針の振り付けをしてます。

(注:「プリパラ」に登場するユニットの名前。SoLaMi♡SMILEは茜屋さん、芹澤さん、久保田さんが。DressingPaféは山北さん、若井さん、澁谷さんが演じるキャラクターがそれぞれ所属している)

澁谷 あと最後に円陣を組んで内側を向いて、全員が向き合ってる状態で終わるのもいいです! 小指は約束という意味で、まさに「Memorial」!

──噴水広場でのライブでは、山北さんと向き合ってる時に芹澤さんが笑っている気がしたのですが。

芹澤 あれ、照れるんですよ。目が一瞬合うと、によ!っとします。しかもそこでしかけてくるんですよね、山北さんが……。山北さんはお客さんに背を向けているからいいけど、私は微妙に(お客さんに顔が)見えてるので、笑いを堪えるのに必死です。

山北 それに途中で手を重ね合わせていくんですけど、その順番もらぁら(茜屋)→みれぃ(芹澤)→そふぃ(久保田)→シオン(山北)で、ドロシー(澁谷)とレオナ(若井)が2人でぎゅいんって乗せてくるところがいいですね!

澁谷 あそこいつもフライングしそうになってます(笑)。

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